理化学研究所と富士通が共同開発した次世代スーパーコンピューターが最新のスパコンがドイツで開かれた国際会議で計算速度で世界1位になったというニュースを見ました。
理化学研究所の野依良治理事長は会見で「やはり科学技術はトップを目指さないといけない。科学技術こそが日本の生きる力だ」と語ったそうです。
これはこれで日本の技術を示す輝かしい成果ですので誇らしいことだと思います。
それでも私は、以前蓮舫行政刷新担当相が言ったと言われる「世界一じゃないといけないんでしょうか。2位じゃだめなんでしょうか」という言葉が浮かんできます。
重要なのは、「世界一位」と言うことではなく、「必要な性能に達しているか」だと思います。
現時点での他機器との比較でそれを越えているから素晴らしいのではなく、求める成果が得られる性能を有しているかだと思うのです。
もちろん技術、人間の要望には限りがないですから、絶えずより上の性能を求めていくことでしょう。
「一番」を求めてありがたがるというのは、一つは開発者としての「プライド」として当然の事でしょうけど、それよりも営業、商売としての「世界一位」の効果が大きいからでしょう。
日本のスパコンを売り込む営業において、「世界一位」というのは最大の「営業のウリ」であり「セールストーク」となります。
そして開発者、研究所にとっても、世界一になる事で支援企業からの「助成金、開発費」等に大きな差が出てくるからでしょう。
その結果、日本の科学技術が世界に認められて海外輸出に貢献出来れば、貿易収支にも大きな影響が出るんでしょうね。
やっぱり「オンリーワン」より「ナンバーワン」をうれしがっているんですね。
コメント
おくさん さんへ、
そうですね、目的と手段が
ごちゃごちゃになってしまっているようです。
確かに昔のパソコンとかに比べると
はるかに性能アップしてますし、
それが色んな家電に入って便利になるのはいいですね。
でも、高機能過ぎて使いこなせなかったり、
ちっさい画面にちっさい文字で
老眼のおじさんにはつらいです。
スパコンの開発は、当初開発目的より
1位を目指すのが目的になってるかもしれないです。
でも、それイコール機能UPにつながりますから、
速すぎるということはないんでしょうね。
今や家電となってるPCも、昔はスーパーコンピューター。
今のスパコンを早くコンパクトにしてほしいものです。