オロロンラインをさらに北へ向けて走り続けます。
北海道にはガイドブックやネットで紹介される、天にも登るようなまっすぐ続く道が紹介されていますが、そんな場所以外にもいたるところにこのような道が存在しています。
北海道ツーリングの鉄則として「早め早めの給油」が言われています。
私のハーレーも、タンク容量は19Lで北海道ではリッター20kmは走れますので350km程度は走れますが、オロロンラインの北の方ではガソリンスタンドはありませんので、給油を済ませます。
新潟でフェリーに乗る直前に入れてますから、ほとんど北海道上陸からの距離で230kmほど走ったところです。
そして北海道ツーリングでガソリンを入れるスタンドはやはり「ホクレン」ですね。
楽しみの一つ、ホクレンフラッグを手に入れるためです。
北海道を四つのエリアに分けてそれぞれ異なるカラー、デザインのフラッグになりますが、表は毎年異なる絵柄で今年は野鳥シリーズが描かれこのあたりはブルーエリアでオオワシで、1本150円です。
羽幌の町には、前回昼食をとった「北のにしん屋さん」があります。
新鮮な海鮮がたっぷりのっていてしかも格安で食べられるお店で気に入り、今回もここで食事をするつもりでした。
前回はその手間の道の駅とままえで日帰り温泉に入っていたので、このお店に立ち寄ったのはお昼になっていました。
でも今日はお風呂に寄っていませんでしたのでそこを通ったのが10時半ころ、お店は11時からの営業ですしまだお腹も空いていません。
今回も日帰り温泉に入るつもりでしたが、それはこの先の「道の駅しょさんべつ」の「岬の湯」です。
そこまで行ってお風呂に入ってからまた戻ってきてもいいかなと考え、先を急ぎます。
道の駅が見えてきました。
バイクを停めてお風呂に向かいます、
ウチのバイクでのツーリングでは頻繁に日帰り温泉に入りに行くことがありますが、北海道でも同じです。
ここでちょっと、私のハーレーを紹介しておきます。
モデルは2008年式のFLSTC、ヘリテイジ・ソフテイル・クラシックです。
いろいろと自分でカスタムをしているのでこんな格好になっていますが、まずはフロントに付けた大きなヤッコカウル。
もともとのヘリテイジはクリアの大型スクリーンだけですが、それを外してハーレーのツーリングモデルと同じヤッコカウルを付けていますがこれは工具無しで取り外しが簡単にできます。
その内側にはインナーパネルを加工してさらにメーター類を自分で付けました。
内訳は、デジタルスピード計にもなるレーダー探知機、タコメーター、電圧計、温度計などです。
タンク下にはこれもツーリングモデルと同じくロアーフェアリングを付けています。
ソフテイルとツーリングモデルではエンジンガードの形が違うのでポン付けが出来ないとディーラー等でも言われましたが、実際には無加工で付けられました。
マフラーはノーマルでは右二本出しですが、エキパイを左右出しに変えスリップオンマフラーは私の中のハーレーのイメージであるフィッシュテールにしています。
リアにはミーティングキャリを付け、その上にツーリングモデル用の大きなリアBOXであるキングツアーパックを載せています。
これにより積載能力が大幅に向上ししかも防水、盗難防止にも役立っていますが、大きなボックスを載せるため、キャリアのステーは住宅用金具で強化、さらに後ろに下がるの防ぐためにタンデムグリップにターンバックルで固定しています。
しかもツアーパックの上にもキャリアがあるのでさらに荷物を載せる事が可能になっています。
タンデム用としては、シートはノーマルの上に低反発など多層のクッションを追加して外皮をレザーで縫って自作しています。
ステップもノーマルのバータイプからステップボードに変更しています。
ほかにはタンク上にレザークラフトで作ったポーチや、フロントとリアに走りながら動画を撮影出来るカメラを取り付け、走りながら録画の開始停止が出来るようにスイッチを付けています。
ハナシがソレましたが、こちらの「岬の湯」の紹介です。
ここは宿泊も出来る施設ですが、日帰り温泉も500円で入浴できるんです。
ココ以外でも北海道の日帰り温泉施設は500円といった低価格の所が多く、今回まわった中では(入りませんでしたが)350円というところもありました。
関東近郊では最低でも700円とか1000円を超えるところが多いのとは大違いです。
お風呂は大きめの内風呂とジャグジー、サウナのほかにも、
露天風呂があって、ココが特にオススメポイントです。
事前にネットでリサーチしていたのですが、海岸に近くて男湯だけでなく女湯からも海を見ながらお風呂に入れるポイントは大きいです。
あまり長湯をしていると湯あたりしたりツーリング中に眠くなってしまうのでほどほどに。
お風呂から出たところに右上のような「利尻富士が望めます」とありましたが、このうっすら見えていたのがそうでしょうか。
羽幌からはオロロン鳥のいる天売島や焼尻島へ渡る高速船があるようですね。
ここに来る前はまた北のにしん屋さんに戻る事も考えていましたが26km、25分ほど掛かっていましたので、この道の駅の食堂「花みさき」で昼食にすることにしました。
