車載カメラ用ステーの自作

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私のバイクには、走りながら動画を撮ったり、デジカメで安定して撮影する為に
小さな三脚を加工して、カメラを固定するステーが取り付けられています。

これでビーナスラインなどを走っている動画やツーリング中の前を走るメンバーの写真が
ブレずに、安全に撮ることが出来て、大変重宝していました。
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ただ、今までファントムフェアリングに夏用の短めのウインドシールドの時は、
そのシールドの上越しに撮影出来たのですが、
今は冬用の大型シールドに交換してあるので、
デジカメのレンズ鏡筒がぶつかってしまい、カメラを取り付ける事が出来ませんでした。

バイクにデジカメを固定するためのステーは、各社からいくつか販売されていますが、
構造が簡単な割りには価格が高すぎるのと、振動対策が今ひとつなので、
ここはひとつ、自作といきましょう。
幸い、私の場合にはファントムフェアリングの固定用ステーを利用できるので
とっても簡単に出来そうです。

まず用意したのは、両端にボルトが留められる大きめの穴の開いた、
厚めでしっかりした金具板が2枚です。
ホントはL字金具があればよかったのですが、
ちょうどいい穴とサイズのものがなかったので2枚の板を連結して使いました。

まず、一枚の板をL字型に曲げます。
厚めのステーを使ったので簡単には曲がりません。
万力に挟んで、ハンマーで叩いて曲げました。
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そしてもう一枚の金具とボルトで連結します。
この時、2枚が一直線にならずに「く」の字型にずらして固定します。
端にはカメラ固定用の、ミニ三脚から取った雲台部分をビスでしっかり固定します。
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バイク本体には、さきほど曲げたL字型の方の穴に、
フェアリングステーの固定ボルトと共締めで固定します。
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カメラには、走行中に万が一外れても落下しないように、
ハンドストラップをミラーに固定してからステーに留めます。
私の場合、カメラの前にバイクナビがあります。
カメラの向きを変える雲台の固定ネジを回し易くするために、
お互いに干渉しないように「く」の字型にずらした訳がこれです。
また、使用するカメラのレンズの長さに応じて、2枚の板の連結部のボルトを調整して
全体の長さを可変出来ます。
出来るだけ短い方が振動のブレを小さく抑える事が出来ます。
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前から見たところです。
以前は、デジカメのレンズが走行風をもろに受けていましたが、
今回はシールド越しになります。
その為前回は、虫やゴミ除けの為にレンズ前に保護クリアカバーを付けていましたが、
今回は必要無さそうです。
シールドとの距離も短いので、オートフォーカスがシールドに合焦点してしまう事も
無いようです。
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今回、手持ちのステーやボルトを使用したので新たに購入したパーツはありませんが、
新規に部品を揃えても数百円程度に抑えられそうです。

【追記】
セッティングした後で、ちょっと考えてみました。

雲台を付けていますが、基本的にレンズは正面しか捕らえないので、
水平(左右の傾きと前後のあおり)さえ取れていれば雲台は要らない事になります。
すこしでもパーツが少ない方が、簡素化出来るのとブレを発生させる要因を排除出来るので
雲台無しに加工し直しました。

まずは直角に曲げた金具を、バイクが直進状態の時に水平が取れる角度に曲げ直します。
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さきほどのように2枚の金具を連結します。
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かなりしっかりしているので、ネジ穴をセンターにズラす「バランスプレート」無しで、
オフセットされたカメラ本体の三脚穴でもカメラはしっかり固定出来そうです。
あとは実際に撮影してみて、振動の発生具合でバランスプレートを使うかどうか、
最終的に判断します。
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最終的に、金属プレートに黒いビニールテープを巻きます。
これはプレートからの反射がレンズに入光したり、シールドに反射するのを防ぐためのものです。
さらに三脚ネジの高さを合わせるためのワッシャーを取り付けて完成です。
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【追記】

