私のバイクにはツーリングの際に走行中の風景を録画するためのビデオカメラを搭載しています。
ツーリングで走りながら動画を撮影と思い立って最初にやった方法は、ミニ三脚をウインドシールドの固定金具に留めてこれにデジカメを乗せて撮影していました。
でも革手袋をした手では電源スイッチや録画スイッチを押しにくいため、次にアキバでジャンク的なミニ動画ユニットを購入して分解した上で中のスイッチから配線を引き出してリモコン式に改造して撮影しました。
その後はアクションカメラの定番、GoProを購入してハンドルやヘルメット横に取り付けていました。
当たり前ですが結局これが一番画像がキレイなので北海道ツーリングなどでもこれをメインに使ってきました。
ただメット横に取り付けていますのでスイッチ操作がやりにくいのと、バイクから離れる際に付けたままメットホルダーにぶら下げておくのは盗難の心配もあります。
そして今はバイク前面、ウインカー横にクルマ用のドライブレコーダー、ユピテル DRY-mini1を付け、5V給電ケーブルをインナーパネルの内部まで引いてきてスイッチで録画の開始停止が出来るように加工したのでずいぶんと便利になりました。
画質も1280×720または640×480で撮影出来ますがYoutubdeにアップしてブログに掲載するだけならVGAの640×480で十分です。
ここまでは気に入っている事なのですが、一点だけダメな事があります。
それは「音声記録」です。
走りながらでなくても絶えず「ジー」という大きなノイズが入り、走行音どころかエンジン音も聞こえません。
この機器だけの個体不良なのか、それとも防磁対策が不十分でノイズを拾ってしまうのかわかりませんが、こと音声に関しては全く使い物にならず、現在は音声記録をオフにしています。
コーナリングで傾いている時を除けば、直線路をまっすぐ走っているところの動画では、エンジン音やマフラーの排気音も聞こえないため、クルマで走っているのと同じような感じになってしまいます。
個体不良かどうかの検証のため、クルマ用に同じ機器をもう一台持っているので試してみましたが、こちらの方がノイズの乗りと音質が違ってマシですが、それでも他のビデオより劣っています。
でもやはり走りながらのエンジン音、マフラーからの排気音があってこそのバイクツーリング動画でしょう。
こういう状況だった場合、普通の人(?)ならどうするでしょうか。
・買った店かメーカーに申し入れて交換か修理を依頼する
・仕方ないのでそのまま使う
のどちらかでしょうね。
でも私の場合は違います。
・自分で修理、加工する です
まずはDRY-mini1の構造を把握するためにネットで調べてみましたが、この機種の分解情報はヒットしませんでした。
機器をみる限り、ビス留めしている箇所はありません。
となるとハメ込み式でしょうから殻割するにはただこじってやるしかありません。
電源供給用のUSB端子とケースの隙間に精密マイナスドラーバーを差し込みゆっくりひねってやるとケースに隙間が出来ます。
ここをさらに広げていくとある瞬間にケースがパカっと二つに割れました。
二つのケースにはそれぞれ、基盤+液晶画面とカメラユニットが取り付けてありケーブルでつながっています。
この状態のまま、絶縁用シールをはがすとその下にユニットが見つかります。
慎重に取り出してみると楕円形のモノが出てきます。
でもこれはマイクではなくスピーカーです。
マイクの方は液晶画面の横に付いているのでケースの裏側の方に取り付けてあります。
このままでは作業しにくいのでカメラ部のフラットケーブルをコネクタの爪をずらして押さえてあるのを解除して外します。
液晶の横に丸いマイクユニットが見つかりました。
このマイクを交換することにします。
交換するマイクユニットは、アキバとかなら数十円で売られているものでもいいのですが今回は別のものから取ってきました。
パソコンにUSB接続するライブカメラを購入してきた時に付属してきたイヤフォン・マイクケーブルから取り出します。
取り出したマイクをDRY-mini1のマイク線につなぎます。
マイクの配線はノイズが乗らないようにシールド線を使いたいところですが、やってみると細いシールド線でもケースの中では邪魔になるので元の配線を使いました。
マイクの取り付け場所ですが、当初はケースの外に出して後ろ向きにして風切り音を拾わないようにしようと思って、そのためのケーブル取り出し用の溝も掘っていました。
でもDRY-mini1をバイクに固定するための自作のゲージにはめるとマイクを取り付けるスペースがほとんどないので、やはりケース内に埋め込むことにしました。
少しでも風切り音を拾わないためにマイクを横向きに取り付け、ケースの開口部にはスポンジを敷いておきました。
マイクの配線部の絶縁のためにマスキングテープを貼っておきます。
あとは殻割したケースを重ねてパチンと留めれば完成です。
部屋の中で録画してみると、以前のようなノイズは激減していました。
あとはバイクに取り付けて、パルスなどを拾ってノイズが発生しないか、走行中の風切り音を低減出来ているか、そしてエンジン音を拾えているかの検証です。
先日の西沢渓谷、紅葉&山歩きツーリングで検証してきました。
結論から書いてしまうと。。。「うーーん、どうでしょう?」
以前よりは多少ノイズは減っているようですが、激減というまでは至っていません。
エンジンを切った時にはノイズは気にならないレベルなので、やはりエンジンからの電気ノイズの影響でしょう。
多少であれば動画編集ソフトで修正も可能ですが、今回は難しそうです。
ケース本体をアルミ箔でくるんでノイズ対策するとかはどうでしょうかね。
イバラの道はまだまだ続きそうです。
コメント
私の使用しているドライブレコーダーはブラックビューという韓国製のものです。
信頼度はあまりありませんが、常時録画で音もまあ聞けると良いう範囲です。
取る付け場所に難がありますが、普通の走行シーンでは問題ないくらいです。
気になるノイズでが、バッテリーから電源を供給するとジーっというノイズが多く入りました。
オルタネーター系のノイズに感じました。そこで配線をアルミのテープ内に封じ込めて露出する部分を4/1以下にしたところノイズが激減しました(^_^;)
無線機のアンテナ系もこれで改善しています(^^)v