ゴリラ・ナビのGPSログで走行ルートを記録する

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私が初めてカーナビを使い始めたのは今から27年前の1992年、ソニー初のモデル「NVX-1」からです。
その後は自動車にパイオニア製のカーナビを載せてきました。
バイクの方はと言えば1970年代のツーリングは地図と方位磁石(コンパス)だけが頼りでした。 日本全国版の道路地図と磁石を持って青森から鹿児島まで野宿ツーリングを楽しんでいました。
下の写真の赤い丸で囲った所に、クルマ用の球体のコンパスを取り付けて進んでいる方角を知りました。 「東京から西へ行けば名古屋を抜けて大阪に着くだろう!」くらいのアバウトさでした(笑い;
写真にはありませんが当時はコロナのタンクバッグが全盛の時代で、その上部にある透明なポケットの中に地図を折りたたんで入れていました。
ちなみに青い部分がコインホルダーで、100円玉・50円玉・10円玉を入れておいて有料道路での支払いで使っていました。 これもETCなんてモノが無い時代の工夫でしたね。

時代は変わって、2008年にハーレーに乗り出してからはナビは必須と思いバイクにもナビを付けました。
最初の頃は防水性や屋外での見易さを重要視してバイク専用ナビを何台か使ってきました。
でも価格の割にナビの精度やルート案内、登録地のデータ編集などの基本性能に不満があったので、2016年からはクルマ用としてのパナソニック製のカーナビである「ゴリラGorilla」を使ってきました。


クルマの車内で使う事を目的としているので防水性やまぶしい日中での見え方には多少問題はありますが、雨の時はジプロックでカバーしたりひさしを付けるなどして対応していますが、何ら問題なく使えています。
北海道ツーリングでも多いに役立ってくれています。

またフェリーで海を渡る際にも今どの辺を航行しているのかも知ることが出来るのは、電波の入りにくいスマホナビには出来ない利点でしょう。

 
ところでバイクでツーリングをしていると記念と記憶として写真をいっぱい撮るほかに、走ってきたルートを残しておきたいと思うようになりました。
そこでGPSロガーなるものを知ってルートの記録をしてきました。
私が使っているのはi-gotUというシリーズのGT-120、GT-600、GT-800Proという機種です。
この中で私が実際に購入したのはGT-120だけで、あとの2機種は私のブログでGT-120の使用レポートを見てくれたメーカーの方から新商品のモニターという形で無償提供されたものです。
gt-600-now03.jpg

今でもツーリングの際にはGT-600をメインに使っています。
ところでゴリラナビには「走ったルートを確認できるGPSログ」機能が付いているのでGPSロガーを購入しなくても走行ルートを記録できるんです。
パナソニックのサイトには、
 最大20日間連続で記録
 ログデータは1件あたり最大24時間記録可能
 24時間(1日)×20件=20日間の連続記録が可能
 走ったルートのGPSデータを、KMLファイルもしくはNMEAファイルで本体に記録可能。
 SDメモリーカードに保存し、パソコンを使ってGoogleマップ™やGoogleEarth™上で「自分がいつどんな道を走ったのか」を表示することができます。
今ではスマホでバイクやクルマのナビとして使ったり、GPSロガーアプリで走行ルートを記録することも出来ます。
でもバッテリーやデータ容量を気にせず専用ナビに任せるというのも便利です。
このことを知らない方やまだ使った事のない方もいらっしゃるようです。
私のナビは3年前のCN-GP550Dですが、ほかの機種でも出来るようなのでゴリラナビをお持ちの方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
ここではゴリラ・ナビのGPSログで走行ルートを記録して、地図に表示する方法を紹介します。
まず、ナビを起動したら「メニュー」画面を開き「情報」タブをタップします。

次に「GPSログ」をタップします。
ちなみに「走行軌跡」を使えば、その日走ってきたルートを表示させておくこともできます。

「GPSログ」を開くとこのような画面になるので「設定」を選びます。

設定カ所は二か所で、まずは「ログを記録する間隔」です。 何秒置きにデータを取るのかということでここでは短い5秒置きにしています。 まっすぐな直線道路の続く北海道の原野の道などでは30秒ごとでもいいですが、通常のツーリングなら5秒ごとの細かく取った方が細かく表示できます。
もう一つは「保存形式」です。「KML」と「NMEA」の二つの方式があります。

「KML」は上記の記録間隔で「緯度と経度」のみを連続して保存する方式です。 このデータをつなげれば走行ルートを地図に表示することができます。またデータ容量も小さく軽くて済みます。
そのかわり「通過した時刻データ」などはありませんので、GPSロガーなどで出来るような「撮影したデジカメ写真の撮影時刻データと照合して撮影場所を地図上で確認する」ことは出来ません。
もう一つの「NMEA」には「GPGSV」「GPRMC」「GPVTG」「GPGSA」「GPGGA」などの複数のデータが記録されます。
これには「緯度と経度」のほかに「協定世界時(UTC)の時刻」「移動速度」「進行方位」「高度」「精度」「衛星に関する緒情報」などが記録されます。
これにより「KML」では出来なかったデジカメ写真の撮影場所を表示することができます。
データ容量は大きくなります。
走行ルートを表示するだけなら「KML」の方が扱いが簡単なので、今回は「KML」方式での記録と表示方法で解説します。
設定が出来たら「戻る」で前の画面に戻り「GPSログの記録」の「スタート」をタップして記録を開始します。


