ツーリング中にパンク三回

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と言っても40年以上昔のことです。

バイクに乗り始めて2年め、前の年に東北一周したのでこの年は東京から西、中部・近畿・四国・九州・中国地方を回ってきました。
もちろん今回もテント無しで寝袋だけキャリアに載せての野宿のソロツーリングです。
この乗っていたバイクはホンダのHAWKです。

東京から一旦長野を周り、友人たちの合宿に参加した後、別れて京都、神戸と回りました。
フェリーで四国に入りさらに九州に渡って宮崎市を出てしばらく走っているとハンドルがブレてきて振動が大きくなりました。
すぐに路肩にバイクを止めてバイクを点検すると後輪がパンクしていました。

ガソリンスタンドのあるところまで騙し騙し走ってなんとかたどり着いて、お願いして隅の方の場所を借りて後輪を外してみました。
実はそれまでパンク修理はした事がなかったのですが、雑誌などでやり方について一通り頭にいれてありました。
メインスタンドを立てて、後輪を固定しているボルトを緩めてチェーンを外し、重たいタイヤを降ろして床に置いてタイヤレバー3本を差し込み、ビートをリムから落としてチューブを取り出しました。

タイヤレバーや携帯用の空気入れはツーリングの時に持ってきていました。
中のチューブの口金のところに大きな亀裂がありましたので、持っているパンク修理キットだけでは修理は不可能なようでした。

ツーリングに出てから12日目、1979年の8月15日ちょうどお盆の日でした。

スタンドの人に相談してみましたが、当然バイク用のしかもサイズがホーク用の物などあるわけがありません。
近くにバイク用品店などもないし運の悪い事に今日は8月15日、お盆でお店はほとんどやっていません。
途方にくれていると見かねたスタンドのおじさんがわざわざ軽トラに乗せてくれて街中まで走ってくれました。
何軒か休みの店ばかりであったが、ようやく一軒だけ街の自転車屋さんのようなところで求めるサイズのチューブが見つかりました。
予備の分も含めて前輪・後輪用のチューブを購入する事が出来たのは非常にラッキーでした。

スタンドのおじさんも自分の事のように喜んでくれました。
お礼を言って車のガソリン代を出そうとすると頑なに固辞され、「困っている時はおたがいさまだから」と言って笑っているだけでした。
やっぱり旅の途中で出会った人達はいい人が多いと感じた場面でした。

スタンドに戻って自分でチューブ交換をして再び走り出す事ができました。

これが最初のパンクでしたが、再度パンクしてしまいましたが二回目の修理はチューブにパッチを当てるだけで修理完了です。

そしてツーリング18日目8月21日、九州から本州に戻り日本海側を走って舞鶴を過ぎたあたりで、今回3回目のパンク。

まあ慣れたもんだが、作業する場所を探してダマシダマシバイクを走らせました。
ガソリンスタンドを見つけ、「店舗の片隅でパンク修理をさせて欲しいのでバイクを停めさせて欲しい」と申し出たが、答えは「だめだ!」 「修理は自分でやるから場所だけ貸して欲しい」とお願いしてもダメと剣もほろろ。
これ以上頼んでも仕方ないし、お願いしているのはこちらなので別のバイクを停められそうな空き地を探してパンク修理を行いました。

今の時の3週間のツーリング中、パンクは前輪1回後輪2回の計3回経験しました。
チューブ入りタイヤのパンク修理は、チューブレスより手間がかかります。
当時はまだバイクのホイールといえばスポークホイールが中心で、ホンダはコムスターホイールという鉄板をプレスしたものをワイヤーの代わりに使っていたものです。
バイクの国産市販車で初めてキャストホイールを採用したのは、1978年6月にヤマハが発売した原付き、RD50SPが最初だったと思います。
キャストホイールならチューブレスに出来て修理も自動車と同じゴムキャップに接着剤を塗って押し込むだけで出来ます。
まあそれでもタイヤに大きな亀裂が入ったら、タイヤごと交換するかチューブを入れる必要がありますね。
でも今はあまりバイクでのパンクは聞かないようです。
昔は未舗装路が多くて尖った砂利があったり、道路に釘やネジなどが落ちていてそれが刺さる事がたまにありました。

タイヤ交換はタイヤレバーでタイヤからチューブを引き出して穴のあいた場所を見つけてパッチをあてて修理し、再度チューブをタイヤに組込みビートを入れ指定圧まで携帯しているハンドポンプで空気を入れる、文字にするとこれだけ(結構長いかな)だが、実際の作業は30分以上かかるし、力もいります。
まして前輪はメインスタンドを立てた上に前輪を浮かせるために後輪に重しを乗せ、タイヤを外す必要があるので余計に手間が掛かります。。

それでも国産中量バイクだから出来るのであって、今乗っているハーレーでは絶対無理!
そのためにハーレーの純正タイヤは、多少空気が抜けても少しは走れるようにタイヤのサイドがかなり固く出来ているそうです。

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