7月8日日曜日、北海道を走るのは今日が最終日です。
走り足りないと後悔しないようにめいっぱい楽しんで走りましょう! オォーー!
今朝も朝からいい天気です。
やっぱりツーリングの時に走っている最中に降ってくればそれはそれで仕方ないと割り切れますが、朝家や宿を出る時から雨だと気が重いですよね。
北海道最終日のルート選びは少しだけ悩みました。
今回のツーリングは「道東を楽しもう!」dえしたが、小樽発着のフェリーだと道東に来るだけで400km以上の行程になります。
行きは小樽に早朝着なので、めいっぱい走れば太平洋側の網走まで来られるだろうと考えていました。
帰りについては去年はサホロに泊まって、富良野・美瑛を回ってから旭川経由で小樽に向かいました。
今回は釧路からの出発ですが、そのまますぐに高速に乗って小樽に向かってしまうのはつまらないので、少しは観光の要素を取り入れたいと思いました。
釧路から道東道の東の方で繋ぐとすると、立ち寄る観光地も限られてしまいます。
一例は、釧路から北上して阿寒湖に向かい、その後足寄に行くコースですが、阿寒湖はもう何度も見ていますので今回はパスします。
いろいろ検討した結果、釧路からしばらく海岸沿いを走りその後北上して、昨年天候がすぐれず入り口近くだけ行って帰って来たしまった「ナイタイ高原」にリベンジするすることにしました。
天候も最高ですからきっと素晴らしい景色を見せてくれることでしょう。
釧路の食事といえば「和商市場の勝手丼で好きな海鮮を格安で」というのはもう昔のハナシのようで、今は完全に観光客(私ももちろんその一人ですけど)相手の価格設定になってしまって内容と比較するとリーズナブルとはほど遠く、地元の方は行かないエリアになってしまったようですね。
価格的には地元スーパーの方が安かったりしますが「市場」を名乗るのはスーパーでは手に入りにくい食材があるからでしょうけど、勝手丼でウニ、ボタンエビ、タラバガニなどを乗せたら3千円近くしちゃいます。
そのくらいの値段を出せば北海道各地の食堂でも食べられます。
今回のツーリングでは、和商市場で朝食を食べよう思ってもこの日の日曜は休業になっているようですから、行くとしたら昨日の晩だったんですけどね。
泊まったホテルは朝食のみセットになったプランなので、ホテルの上の階でバイキング形式のモーニングをいただきます。
和食、洋食とそこそこ種類のあるメニューを一通り持って来ちゃいました。
これだけ食べてもお昼になればお腹が空くんですけどね。
昔バイクに乗り始めた頃は、食べ過ぎるとバイクの振動で胃下垂になると言われ、ツーリング中は腹半分にしていましたが、今は普通に食べてます。
以前は「胃下垂ベルト」なるものがバイク用品店に売られていて、郵便配達のカブ乗りの方や白バイ隊員がやっていたと聞いた事がありますが、今は見かける事がなくなりましたね。
ホテルを7時50分に出発してまずはガソリン補給です。
去年は初北海道ツーリングということもあってホクレンフラッグを積極的に集め四色コンプリートしましたが、今年はブルーとグリーンの二本だけでした。
釧路市街で見かけた信号機は薄型液晶でV字型になっていました。
冬に雪を被って見えにくくなるのを防いでいるのでしょうか。
左手に北海道の太平洋側の海岸を眺めながら根室本線に沿ってクルージングします。
時折霧が来るのと冷たい風が心地よいですね。
釧路市街から出てまもなく、道の駅恋問しらぬかがあります。
ここは今までにもレンタカーで何度か立ち寄って食事やソフトクリームを食べたところです。
今回は道の駅スタンプをもらおうと思ったのですが、まだ営業前でやっていませんでした。残念!