この後は「現在地」をタップしてナビ画面に戻り、通常通りナビを行います。
ツーリングを終えてGPSログの記録を終了する際は、「メニュー」「情報」「GPSログ」と進み、「GPSログの記録」の「ストップ」をタップして終了します。


次にナビ本体に記録されたGPSログデータをSDメディアに記録します。
「GPSログの設定/確認」から「確認」をタップします。

メディアに記録したいデータを選び「SDへ保存」をタップします。



これでSDメディアにGPSログの「KML」が記録されました。


 
それでは記録したデータをパソコン上で地図に走行ルートを表示してみましょう。
ゴリラ・ナビ本体からSDメディアを取り出し、パソコンに挿入します。
メディアの中にはいくつかのフォルダーがありますが、GPSログデータは「TRACK」フォルダーの中にあります。

この例ではメディアには以下のように表示されます。
この中の一番上の「20190118084505.kml」が今回記録したKMLデータです。
その下の三つのデータ(拡張子がlog)は別の時に記録した「NMEA」データです。 夜用の差が歴然ですね。

この「KML」の内容を表示させてみたのが下の図です。

表示される項目は、
 「name」名前は撮影開始の時刻
 「color」:「8000FF00」の最初の2文字「80」は00-ffまでの16進数で表示させるルート線の「透明度」を表します。
       その後ろの6文字「00FF00]は16進数の色表示ですが、RGBの順ではなく「Blue、Green、Red」の順になっています。
 「width」の「5」は線の太さです。
これらを書き換えると線の色や透明度、太さを変えて表示させることが出来ます。
その下にはズラッと経度と緯度がカンマで区切られて並んでいます。

 
いよいよパソコンに表示させます。
今回は「Googleマップ」と「Google Earth」の二つの地図の表示方法を紹介します。
まずは「Googleマップ」です。
使用しているブラウザはChromeです。
「Googleマップ」を開いたら左上の三本線「三 Googleマップを検索する」の「三」をクリックして「メニュー」を開きます。
そして下の方にあり「マイプレイス」をクリックします。

さらに「マイマップ」をクリックします。

すでにいくつか登録されているかもしれませんが、一番下の「地図を作成」をクリックします。
下のような画面が現れますのでこの「インポート」をクリックします。

この画面になったら、SDメディアに記録してあった「KML」データをドラッグします。

これでGoogleマップに走行ルートを表示させる事が出来ました。

上に書いたようにKMLデータのから「color」と「width」を書き換えて、色を赤に、線の太さを5から3に変更するとこのようになります。

5秒ごとのデータの記録では細かいところもこのように表示されます。 サンプルは前回のツーリングで行った「道の駅庄和」です。

同じルートをGPSロガーで記録したものです。


 
それでは次に「Google Earth」に表示させてみましょう。

「Google Earth」の使い方はChromeなどのブラウザで表示させる方法と「Google Earth Pro」のソフトで表示させる方法があります。
「Google Earth Pro」ではアイコンの上にKMLデータをドラッグしてソフトを起動するだけでルートを表示させることができます。
ブラウザの場合には少し手間がかかります。
「Google Earth」を開いたら左上の「三」の「メニュー」をクリックします。

最初に一度だけ確認する項目があります。
「設定」をクリックすると、

項目の中に「KMLファイルのインポートを有効にする(テスト機能)」があります。
ここのボタンを「オン」にして「保存」します。
一度設定すれば次回からは不要です。

「Google Earth」の「メニュー」から「お気に入り」を選ぶと「KMLファイルをインポート」が現れます。

ここで「ファイルを開く」を選びファイルを指定します。

これで「Google Earth」に走行ルートが表示されました。


パナソニックのゴリラ・ナビをお持ちの方は一度試してみてはいかがでしょうか。
 

コメント

  1. 痛さん へ、
    こんにちは!

    情報、ありがとうございます。
    実際に使っているユーザーだからこそ
    欲しい機能がわかるんですよね。
    それにしても、こういうモノが作れちゃうなんて
    スゴイですね。

  2. 初めまして。

    カーナビ「ゴリラシリーズ」用に自作したフリーソフトのPRです。(^^;
    Googleマップから取得した地点データをPC管理し、SDカード経由でゴリラで使用できます。
    また、地点データをメモ帳などのテキストエディタでコピペして、ルートを作成することもできます。
    地点データはピンポイントで取得できるので、あらかじめ行きたい場所が決まっていればゴリラ地図との誤差数cmで地点登録できます。
    地点データ、ルート情報ともにSDカードを使用するので、ゴリラ本体のメモリーを汚すことがなく、また登録上限がなくなります。

    詳しくは「ゴリラツール」で検索、あるいは「痛さん」で検索して下さい。
    プログラム本体、使用方法を載せてあります。

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