ついに納車された日産ジューク。
今回はこの、昨年(2010年)6月に発売されたJUKEについてレポートします。
といっても色んな種類のクルマに乗った事がある訳でもなく、ましてや今までのクルマが9年前の3500ccのSUV(ミツビシ、パジェロ)との比較なので、乗用車やもう少し排気量の小さいクルマからの乗り換えた方だと違う感想になるかもしれません。
■エクステリアの三つの特徴
まず、デザイン面では多くの人はそのエクステリアの奇抜さに目がいくと思います。
普通ヘッドライトがあるボンネットの上にはつり目のような細いライトが走り、その代わりバンパーにラリー車のフォグランプのように大きなライトがあります。
知らない人が見たら絶対ライトだと思うボンネットの上は、ウインカーとポジションランプで、フォグランプに見える大きな丸いのがヘッドライトです。
フォグランプはオプションですが、バンパー下の黒い所に小さな丸いのが見えると思います。
そしてエクステリアの特徴の二つ目が、ドア数です。
ぱっと見、3ドア(運転席+助手席+バックドア)車に見えます。
ドアハンドルの数がそう見えるからです。
でも良く見ると、後ろの席にもドアがあり、そのハンドルは窓の後ろ、黒い所に縦に配置され目立たないように隠されています。
そうです、このジュークは5ドアクーペなんです。
特徴三つ目。
リアのコンビネーションランプが、日産のフェアレディZ風だそうです(Zのテールランプをよく知りません)。
赤いボディのジュークではあまり目立ちませんが、かなり凝った形になっています。
駐車場で他の多くの車と一緒に並んでいるのを斜め前から見ると、ジュークだけがちょっと生意気そうにツンと鼻を尖らせたように見えるの小生意気そうで好きです。
マッチョな下半身のボディは、横から見てもカッコいいと思います。
停まった時にショウインドーに映ったマイカーの姿を見てもなかなかいいじゃないとホレボレしてしまいます(笑;
■オフロードについて
このジューク、一見するとコンパクトSUV風ですが実はオフロード走行を意識したクルマにはなっていません。
車高、タイヤ、サスペンション、最低地上高、いずれも普通のラフ道路走行並みか少しだけプラスした程度です。
でも出来れば最低地上高だけは170mmと言わず、200mmは欲しかったですね。
実際、よほどの林道好きでなければ、バリバリのオフロードを日本の一般道では少なくなってきています。
昔、オフロードのバイク(XL250S)や初代ディーゼルパジェロに乗っていた20~30年前は、私も林道に足を伸ばしたり、当時はまだ宅地造成前だった横浜の港北ニュータウンのデコボコの不整地を走っていましたが、今はこの車でそういう所に行く気にはなりません。
ジャリ道や観光地の未整地道が走れれば十分です。
タイヤパターンもオフロードを意識していないのでロードノイズも低く抑えられているのでしょうね。
次に装備面を見てみましょう。
■インテリジェントキー
今のクルマでは当たり前なんでしょうけど、インテリジェントキーというモノが付いていました。
リモコンでドアの開け閉めが出来るのは前のパジェロでも同じですが、キーをポケットやバッグに入れてあれば、リモコンを動作せずにドアキーの開け閉めが出来るのです!
