かに太郎さんのジオラマが完成しました

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元日から作成していたジオラマが完成しました。
北海道白老町にある、かに料理専門店「かに太郎」さんのジオラマです。

 
山下やすし🦀かに太郎息子双子兄さんのXで、1974年開業時の設計イラストが公開されていてそれを拝見したら無性につくりたくなりました。
こちらの建物は正12角形で壁面は斜めになっていてさらに屋根もそれにあわせて傾斜されているという複雑な形状をしていました。
さらに入口には設計イラストどおりの大きなカニのオブジェになっていてこれも製図がなかなかたいへんでした。
それでもなんども試行錯誤を繰り返しなんとか3Dソフトで作図、それを3Dプリンターで印刷して造形することができました。

研磨、塗装を経て建物は形になりましたが、やはり周囲の風景も取り入れたいのでジオラマに仕上げました。
完成したのがこれらの写真です。
建物の中も、デフォルメをしながらいろいろな厨房設備やテーブルなども設置してみました。 これらもすべて3Dプリンターがあったからできたものです。

建物周囲は車道や砂利道、草の生えた場所などを再現、電柱や標識も設置しました。
またトロ箱やビールケース、青いプラケースもつくってあります。

店内の備品も少し追加しています。
カニを茹でる寸胴鍋とウエシマ珈琲の冷蔵BOXです。 冷蔵BOXだけは3Dでプリンターではなく透明板でつくりました。


また建物左手奥には、海を眺めながらくつろげるように長椅子とチェア、テーブルも用意してあります。

 
建物は開業当時の形状のものの他に、現在の形のもの一緒につくっていました。

この二つの建物は、ジオラマベースの室内の上にかぶせてあるだけなので、交互に取り替えて飾ることができます。
こうすることで、建物の中の造形も見ることができるようにしてあります。

こちらが開業当時の建物を再現したものです。
写真ではボカシを入れてありますが、ご主人と奥様のお二人の写真を並べています。 勝手に使わせていただきましたが問題があれば写真は削除します。

実は作成したかに太郎さんの建物バージョンは開業時と現在の二パターンではないのです。
開業後しばらくして、外壁を赤と青と塗装し直すのがたいへんなので、現在と同じように白一色にして壁面に「かに料理専門店」のロゴを入れるようにしたそうです。
そのバージョンのものも、試作品でつくってあった建物の駆体とカニのオブジェを組み合わせてつくってありました。 ただロゴだけは試作時のシール貼りになっています。


 
建物の形状や塗装はネットの情報で当時のものを再現したつもりですが、周囲の景観は現在の状況を参考にしています。
細かいところでは、お店前の車道の白線はネットにあった道路の白線を元にかすれたところも再現してみました。

ジオラマはケースに入れられるようになっているのでホコリも防げるでしょう。
背景には北海道の海の写真を使っています。

こちらは現在の建物を設置したところです。
今、こちらのお店を訪れるとこの風景を見ることができます。

当時の面影が再現できたでしょうか。

次回以降、こちらのジオラマの制作工程を紹介していきたいと思います。

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