ライブカメラの構築 (2.WEBカメラ編)

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ライブカメラの配信やテレビ電話で使うWEBカメラは、実際に使ってみないとわからないものです。
特に気になるのは色の再現性もそうですが、それ以上に画角つまり「どれだけ広い範囲が写るか」です。
ライブカメラの場合には狭い範囲しか表示しないと情報不足で意味がありません。テレビ電話の場合には微妙で、狭すぎると顔のアップだけになりますし、広すぎると部屋の隅々まで写ってしまいます。
今回は、私が自宅のパソコンで使用しているWEBカメラとその映像を紹介します。
使用目的は、自宅サーバでのライブカメラ用とネットでのテレビ電話用です。
使っているカメラは5台ありますが、いずれもどこのパソコンショップでも手に入りやすく、しかも安価なものばかりです。
USBカメラには使っている画像素子の違いで2種類あります。CCDタイプとCMOSタイプです。(ちなみにデジカメでもこの2種類の素子のどちらかが使われています)
 ・CCDタイプ・・・画質が綺麗で色の再現性が良いが、値段が高い(1万円程度)
 ・CMOSタイプ・・画質は多少劣り、特に発色が変だったり、色が薄かったりするが値段が安い(数千円程度、安いものでは1千円程度からある)
撮影画素数では、安いものでは10万画素程度から、高価なもので30万画素位のものがよく使われます。
私が使っている5台のWEBカメラはいずれも、CMOSタイプ、10万画素で、一番安いものはワゴンセールで売っていた980円から一番高いものでも3,800円、あとは1,980円か2,980円です。
CMOSタイプの方が画質が落ちますが、ライブカメラでの小さな画像(352×288とか320×240程度)ではたいした差はないと思います。352×288では約10万画素ですから、それ以上のカメラはあまり必要性を感じません。発色についてもドライバやソフトで多少は補正ができますからこれでよしとしました。
実際に使用しているのが下の写真のカメラたちです。
cameras_F.jpg

cameras_R.jpg

左から、
 1.ArvelのCM-C101MT
 2.PT-6020
 3.多摩電子工業のZ-102
 4.PROTのCyber-eye VP-1
 5.V-GearnoWebCam
  です。
前にも書きましたがすべてCMOS、10万画素で、USB(2.0ではありません)接続のタイプです。
F値が記載されているものは、1.CM-C101MTがF2.6、3.Z-102がF2.4のようです。
画素のサイズについては2.PT-6020が1/7インチと記載されていました。
パソコンに接続した時の表示は、
 1.CM-C101MT → Pc Camera(6005 CIF)
CM-C101MT.jpg

 2.PT-6020 → UVT8532 8532 PC Camera
PT-6020-1.jpg
PT-6020-2.jpg
このカメラはノートパソコンの淵にはさむようになっていて、ほかのところに設置できません。そのためクリップ部分を削除して後ろにクリップスタンドパーツを付けています。
これは東急ハンズの文具フロアで購入したもので色々なパーツを組み合わせて購入することができます。ひとつ数十円からですから結構安くできました。
 3.Z-102 → PC Camera(6005 CIF)
Z-102.jpg

 4.VP-1 → PC Camera(6028 VGA)
VP-1.jpg

 5.WebCam → V-Gear WebCam
V-Gear.jpg

となっています。1.CM-C101MTと3.Z-102が同じ表示です。
それでは、実際に撮影した画像をご覧いただきます。
撮影は冬の晴れた日の室内で、障子越しの日光の中で撮っています。
カメラから被写体までの距離は、襖が写っているものは約2m、カレンダーのアップのものは約1mです。
画像は一切補正せず、インストールしたままのもので状態でキャプチャしています。
画像サイズも標準のまま(原則として352×288)となっています。
中距離撮影
 1.CM-C101MT
F1_C101.jpg

 2.PT-6020
F2_PT6020.jpg

 3.Z-102
F3_Z102.jpg

 4.VP-1
F4_VP1-2.jpg

F4_VP1-1.jpg

 5.WebCam
F5_V-GEAR.jpg

同じような性能のカメラでもこれだけの色、画角、解像度の差があります。
発 色:
一番自然な色は、1.CM-C101MTと5.WebCamです。3.Z-102も多少暗めですが発色は自然です。
4.VP-1は赤が強いですし、2.PT-6020にいたってはピンクがかっています。PT-6020は屋外撮影でもこのような調子です。

画 角:
広く撮影できた順に、2.PT-6020 → 3.Z-102 → 1.CM-C101MT → 4.VP-1 → 5.WebCam です。
ライブカメラとして使うなら3番目の1.CM-C101MT位までの範囲は欲しいところです。
1.CM-C101MTは、テレビ電話なら多少カメラと離れればなんとか使えますが、4.VP-1は画面いっぱいの顔だけのアップになりますのでおすすめしません。
なお、4.VP-1は、他のカメラと同じ352×288で表示するとカレンダー部分だけのアップになってしまいましたので、320×240で撮影したもので他機種と比較しています。

解像度:
これについては、厳密にいえば多少の差はありますが、ライブカメラでの配信を考えれば同じようなものだと思います。
参考までに300万画素のデジカメで撮影したものを、352×264に変換したものを載せていますが、大きな差はないと思います。
デジカメ(PRENTAX OptioS 300万画素)を352×264にリサイズ
dejikame.jpg

近距離撮影

 1.CM-C101MT
N1_C101.jpg

 2.PT-6020
N2_PT6020.jpg

 3.Z-102
N3_Z102.jpg

 4.VP-1
N4_VP1.jpg

 5.WebCam
N5_V-GEAR.jpg

近距離での撮影になると、発色の違いは中距離の場合と同じような傾向になりますが、画角の差はあまりでないようになります。
それよりも解像度に差が見られるようになります。カレンダーの数字がはっきり見えるものやぼやけてしまうものなどがあります。
実際には、この価格帯のWEBカメラは、いずれもマニュアルでのピント調整機能はありますが、レンズの回転度合いでのピント調整がかなりシビアで、少しのずれで解像度が大きく異なってきますので比較は難しいと思います。

以上、自分のライブカメラの選定にあたっての覚え書きですが、皆さんにも参考になりましたでしょうか。

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