入院生活そして退院後

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手術翌日。
午前中にようやく少し寝返りをうてるようになり、ポカリスエットで水分補給をするようになった。
午後からは看護師さんに「少しづつでも歩く練習をしてください」と言われ、なんとかベッドから起きて歩く練習を始めました。
でも何と言ってもベッドで体を起こす事自体がかなり苦痛でたいへんでした。 普段何気なくベッドから起きる時って腹筋を使って体を起こしているのですが、お腹を切ったせいでお腹が痛くて腹筋が使えません。 体をひねって足だけベッドから降ろし、ベッドサイドのステーを掴んで腕の力でなんとか起き上がりました。

起きてからは点滴を吊るしている点滴スタンドにつかまってゆっくりゆっくり歩きます。 まだ、背筋を伸ばして歩けず腰を曲げたままの姿勢でした。 そう言えばあのスタンドってパラマウントベッド製でした。

午前中にチンチンに差してあったチューブを外してもらいオシッコは自力でするようにしましたが、なんとかトイレまで行ってもまったく出る気配がありません。 半日以上経っても出ないので看護師さんに相談すると「背中に入れたチューブのせいで排尿困難になる事があるので外してみますね」と言われ取ってもらいました。 その後夜中になってほんのチョロチョロと出てホッと一安心。 それからは堰を切ったように出る出る!
オシッコをした時にはトイレに置いてある専用のカップで受けて、隣の部屋に行きます。 機械に表示されている自分の名前のボタンをタッチすると機械の蓋が開きそこにオシッコを入れると、いつどれくらいの量が出たかが自動的に計測されるようになっていました。
チューブを外してからは一度に300ccから400cc以上も出ることがありました。

手術後二日目。
まだ腰は曲がったままでゆっくりしか歩けなかったけど、午後にそれまでのHCUから一般病棟に移りました。
ところで今回入院するまで「HCU」というものを知りませんでした。 ICUは「集中治療室」だと知っていましたので手術した直後はICUに入るのかと思っていたらそうではなく、HCUに入りました。 HCUは「高度治療室」でICUほどは重篤度が低い患者を受け入れる治療施設です。
移った部屋は入院した時と同じ部屋でしたが場所は窓側ではありませんでした。
この日の昼食からはじめて食事をいただきました。 お粥が半分でした。
お粥は味がなくて食べにくかったのでふりかけを買ってきてもらって食べてました。

夕方になって執刀してくださった担当医が来て時に、お腹に挿していたチューブも外されました。

手術後三日目。
未明に痛みがあり、看護師さんを呼んで痛み止めを点滴してもらいました。
回診の先生から「合併症の心配もありません。 もう点滴のチューブも外します」と言われました。
その後、午前中にレントゲン撮影を受けてきました。

お腹の突っ張りも少しづつ落ち着いてきて前かがみが出来るようになったので浴室前の洗面台で自分で頭を洗ってきました。

夕方、担当医が来て「明日血液検査の結果で問題なければ、、明日退院してもいいよ」「やったー!」
すぐに奥さんや家族に電話を掛けまくりました!

手術後四日目、入院から六日目。
朝、毎日の定期チェックで検温と血圧チェック、異常なし。
午前中に退院の書類を受け取り、その時に家に帰ってから痛みがあるとこわいので痛み止めを処方してもらいました。

お昼の食事をいつもどおり取って午後に退院することにしました。
最後の食事は、すき焼き風と肉汁のつけうどんでした。 病院食は今一つと言われていましたが結構美味しくいただきました。

昼食後、着替えをして待っていると看護師さんが退院の精算書類を持ってきてくれました。
最後に看護師さんの部屋に挨拶に行ってから退院手続き、精算をして病院を出ました。

入院していたのは全部で六日間。 入院した翌日に手術、術後は四日間療養して退院です。
てっきりある程度治ってリハビリ的な事もしてからで、もっと長く入院していることを想定していましたが、今は短くなっているようです。
手術をしてその後の状態が落ち着いていて合併症の恐れもなく歩くことが可能になって、またこれ以上何らかの治療の必要がない時には退院してあとは自宅療養するそうです。

病院からの帰りは奥さんがクルマを運転してきてくれたので電車とかよりは全然楽でした。

退院後は、二週間ほど自宅で療養していました。
直後はベッドで寝て過ごす時間が長かったですが、徐々に普段の生活に戻すようにしました。

しばらくはゆっくりしか歩けず、道のデコボコなどに乗っただけでお腹に響くようでした。 点字ブロックのあのデコボコの上も辛かったですね。

退院後一ヶ月程度はシャワーで、お風呂につかれるようになったのは一ヶ月後の診察を受けてからでした。

クルマの運転は割と早く出来るようになりましたが、シートベルトがお腹に掛かるとキツかった。
でもまだ当分はハーレーには乗れそうにありません。

そして一番気になっていた事が。。。
そうです、取った病片の病理検査の結果です。
担当医からは「病理検査の結果が出るにはニ三週間掛かりますね」と言われていましたが、実際には一ヶ月後の1月中旬の診察に行った時に聞いてきました。

診察室に入ると担当医からは「その後どうですか」「はい、おかげさまで順調のようです」「お腹を見せてください、ああ、だいぶいいようですね」

そして「検査の結果ですが、、特に悪いところはなかったようです」「それは良性ということですか」「そうですね」
この言葉を聞いてどんなに安心したことか。
特にこの一ヶ月間、悶々として過ごしたであろう奥さんが一番安心してくれたと思います。

「あとは定期的に経過観察とかの診察を受けた方がいいですか?」と聞くと、「特に必要ないですよ」との答え。 へえそうなんだ。 なんだか拍子抜けしてしまいました。

病院からの帰り、良性とわかったお祝いでランチとディナーはちょっと奮発しちゃいました。

まだ全く今までと同じという訳には行きませんが、年明けからは仕事にも復帰しました。
さすがに電車通勤で長時間立って乗っているのは辛いので「ヘルプマーク」をバッグに付けて、空いていれば優先席にも座らせてもらいました。

縫ったところのキズもだいぶ落ち着いてきました。
人間の体ってつくづく凄いなと驚きました。 お腹をスパッと10数センチも切ったのにそれがくっついて生活出来るようになるんですから。

コメント

  1. あきんど さんへ、
    ご心配いただき、ありがとうございます。
    おかげさまでその後も順調に回復しています。

    もう少ししたら、「また楽しみ」たいと思います。
    それまでおとなしくしていますね。

  2. 入院、手術とお疲れ様でした。結果も問題なく奥様もご安心されたことでしょう。

    これも何かの意味と、復活を目指すしかありませんね。

    「少し休んだら、また楽しみなさいな。」という事でしょう(笑)。

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