さらにエンジンスタートもキーを差さずに、ボタン操作で出来ます。
わが家のクルマでは初めてで画期的な事です。
すでに以前からそういうクルマに乗り慣れている方にとっては「なんで今さら」なんでしょうけど、慣れないうちは、どうしてもリモコンでドアを開け閉めしたり、運転席に乗り込むとついついハンドル右下のキーを捜してしまいます(笑;
このスタートボタンが左側に付いている件については、日産では「左手で、スタートボタンを押してギアをドライブにシフトするという一連の流れがスムーズに出来るように」と言っていますが、右手でエンジンスタートに慣れた日本人には、右にボタンがあった方がやりやすかったのではと思います。
■センターコンソール
特徴的なセンターパネルです。
カラーは派手派手な真っ赤です。
このデザイン、バイク好きの方ならお分かりですね。
そうです、あのふくらみとくびれ部分はバイクのタンクをイメージしたものだそうです。
といっても私のハーレーのようなタイプではなく、SSなどのようですね。
このセンターパネル、ホントに収納スペースは狭いですね。
ドリンクホルダー以外、ちょっとしたものも置く場所がありません。
ドアパネルの内装もダイビング用のフィンをデザインしたとかで、魚かイルカのひれのようなデザインです。
■後席と荷室
クーペ風のリアデザインなので、三人乗りの後席部分の天井は下がっています。
このため後席に座ると、身長の高い人(それと座高の高い人;笑)は、天井に頭がついてしまうかもしれません。
身長170cmの私が両端の席に乗ってみると、腰を一番奥まで深く腰掛けると天井まで手の平+αの余裕があります。
今度は浅めに腰掛けてみると、頭上はこぶしを縦にしたくらいの余裕があり窮屈感はないです。
三人掛けの真ん中だともう少し余裕が増えますが、座面が座りにくいです。
天井に比べれば、足元部分は広いとは言いませんが全席の下に足先を入れられるので多少余裕があります。
(※ 収納スペースが狭いので、私はここに小さなツールケースを納めて、簡単な工具やちょっとした身の回り品を置いています。
後席に人が乗る機会の方が少ないのでこれで困る事はないでしょう)
リアシートは定員3人となっていますが、そこそこ座っていられるのは2人がいいところでしょう。
ちなみにリアシートはリクライニング出来ないので以前より不便になってしまいました。
(※ リアシートをたたんだ状態です)
荷室は狭いかと思っていましたが、思っていたよりは前後の奥行きがありました。
昔乗っていたパジェロ・イオより、はるかに広いスペースです。
ただ、クーペ車のスラントした天井なので高さがあまりありません。
その分ここの床面下が大きくて深いケースになっています。
さらにこのケースを外すと、下にスペアタイヤが収納されています。
スペアタイヤはめったに使うものではないですが、荷室やこのケースに荷物たくさん入れてあると、いざパンクした時にこれらの荷物を一旦車外に出すのが面倒そうです。
スキーやキャンプで荷室を広く使いたい時は、後席が6:4で分割して前に倒れますので長尺モノや大物も収納可能となります。
リアシートの背もたれは簡単に手前に倒れますが、何故かリアシートのヘッドレストが一番下の位置で固定出来ないので、直して立てた時にヘッドレストが上にずれてしまい、いちいち直す必要がありました。
■エンジン始動
前述のボタンプッシュでエンジンをスタートさせると、静かに回り始めます。
前のパジェロとは排気量が半分以下と小さいので、エンジン音や振動が小さくなっているようです。
走り始めても静かです。
前の車ではタイヤから聞こえてきたロードノイズがかなり小さくなっています。
■ドライブモード
このジュークは、ドライブモードが「ノーマル」「スポーツ」「エコモード」と三種類、ボタンで切り替える事が出来ます。
中回転以下のアクセル開度の燃料噴射量をコントロールしているようで、通常はノーマルで、峠道や元気な加減速をしたい時はスポーツで、エコ運転をしたい時はエコモードを選びます。
当然、それに応じて燃費も変わってきます。
走り自体はノーマルモードにしておけば、それなりに普通に走れます。
一般道でも秩父の山道やゆるめな峠でも、アクセルを開ければちゃんと追随して走ってくれます。
エコモードにすると、発進加速でモタつく感じになりますので、せわしない都内の繁華街とかでは後ろのクルマをかなりイラつかせそうです。
郊外で後続車がいない道をのんびり流す分には向いていそうです。
■ハンドリング
ハンドルはキビキビとした反応というものではないですが、(今までと比べると)少し小径なので操作は楽しいです。
ジュークの15RXタイプは革巻きハンドルなので感触もいい感じです。
ちなみにこのステアリングは、(またしても)フェアレディZと同じようなデザインだそうです。
フェアレディはセンターが「Z」のデザインですが、ジュークは日産になっているのが相違点です。
ダッシュボードの真ん中に、ドーンと目立つように一つ目のハザードランプがあるのは、ちょっといただけないデザインだと思います。