バイクの車載カメラで動画を撮影する時、一番ネックになるのが振動ですが、
いろいろ試した結果、前後左右の振動による画像のブレの大きさに比べ、
上下方向のブレは(バイク自身が吸収してくれのか)、あまり気にならない事がわかりました。

その結果、今回のように横や前後にステーを伸ばしてその上にカメラを設置した場合は、
相当強固な機台にしない限り、振動によるブレが大きく影響してしまいます。
例えば組立家具に使う大きなL字型のアングル等にする必要があり、
実用性が乏しいと思います。

それに比べて、上下方向は一本棒のような場合
(例えば、三脚をそのまま利用したような場合)は、
振動によるブレが目立たない為、観賞に耐える動画、静止画が撮影出来ます。

これを踏まえて再度、車載カメラステーを作成するつもりです。

参考までに、
一般的にカメラのモード切り替えはダイアルで行う事が多いと思いますが、
今、どのモードにあるかはダイアルを上から覗かないと見えないですね。

シャッターのオン・オフを操作しているうちに勝手にモードダイアルが回ってしまって、
動画を撮るつもりが静止画だったり、マクロモードだったりしてしまう失敗が何度かありました。
でもバイクに固定したデジカメのダイアルを走りながら上から見るのは危険なので、
私は、ダイアルの横のギザギザの溝に塗料で印を付けました。

動画モードはオレンジ、静止画モードは黄色です。
これで、走りながら一瞬ダイアルモードの側面を見ただけで、
正しいモードになっているか確認出来るようになりました。

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コメント

  1. Pさんへ、
    車やバイクのメンテナンスとかが出来るほど器用なら
    こんなプレートの方がもっと簡単ですね(笑;
    ソフテイル・デラックスもリアシートはイジリ甲斐がありそうです。
    まだまだ色んな改造(工作?)方法はあるとおもいますね。
    普通のハーレー乗りだと、
    シングルシートにしたり、幅狭にするのでしょうけど、
    実際にペアライドするなら座面は大きい方が絶対楽です。
    是非がんばってトライしてみてください。

  2. ありがとうございます!
    車やバイクを触るのは大好きなんですけど・・・

    頑張ってみます

    タンデムシートも自分でどうにかしたいので、以前のBLOG参考にさせていただきます

    ちなみに乗ってるのはFLSTNです!

  3. Pさんへ、
    私も以前はデジカメを首から提げて、手持ちで写真や動画を撮ってました。
    でもやはり片手運転は危険なのと、動画を安定して撮る為に固定する事にしました。
    ホームセンターで自分のカメラとバイクに合う金具さえ見つかれば、
    あとはこんなカメラ固定用の金具(200円弱)とボルトだけあればいいので簡単ですよ。

    カメラネジも、ビックカメラやヨドバシで買いましたが、
    大きなカメラ店なら扱っているか取り寄せ出来るでしょう。
    バイクへの固定方法も、私のような方法の他にも、
    バックミラーのネジに共締めするとか、パイプハンドルにクランプで留めるとか、
    いろいろ方法はありそうですね。
    ぜひ試してみてください。

  4. こんにちは!

    これだったら安心して、写真も動画もとれますね(^^)

    私はいつも運転しながらです!

    私も自分で作れるかな~

    すごいです!!!

  5. オノジさんへ、
    あけましておめでとうございます。
    こちらこそよろしくお願いします。
    なかなかお忙しそうですね。

    カメラの固定は、オノジさんもフェアリングがあるので
    そのステーを利用すればいいですね。
    でも、溶接も出来るでしょうからもっとしっかりしたものを
    ちゃっちゃっと作っちゃうんでしょう。

  6. メカ好きさん
    新年明けまして
    おめでとう御座います
    昨年に引き続き今年も宜しくお願い致します

    オノジもカメラの固定を考案中でしたので
    メカ好きさんを参考に製作してみますね♪

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