雷の撮影は思ったより簡単でした

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最近の天候不順は困りものです。

特にゲリラ雷雨は、仕事の行きかえりにもビジネスウェアがビショビショになるし、週末のツーリングでこれに遭うと泣きたくなります。

そしてそれと同時に雷がなる日も多いようです。

子供の頃は、すごい雨といえば夕立くらいでそれもすぐに止んできれいな虹が出るというイメージでした。

ところが最近のゲリラ雷雨や雷はそんな風流なものではありません。

 

そんな雷ゴロゴロのある日、雷を撮影しようと思い立ちました。

夕方からの雷なら暗い夜空に走る稲光が撮れると思いました。

よく「雷が光るのは一瞬だから、ピカッと光ってからシャッターを押したのでは間に合わないから、撮影は難しい」などと言われていましたが実際のところはどうでしょう。

結論からいえば「思ったより簡単に誰でも雷の稲光は撮れる」でした。

 

■ 用意した機材は、

 ・デジタル一眼レフ・・・私のはCanon EOS kiss x7
長時間露光が出来るのならコンパクトデジカメでも撮れるでしょう
 ・三 脚 ・・・ あまり小さく華奢なものでは無理ですがデジ一が載せられるものならOK

以上で、ほかには何も必要ありません。

夜8時過ぎ、自宅二階の窓から撮影してみました。

撮影場所で雨が降っていると撮影は難しいですが、今回は自宅周辺は雨がなく遠くで雷が光っているのが見える状況です。

光は見えますが雷鳴は聞こえないので10km以上離れているところの雷だと思います。

 

■ セッティング

自宅二階の出窓を開け、そこに足を縮めた三脚をセットしデジタル一眼カメラを載せました。

カメラの設定は、露出/シャッター速度/ISOをいろいろ変えてみました。

レンズは高倍率ズームレンズ18-200mmなので35mm換算で28.8mmから320mm相当です。

F値でいうと5.6くらいでしょうか。

どこで雷が光るかわからないのでとりあえず広角(28.8mm)で撮影して後でトリミングするつもりです。

 

■ 撮影方法

事前にネット等で情報を得ていなかったので完全に自己流の撮り方です。

雷の光り方を見てみると、ピカッと空が明るく光った0.5秒(?)から1秒前後あとに稲妻が走ります。

言われていたように「ピカッ」即「稲妻」というわけではなくタイムラグがありました。

これは今回の雷が稲妻から離れているからかもしれません。

そうだとわかれば撮影は簡単です。

シャッタースピードを2、3秒から5秒くらいにセットして、「ピカッ」ときてからシャッターを押せば稲妻が撮影できます。

中には「ピカッ」だけで稲妻が見えない場合もあります。 たぶん遠かったり雲の向こうなのかもしれません。

最初、露光時間が長いほうが撮影できる確率が高まるだろうと思って、15秒とか20秒とかにセットしましたが長すぎると周囲の建物の明かりを拾ってしまって明るすぎたり、ノイズがかなり乗ってしまって失敗するほうが多かったです。

ISO感度についても最初は400とかで設定しましたが、これも高感度過ぎで明るくなりすぎてしまったので後半は100とか200で撮影しました。

45分くらいねばって撮影してシャッターを押したのが72枚。

そのうち稲妻が写っていたのは14枚でしたので、成功率は約2割といったところでしょうか。

結局のところ、「いっぱいシャッターを押せば、数打ちゃ当たる」でした。

 

■ 成功写真を公開

それでは実際にそこそこうまく撮影できたものをいくつか紹介します。

各写真は、トリミングとリサイズ等をしていますが、あえて明るさやコントラスト、色調などはいじっていません。

それぞれの写真には主な撮影データを併記しておきました。

 


 
露光時間:15秒/F6.3/ISO400/焦点距離18mm
 


 
露光時間:3.2秒/F5.6/ISO400/焦点距離18mm
 


 
露光時間:3.2秒/F5.6/ISO200/焦点距離18mm
 


 
露光時間:3.2秒/F5.6/ISO400/焦点距離18mm
 


 
露光時間:2.5秒/F6.3/ISO400/焦点距離25mm
 


 
露光時間:2.5秒/F6.3/ISO400/焦点距離25mm
 


 
露光時間:2.5秒/F6.3/ISO400/焦点距離33mm
 


 
露光時間:3.2秒/F6.3/ISO400/焦点距離29mm
 

 

雷は甚大な被害をもたらすこともあり怖い存在ではありますが、撮影の被写体として扱ってみるのもいいかもしれません。

デジカメならではのおもしろ撮影素材として、以前やってみたのが「牛乳王冠=ミルククラウン」があります。

あれもフィルム時代には考えられなかった撮影枚数のコストを意識しないでいいことを活かした遊び方です。

ミルククラウンの撮影は一応出来たのですが、まだまだいろいろ試してもっときれいな写真を撮りたいですね。

この時期になると「夏休みの自由研究のテーマ」として、ミルククラウンの撮影についての検索で来られる方が増えてきます。

 

【関連記事】

milkcrowngood.jpg

 

 ・ミルククラウン(牛乳王冠)の撮影にチャレンジ! ・・・ コチラ

 ・TZ3でミルククラウン(牛乳王冠)を撮影 ・・・ コチラ

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コメント

  1. DON さんへ、
    いくらスマホのカメラ機能が進化しても
    こういう写真はやはりデジカメでないと撮れませんね。
    今のコンデジでも、夜間撮影モードを使うとかすれば
    撮影出来るかもしれませんね。

  2. そうなんですね!!
    我が家のカメラの状態では難しいですが!挑戦してマグレって感じで撮れたことがあります(^_^;)

  3. いちご さんへ、
    いちごさんが本気で稲妻撮影されたら、
    きっと素敵な写真が見られるでしょうね。
    ぜひトライして公開してください。
    フィルム時代からデジカメに変わって、
    撮影に掛かる費用を気にしなくて良いのと
    新しい機材でいろいろ試せるので、
    昔なら出来なかったような撮影が楽しめるのがいいですね。

  4. なるほど! そういう手がありましたか。
    私も稲妻を撮りたいと思っていても、バルブ撮影しているうちに真っ白になってしまいそうで、考えるだけでやめました(笑)。

    稲妻もあれこれ見ると、いろんな形があっていいものですね。

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