埼玉県の秩父から山梨県に抜けるルートに雁坂トンネルがあり、そこに向かう国道140号線も二通りあります
一つは雷電廿六木橋のループ橋を通る道、もう一つは南側になる道で秩父往還と呼ばれています

以前はこちらにはトンネルがあってその途中にYの字型の交差点から秩父湖の二瀬ダムの上を通って関東有数のパワースポット三峯神社に向かうことができました
そのトンネルの名前が駒ヶ滝トンネルです

このトンネルは1955年に完成しましたがもともとは二瀬ダムの建設用道路として造られたものなので狭くて照明装置も十分整備する事を目的としていませんでした
そのトンネルも、2013年7月で閉鎖になりました
代わりに新しい道路「二瀬ダム左岸湖岸道路が整備され、それまでは甲府側からでは行けなかった三峯神社に向かう事が出来るようになりました
今回は閉鎖される前の駒ケ岳トンネルの写真と、山梨側から通過してきた動画を紹介します
トンネルが通行できていた頃の地図を載せておきます

中で大きくカーブしていて、秩父側からは途中で二股に分かれて左にいくとダムの上を通って三峯神社に向かいます
ツーリングやドライブで神社に行くときは必ずこのトンネルを通っていました
特徴的な秩父側の入口から見ていきましょう
トンネルの近くには右側に商店が並び、信号機が設置されています

信号機は三基あり、よく見ると工事現場などにある待ち時間表示の丸いタイムリングがあります
このトンネルは狭いため、車がすれ違う事が出来ず、両方のトンネル入り口に信号機があって片側交互通行になっています
写真では前方に、新しくできる道路が着工されているのがわかります

ツーリングで向かった時もここでかなり長く待ちました

全長397メートルとそんなに長い訳ではないのですが、中が狭く急に曲がっていて通過に時間が掛かるため、タイミングが悪いと5分くらい待つのは当たり前でした
信号が赤になったばかりだとゆっくり缶コーヒーなど飲みながら一服出来てしまうくらいのんびりしたものでした
標識のように、トンネルの中に分岐があるのは珍しかったですね

狭くてカーブも急だったため、全長7.5メートル以上の車両は狭い場所でカーブを通行できませんでした
なかなか変わらない信号ですから、バイクのエンジンを停めて降りてゆっくり待っていられます
トンネルの幅は2.5メートル、高さも3.4メートルで制限速度は30キロとなっていますが、とてもスピードを出して走れるトンネルではありませんでした

まだまだ待ち時間が長いのでドライブインやダムの様子を見学する時間がありました


以前あった看板には「対向車、大型車の通行に時間がかかり、待ち時間内に通り抜けない場合がありますので注意してください、と書いてありました
絶対にすれ違いが出来ないほど狭いのにどうすればいいんでしょう
ようやく信号がかわり暗いダムの中に入り、途中で分岐しているところを左に曲がるとダムの上に出ます

ここを通ると三峯神社に向かうことができます


反対側の山梨側の入口をご覧ください
こちらは入口よりかなり離れたところにゲートがあり、トンネルの入口は見えません

でも同じように、看板とタイムリングが表示されています
なんにも無い場所でポツンと待っていました。

信号が変わって入口に向かいます

ここからは、実際にトンネルを通過した時の映像をご覧ください
撮影したのは2008年のことで、まだGoProなどのアクションカメラやドライブレコーダーもない時代ですのでタンデムの奥さんが手持ちのデジカメで撮影した映像のため、かなり荒いものです
トンネルは手ぼりという訳ではないのでしょうけど、壁面は荒くデコボコしていました
内部の照明がオレンジいろのナトリウムライトのぼんやりしたもので、暗いため先がよくわからない上に、湧き水なのか路面はビショビショでした
右手に三峯神社へ抜けるY字分岐があるのですが、こちらがわからだとよくわかりません
山梨側から入ると、右折して三峯神社方面にはいくことができません

トンネル最後のほう、大滝側出口の直前にはこんなふうに急に幅が狭くなっていました


ようやく明るい広場にでました
45秒ほどで通過しました
これは、三峯神社から降りてきたところです

ダムの上も狭くて片側交互通行となるので、その手前でやはり長時間信号待ちをしています
結局、秩父側、山梨側、三峯神社側と三箇所から交代での通行で、トンネル内をゆっくり走行するとなるので、5分近い待ち時間になってしまうのでした

そして先程述べたように、2013年の7月でこの駒ヶ滝トンネルは閉鎖となり、代わりに新しい道路を通って山梨や三峯神社に行けるようになりました

閉鎖されたときの様子ですが、現在はこれらのゲートや標識、バリケードなども撤去されているようです

新しい道は幅も広く走りやすいです


それでも堤防の上は相変わらず狭いままの一車線ですので、信号待ちでの交互通行となっています


これは三峯神社から降りてきてダムの上を通っているところです

正面中央に、こまがたきトンネルからの出口の名残が見えます

以前はトンネルの上に二瀬ダム管理所の建物があって、その下を通っていきました。



トンネルを通れた時代、山梨側から来るとそのままでは三峯神社に行かれませんでしたので、一度トンネル出口の先まで行って戻ってきてから信号待ちして曲がっていきました

こまがたきトンネルは、暗くて狭く大型車が通行できず、交互通行で時間が長いという不便さはありました
便利になったのはたしかですが、さびしい気持ちもします
また、この駒ヶ滝トンネルの標識に書かれている「栃本関跡」は、直進していった先にあります
「秩父のマチュピチュ」とも言われていて斜面に集落が点在しています

道路の道幅は広くはないですが、バイクやクルマを駐めておける場所があります

紅葉のシーズンは特にオススメです



江戸時代に中山道と甲州街道の「入鉄砲出女」を取り締まる場所だったようです

秩父ツーリングに来られた際に、一度訪れてみてはいかがでしょうか
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