メニューを見ると「天然真ふぐ」の文字が見つかりました。
初山別(しょさんべつ)村は知る人ぞ知る真ふぐの名産地だそうですが、フグといったら下関などかと思っていましたので知りませんでした。
でも今回、奥さんは平目のヅケ丼を、
私はたこの照り焼き丼をいただきました。
平目は身がしっかりしたものがコレでもかというくらい乗っていて美味しく、タコの方も照り焼きが甘辛くおいしかったですね。
お風呂といい、こちらの食堂といい今回は「当たり!」でした。
お腹がいっぱいになったのでさらにオロロンラインを進みます。
のんびりと草を食む牛の姿も北海道らしい風景です。
道の駅富士見、利尻富士が望めるのでこの名がついているのでしょうけど、今回がスルーです。
でもここの斜面にある「オロロンライン」の文字は、「ああ走っているんだな」と思わせてくれます。
そしてここが「道の駅てしお」で、少し休憩します。
ここから先の海岸沿いのオロロンラインが、道北の道の中で一番走りたかったルートです。
この道の駅の少し先にはコンビニのセイコーマートやホクレンなどのガソリンスタンドがありますので、ガソリン補給する方はここがオススメです。
この先、ノシャップ岬までは70kmほどありますが海岸線沿いには店などほとんどありませんので要注意です。
道の駅を過ぎたところで左折して海岸に近いところを走っていくと、左にカーブした道は天塩川を渡り今度は右にカーブした先には、いくつもの大きな風車群が見えてきます。
近づいていくとそれがオトンルイ風力発電所の風車群です。
南北3.1kmに渡って高さ99m(支柱は74m)ローターの直径50.5mの28基の風車が一直線に並んでいます。
時速60kmで走っても端から端まで3分も掛かります。
途中の道沿いにトイレのある「サロベツ原野駐車公園」に入ってみます。
ちょうど観光バスが通ったところですが、車中から窓越しに見上げて観光するには、バスやクルマではその迫力を体験出来ないでしょうね。
何も遮ることのないバイクでのツーリングだからこそ、走りながらでもこの大きな風景を楽しむ事ができる特権でしょう。
この風車群のあるオロロンラインには、初めて北海道ツーリングに来た2012年、2016年、そして今回が三回目になりますが、何度走って飽きないですね。
愛車と一緒の写真をいろんな角度から何枚も撮ってしまいました。
オロロンラインの走行風景を動画で撮影しました。
今回は後方からの動画も撮影してみました。
次の撮影ポイントは北緯45度のモニュメントです。
利尻富士をバックに入れて、バイクと一緒に撮影です。
さらにさらに北へ。
右手には牧草ロールのある畑の先にサロベツ原野が、左手には日本海を挟んで利尻富士が、そして目の前には信号もガードレールも標識も何もない真っ直ぐに伸びる道があるだけ。
クルマの通行も極端に少なく、何分間も一台のクルマやバイクとすれ違うことのない道が続きます。
この道こそが私の中の北海道のイメージそのものの道です。
稚咲内漁港と砂丘のえきの手前に、サロベツ原野に入っていく分岐点があります。
この辺までくると利尻島もずいぶん近くなってきて、雲に隠れた上以外では島の様子もぼんやりですが見ることができます。
一番近い場所だと20kmほどということで、少し前にヒグマが泳いで利尻島に渡ったというのがニュースになっていました。
今朝、北海道に上陸してから曇り空だったのですがオロロンラインでは青空も出てきました。
こうほねの家を通過。
そうそう、この先でパトカーとすれ違いました。
オロロンラインでもパトカーが走っています。
いくら気持ちのいい道でほかにクルマがいなくてもスピードは控えめに、すばらしい景色に見とれて脇見運転にならないように注意しましょう。
ノシャップ岬が近づいてきましたが、その前に坂の下で右に曲がって坂を上り「夕日が丘駐車場」で日本海を眺めてみました。
左手には今まで走ってきたオロロンラインが、正面には利尻島が見えます。
このあたりの集落まで来ると、漁業用のブイを使った置物が目立ってきます。
最初は「ぶじカエル」のカエルだけだったのがキャラクターものが増え、
ハスの花のようなものもありました。
3時過ぎ、ノシャップ岬に着きました。
ずいぶんと天気も回復してきました。
イルカのモニュメントの前で記念撮影です。
ここから見る夕日もキレイでしょうけど、いつも日本海側で宿泊しないので見られなくて残念です。
右手の海の向こうには利尻・礼文島に向かうフェリーでしょうか。
それにしてもずいぶんかわった形の雲がうかんでいました。
ノシャップ岬にある灯台ですが、名前はノシャップ灯台ではなく「稚内灯台」です。
高さは42.7mで全国で2番めに高いもので、一般的には白い灯台が多い中で雪の中でも見分けられるようにと赤と白のストライプになっています。
まだまだこの時間だと、ここにやってくるツーリングライダーも多いようです。
さあ、今晩の宿となる稚内市はもうすぐです。
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