1月5日のニュースで、日本版GPSの構築のために、2010年12月13日に定常運用へ移行した準天頂衛星「みちびき」と同型の静止衛星を、3年後の2014年から2年ほどかけて6~7機打ち上げる事が報じられていました。
これだけみると、「じゃあ3年後にはカーナビの精度が今の10倍も高くなるんだ」と思われそうですが、やはりそうはいかないようですね。
2000億円と言われる打ち上げ費用や運用費用を民間企業の資金とノウハウをあてにしているようで、利用料を徴収するようです。
そうなると当然、私達が利用する際にも有料になったり、企業が投資した資金を回収するために、新しい機器(カーナビや、GPSロガー)の販売促進の為に今までの機種は新規格に対応させるかどうか微妙なところですね。
正確な情報は、JAXA、宇宙航空研究開発機構の準天頂衛星初号機「みちびき」プロジェクトのサイトにありますが、今回のニュースもまだ載っていないようです。
こちらのサイトによると、現行機器への対応は、
>「みちびき」からの信号は既に市販されているカーナビなどのGPS受信機では
>受信することができませんが、簡易な改修により受信が可能です。
>機種によってはソフトウェアの改修により対応できるものもあるようです。
>JAXAを含めた関係機関では、受信機メーカの対応を促進しているところです。
となっています。
また、「ガーミンGPSのよくある質問」サイトの、
「準天頂衛星初号機 「みちびき」 の電波は受信できますか?」によると、
>「みちびき」は正常稼動後、2種類の電波を放送する予定になっています。
>1つは、従来のGPS衛星が放送していたものと同じ種類の電波です。
>これにより、日本上空の真上に近い位置に衛星が位置する可能性が高くなり、
>ビル街など上空が開けていない場所での測位がし易くなります。
>こちらに関しましては、とても簡単な機能追加または、現状のままで利用可能となりそうです。
>もう1つは、測位精度を上げる事を可能にする新しい種類の電波です。
>こちらは、従来の電波とは異なるもので、これが機能する事により
>誤差1m以内の測位が可能になると言われています。
>こちらの利用に関しては、とても大きな機能追加が必要です。
>世界中にGPS機器を販売しているガーミン社が日本のみでしか使用出来ない電波に対し、
>大きな機能追加を実施するかは未知数になります。
>当社では、新しい電波の仕様書が公開された直後よりガーミン社に対し情報を送り、
>機能追加の依頼を行なっております。
そして、もう一つの課題は「使われる地図の精度が、誤差数cmの正確かつ詳細なものを作れるかどうかですね」
まだしばらくは今のままの精度での運用ってことになりそうですね。
※ 移動ルートを記録するなら「GPSロガー」がお勧めです。
コメント
ワイバン さんへ、
今でもカーナビとかだと、
自宅の電話番号で住所がわかりますが、
携帯番号で現在地までわかるようになると。。。
便利なような、プライバシーの問題があるような。。
でも待ち合わせの時とか、
迷子にならなくていいですね。
車にセコムを付けていた時は、
自宅のパソコンから走っている場所がわかりました。
NORI さんへ、
今のみちびきの試験運用が
そこそこうまくいっているので、
本格的に稼動させるんでしょうね。
「イマドコかんたんサーチ」なんてのがあるんですね。
知りませんでした。
サイトに出るって事は、だいぶ進んでるんでしょうね
技術が進むのはいいことですが、気軽に使えるようになるのはまだ先でしょうね…
自分はドコモですが、携帯だと「イマドコかんたんサーチ」で居場所分かるんですけどね。もちろん承認してらえれば、1日5回まで、1回10.5円だったかな?
私がGPSナビに臨む事は願わくば携帯電話の番号を入力すれば
そこの携帯電話を持つ人の居るところまでたどり着ける事です。
確かに個人の自由の侵害にもなりかねませんが・・・
承認制にしてわかるといいなぁ♪
技術的には今でもできるのですが・・・
皆さん嫌がるかなぁ・・・