前回の記事に書いたように、ツーリングで走りながら撮影する動画機材として、メインのGoPro以外に常時セットしておいて気軽に撮れるビデオカメラとして、キーレス型のものを使う事にしました。
撮影した動画を見ても、まあなんとかツーリングの雰囲気、楽しさを残すには十分だと思いました。
ただ、電源や録画ボタンを押すのにいちいちバイクを降りてカメラをセットしたウインカーのところに行かなければならないのが便です。
走りながらでも操作出来る様に改造しました。
「改造」・・・メカ好きマニアにはなんとも魅力的でそそられる単語ですよね。
改造人間、サイボーグ。。。ときどきは「改良」にならず「改悪」あるいは「破壊」になってもいいじゃないですか。
話がそれましたが、早速分解します。
ケースはキーチェーンが付いている所の小さなビス2を外せば上下に分かれます。
基盤を取り出したらまずはケースの加工をします。
このケースの底面は前後左右にカーブしているので、バイクから出したステーの上に載せてもグラグラして撮った動画にブレを発生させる原因となっています。
パテを盛って乾いた後で平らになるようにヤスリで削ります。
平らになったら固定用にベルクロテープを貼ります。
これは動かないように固定するためですが多少はクッション的になりますので、これでブレが出るようなら薄いゴムシートだけにして出来るだけステーと密着させる方法に変えて試してみます。
バイクに固定するステーも、前回テストした時のものより厚手で幅の広いものに変えました。
多少ともケースと接する面積を広くした方が安定出来ると思ったからです。
取り付け場所も前回は前に飛び出していましたので、金具の組み合わせも変えて少しだけ前面から奥に引っ込むようにしました。
基盤の方は、あらかじめテスターを使って「電源スイッチ」「録画スイッチ」「動作確認用LED」の三カ所六本の端子をさがしてあります。
太い配線は使えないので多色フラットケーブルをバラして使います。
ハンダコテは30Wの先の細いものを使いますが最近の基盤にありがちなチップパーツを使っているのでハンダ付けには老眼鏡+拡大レンズのお世話になります。
一旦ハンダ付けした後、ルーペ式の顕微鏡で接続箇所をチェックします。
隣の端子などと短絡していないか、配線ケーブルから線がはみ出していないかを確認します。
増設した六本のケーブルは、ケース上面の操作ボタンのところの穴から外に出します。
操作ボタンパーツは使いませんので開いた場所には塩ビ板をカットして埋めておきます。
ケーブルの反対側はバイクに取り付けたスイッチボックスから伸ばしたケーブルとの接続に、6Pのワンタッチコネクタを使っていますのでこれを取り付けます。
接続端子はギボシのメスの用になっていてケーブルにかしめるようにして固定しますが、かなり小さいので普通の電工ペンチ、圧着工具はつか使えません。
ラジオペンチでうまく凹の金具を曲げて固定します。
前回のテストで、マイク位置とケースの穴の小ささから走行時の風切り音はほとんど収録されていなかったので問題はないようですが、気休め程度にスポンジをケースのスキマに詰め込んでおきました。
完成しました。
動作確認したところ、問題なく操作出来ました。
電源ボタン3秒押しで電源オン、録画ボタン1回押しで静止画撮影(これは解像度が低すぎて使い物になりません)、録画ボタン長押しでLEDが三回点滅して録画開始です。
走りながらボタンを押せるように左手グリップ近くのナビホルダーの下部に固定してスイッチボックスで操作します。
このビデオカメラには防水性能はまったくありませんので、前回の霧雨の知床峠の失敗を活かして雨が降ってきそうならすぐに取り外すようにします。
あとは実際に走りながら撮影してみて操作性のチェックをしたいと思います。
昔、同じような縦型のビデオユニットで撮影した動画でもそこそこ楽しめましたので今回も期待したいですね。
「快晴のビーナスラインをひとりじめツーリング」(2015年)
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