以前のEOS kiss x2 からの買い増しになるので、x2やその他のコンデジでと比較です。
【外観、デザイン】
よくも悪くもコロコロしたEOS kissシリーズのそれです。
手の中での収まり、グリップのしやすさなどは自然な感じでいいですね。
全体には金属ではないプラスティック製なので高級感はあまりありません。
【携帯性】
大きさ的にはx2より小さくなったのですが、同時購入のシグマ18-200mmの高倍率レンズがかなり重い(490g)ので、結局今までのx2+ダブルズームセットの望遠ズームを付けた時と同じになりました。
それでも交換レンズ無しのこの一本のレンズで旅行の撮影からブツ撮りまでカバー出来るので携帯性はいいでしょう。
でもやはり一眼レフですので、バイクツーリングに持ち出すとなるとコンデジやミラーレスより遙かに大きくそれなりに場所を取ります。
私のハーレーにはヘルメットが二個余裕で入るツアーパックがあるので大丈夫でした。
【操作性】
小さなボディにボタンを減らさずに詰め込んでいますが、配置などはよく考えられているので押しにくいという事はないですね。
一番重要なシャッターボタンもちょうどいい位置にあります。
ただシャッター音は以前のx2よりおもちゃっぽい軽い音になったような気がします。
以前のx2より高機能を詰め込んでいるので、どのボタンを押せば目的の操作が出来るのか、「アレを押してからメニューを出してこのダイアルを回す」的な事って、マニュアルみないと出来ない事も多くなったようです。
まあ、カメラ任せでオートで撮るならそんなに気にする事はないですね。
そしてもう一点、タッチパネルでのピント位置合わせと即時シャッター。
これはもうすごく便利です。
マクロ撮影など、微妙なピント合わせポイントなどに威力を発揮します。
それにすぐにシャッターも切れるので、何カ所か合焦点ポイントを変えて撮影して後から気に入った写真を選ぶのもカンタンに出来ます。
【画 質】
一番重要な点ですね。
当然ですが、コンデジとはまったく別の次元の写真です。
条件さえよければコンデジでもそこそこの写真は撮れますが、解像度、ダイナミックレンジの広さ、ボケ味を活かした写真などは、入門機と言えどもやはりデジタル一眼!という感じです。
以前のx2と比べて大きく改善したのは、暗い場所でもノイズが少ないきれいな写真が簡単に撮れるようになったことでしょう。
さらに以前のx2は色が薄く設定値をいじらないと見た目のとおりに発色しませんでしたが、x7はスタンダード設定でも申し分ない発色になっています。
【動画撮影】
うーん、これの評価は難しいです。
デジ一画質と手ぶれ補正のあるこのカメラでフルハイビジョンの動画が撮れるなら、もう旅行にビデオカメラを持って行かなくていいかなと期待していました。
確かに画像のきれいさはすばらしいのですが、大きな問題点がありました。
それは撮影時にAFのレンズの動作音を拾ってしまうという事です。
標準レンズとは違うシグマのズームレンズを使っているせいかもしれません。
以前のx2の時のレンズを使っても、AF動作音は拾ってしまいます。
内蔵マイクはモノラルということもあって、ステレオの外部マイクを買ってつなげてみましたが、40~50cm離れた場所にセットしてもやはりジージー音が入ります。
こうなると対策としては、
・動かないモノを撮る
・アートフォーカスはやめてマニュアルでピントを合わせる。
・その時には出来るだけ被写界深度の深い設定にする
・外部マイクをうんと離して設置する
これならコンデジでも光学ズームでハイビジョン動画が撮れますし、ノイズもはるかに少なくてすみます。
【バッテリーの持ち】
「x2より電池がもたない」と聞いていたので予備電池を買っておきました。
たしかにライブビュー撮影や連射を多用すると電池の減りは早いようですが、ビューファインダーで撮っているかぎりはそれほど神経質になる必要はなさそうです。
予備電池が一個あれば旅行でも一日分の写真は十分撮れます。
ただ動画撮影をすると当然ながら電池の減りは早いですね。
■■ レンズについて ■■
同時購入したシグマの18-200mm F3.5-6.3 II DC OS HSM 高倍率ズームレンズ
35mm換算で28.8mm~320mm相当までカバーします。
携帯性については太さは75.3mmとx7標準レンズの69/70mmより一回り太いですが、長さは畳んだ状態だと87.7mmとx7標準ズームの75.2mmよりは長いですが望遠ズームの108mmよりはかなり短くなります。
画質については何と比べるかによりますが、当然一桁以上高いレンズとは比較にならないでしょうけど、コンデジあるいはミラーレス一眼のセットレンズよりはきれいな画が撮れると思います。
ズームの操作は広角側と望遠側、中間でトルク感は異なりますが、特に操作しにくいとは思いません。
ただ困ったのは、真上を向いて望遠にズームするとレンズをおさえていないとの自重で下がってきてしまう(広角側になってしまう)という事があります。
操作性については、マニュアルフォーカスリングについては回転量も少なく、とにかく操作が軽すぎで狙ったところにピタリと止めるのはちょっと難しいかな。
オートフォーカス専用と割り切れば問題ありませんが、そうすると動画撮影の時にノイズが盛大に乗ってしまいます。
それでは何枚か、実際に撮影した写真を載せてみます。
掲載するためにリサイズのみしましたが、色調・明るさ・コントラストなどは一切手を加えていません。
※ 下の画像はすべて、クリックすると拡大します。
※望遠レンズでのボケ具合の確認です。
左から「遠方のもみじにピント」「カウルのナビとミラーにピント」「リアシートの背もたれにピント」
かなりいい感じにボケが出ていますね。
これも上の写真と下の写真で、同じ場所からの撮影です。
バイクと背景、どちらを主題にするかが選べますね。
寒桜を撮ってみました。
枝の前後のわずかな差がボケを表しています。
高さが4cmほどのフィギャアを室内で望遠側で撮ってみました。
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