ほかの方が書いているように、Aピラーや大きなミラーにより視界に邪魔になるという点も、今までのパジェロに比べればどちらも細くて小さいので気になりません。
後方視界はリアウインドウが、縦も横も少し狭いのですが、これも普通に走る分にはこういうものだと思えば慣れてしまいました。
ただバックでの車庫入れにはバックモニターカメラはあった方がいいですね。
■ウインカー
操作のタッチが今までのクルマに比べるとかなり軽いです。
ミツビシ車の特徴なんでしょうか、ずっとカチッという硬い感触に慣れてきたのでやたらと軽く感じました。
実際の動作自体には何の問題もありません。
■燃費表示
メーターパネルには、その時々の瞬間燃費や乗ってからの平均燃費が表示され、元気な発進や急な加速ではみるみる燃費の数値が落ちていくので、おのずと省エネ運転を心がけそうです。
まあ最初だけで、いつまで続くかわかりませんけど。。。ハハハ(笑;
納車直後はガソリンが半分だけだったので、まだ満タン法での燃費測定は出来ていません。
それでも買い物等で市街地中心でもリッター10km以上は走っているようです。
これから確認していきたいと思います。
■インテリジェントコントロールディスプレイ
このジュークの特徴の一つは、インテリジェントコントロールディスプレイという大きなディスプレーです。
一般的にエアコンパネルのある場所に大きな液晶パネルとボタン、ダイアルが並んでいます。
上のところに「エアコン」と「ドライブモード」の切り替えボタンがあり、ここを押す事でこのパネル全体の表示と操作体系を切り替える事が出来ます。
特におもしろいのがボタンに書かれた文字が切り替わる点です。
特殊な液晶の設定で、ボタンの中の表示を換えているようです。
目線がだいぶ下に下がりますので、運転しながらドライバーが確認するのは危険ですが、遊びとしてはおもしろい機構です。
本来、この上の部分にはオプションのカーナビが付く予定なんですが、震災の影響による部品調達の遅れで納期は9月以降になるそうです。
それまでの間、音楽が聴けないと不便でしょうという事で、ディーラーさんの方でCDラジオを付けてくれました。
下の開いている空間にポケットを付ける事も可能だったそうですが、このままの方が内部の配線に簡単にアクセス出来るし、後でパネルを外すのも楽でしょうからという事で、開いたままにしておいてくれたそうです。
■高速道路走行
秩父の温泉からの帰り、高速道路に乗ってみました。
まだ慣らし運転中のため、ほとんど80km/h程度で走り、時々100km/hまで出してみましたが、この程度の巡航では、タコメーターでは2000回転程度で振動も音もうるさくなく、快適にクルージング出来ました。
さすがに高速の上り坂での加速は今までのクルマとは排気量の差がありすぎましたので、アクセルを開けただけリニアに反応するというわけにはいきませんが、やはりそれなりにちゃんと走ってくれます。
普通に100km/h程度で流す分には、エンジンなどの騒音も気になるものではありません。
これで燃費がかなり改善されるなら十分過ぎると思いました。
コメント
おくさん さんへ、
デザインはカッコいいのですが、収納力は極端に低いんです。
ちょっとしたものをしまっておける場所がありません。
でもここまで割り切ってくれれば、いっそ潔いですね。
真っ赤なタンクだと、ドカッティかな。
ichirou さんへ、
車検、タイヤ交換、燃費、維持費。。。
いろいろ考えて(それほどでもないけど)、
小さなクルマに乗り換えました。
7月の乗用車でも売上14位と、まずまず売れているようなので、
販売当初のような珍しさは薄れてきましたが、
それでも目を引くデザインですよね。
仙人 さんへ、
ここまで奇抜なクルマは過去にも
何台かありましたけど、
どうせ乗るなら遊びゴコロ満載のクルマがいいかなと思いました。
初代パジェロから乗ってきて、いいクルマだと思っていました。
エコとか、省エネとかにはあまり関心はないのですが、
単純に維持費が安くなるのはうれしいです。
ハイブリッドカーも、実際走るとリッター20とかせいぜい25kmくらいとか。
それならガソリンだけで20km近く走れるコンパクトカーの方が、
車両価格や、将来的なバッテリーの乗せ換え、
それに年間の走行距離考えたら、
コッチの方がはるかに「エコ」で経済的だと思います。
ハーレーの方が排気量がちょっぴり大きくて、
燃費もそんなに変わらなければ、クルマの出番が増えそうですね(笑;
一番「今」な車に乗り換えましたね!
前のパジェロも購入当時の人気車種ではなかったかと思います。
ハイブリッドが流行のように売れてますが、今のコンパクトカーだと、充分エコですしね。
しばらく暑いので、夏はエアコン移動手段で楽しんでください(^^
おっと、車入れ替えたんですか。
最近、街中で見かけるインパクトあるデザインはJUKEだったんですね。
内外装共にインパクトありありです!
センターコンソールがかっこいいですね。
内装のポイントに外装色と同じ色を使ってるのが、おしゃれ♪