白糠からとうとう海岸沿いを離れ、国道392号線を北上して274号線を西へ、本別へすすみます。
いやぁ、天気がいいのはうれしいですが暑いですね。
今回のツーリングの最高気温、34.5度はこの時のものでした。
道東自動車道の浦幌ICから本別ICまでの無料区間をワンブロックだけ通行しました。
ここからはナビの示すルートに従って、どこをどう走ったかわからぬまま、広々とした畑の間を抜けて上士幌まで進みました。
ギラギラ太陽と暑さに参りながら、休憩出来る道の駅やドライブインどころか、飲み物の自動販売機いえそれよりも日陰すら見あたらない状態です。
脱水状態一歩手前ですね。 あとから地図で調べたら本別ICの近くに「道の駅ステラほんべつ」という施設があったようです。
もし同じルートを通る方がいたら(そんなライダー、いないでしょうね(笑)、この道の駅で休憩をいれてから先に進んだ方がいいですよ。
しばらく進むと、去年通って見覚えのある場所に出ました。
ナイタイ高原入り口の看板を左折して丘の道を上がって行きます。
去年ウシと一緒の写真を撮って、そこから先に進むのをあきらめた駐車場を越えて行きます。
高原入り口の看板から6分ほど走って駐車場までやってきました。
広い牧場を眼下に眺める雄大な駐車場です。
緑と赤のトラクターのある看板が、本州とは違う北海道らしさを出しています。
暑くて喉も渇いていたので、レストハウスでジュースとカボチャソフトでクールダウンします。
バーガー類や豚丼、和牛丼などもありました。
空が大きく感じます。
今回の北海道ツーリングの最後のビューポイントがこのナイタイ高原になりました。
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この景色を目に焼き付けて出発します。
高原を下っていき、帯広の街を目指します。
いつも立ち寄る六花亭本店で、軽めのランチとスイートをいただく予定です。
帯広の六花亭横の道路は、なにかのイベントのためか通行止めになっていました。
ぐるっと迂回して店の裏側の駐車場にハーレーを停めます。
でもせっかく入ってお店ですが、楽しみにしていたパフェは扱いを辞めてしまったとか。
さらに食事をしようと思った二階のレストラン・ホームも予約客で満席でした。
仕方ないので少し北に行った西三条店の六花亭に移動です。
こちらも二階に白を基調としたゆったりした喫茶スペースがあります。
(あとで見たら、ナイタイ高原から帯広に来る途中にジンギスカンのお店もあったのでそちらの方がよかったなぁ)
ホントはもう少しガッチリ系のものが食べたかったのですが、注文したのはピザセットとパフェです。
ここのピザは運ばれてきてから自分でハサミで切って食べるんですね。
昼時でしたが、帰る時には10人くらい待ちのお客さんがいました。
お店を出てハーレーのところに戻ると、日陰に停めたにもかかわらずシートはあっちっちです。
ライディングウェアにエアバッグベストを着て出発です。
ここからは帯広音更ICから道東道に乗ってしまいますので、高速をビューっと走れば多少は暑さもやわらぐでしょうか。
トマムリゾートのタワー塔です。
道東道の東方面は基本的に一車線で数キロ置きに少しの区間だけ二車線になり、また一車線がしばらく続くという路線です。
本州の高速道路では考えられない状態ですが、通行量がそう多く無い北海道ではこれでもいいのかもしれません。
でも困るのが一台遅い車がいるとその後ろがずっとつながってしまい、相当のあいだ追い越しする事も出来ずイライラする状態が続くことです。
それでも70、80km/hで走っていればまあ納得も出来ます。
今回は先頭にトラックがいてその車がなんと時速40km/hでずーーと走り続けていました。
少し上り坂になると37、38km/hまで速度が落ちていました。
高速自動車道って最高速度が決められているほかに、最低速度で50km/h以上で走ることになっていたと思うのですが道東道は違うのでしょうか。
この一台の遅いトラックのお陰で40、50台のクルマが数珠つなぎにつながって一般道並(それ以下?)のノロノロ運転を強いられていました。
こういうクルマに限ってやっと二車線の区間になっても右側の追い越し車線を40km/hで走り続けるので困りものです。
途中何カ所かSAで停まって休憩を入れないと暑くてバテてしまいそうでした。
以前、タンデムツーリングの際には妻がドリンクホルダー付きのウェストポーチを巻いていて、走りながら水分補給していました。
今回のツーリングではそのウエストポーチを持って行けばよかったと心底思いました。
占冠のSAで休憩した時、妻がこんなものを買いました。
くぼみのついた小さな木片のアクセサリーで、しもかぷ工房さんというところの幸運のお守りです。
ここの指で擦りながら「touch wood, touch wood」と唱えると心の中がおだやかになってくるというものです。
イギリスでは災難から逃れるために木を触る風習があるようで、それになぞらえたもののようでした。
輪厚PAです。
ここは食事のメニューが揃っていますね。
夕張メロン、250円です、安っ!!
道東道から高速道路の壁面越しに札幌の街を横目に見ながら、夕陽に向かって西に走ります。
四日前、同じ道を黒い雲を頭上に抱きながら北に向かい、これから始まる北海道ツーリングではどんな素晴らしい景色を見せてくれるのか期待に胸ふくらませて走っていたのが、ずいぶんと前のことのように思えてきました。
銭函を過ぎ、17時40分に小樽ICで高速を降ります。
立体交差点のところに停まると、右手の埠頭のところにこれから乗る新日本海フェリーの煙突部分が見えています。
ここまで走ってきてガソリンもだいぶ少なくなりましたので、給油しておこうと思い少し離れたスタンドで北海道最後の給油をしました。
これで新潟に着いた時に、自宅まで給油せずに帰る事が出来ます。
小樽のフェリーターミナルに着いたのは17時50分ころでした。
今回は係員の方がいて「バイクの乗船は出港(19時30分)の1時間15分前の18時15分からの予定です。 5分前にはバイクに戻ってきてください」と言われました。
行きの新潟港でこれから出向するぞという時や、小樽港に着いて下船する時のライダーたちのあの高揚した顔はなく、みなさん感慨深げにそれぞれのツーリングの思い出にふけっているようでした。
新潟のフェリーターミナルは出航前に時間があって中を見ていたのですが、こちらの小樽ターミナルの中は行った事がなくて見たかったのですが時間が無いようなのであきらめました。
ここには売店やレストランのほかに上の階には「展望温泉パノラマ」 というのがあったそうですね。
タンデムの人はターミナルビルからの乗船となるのですが、その窓際に妻の姿が見えました。
大きく手を振っているところをパチリ!
さあ、いよいよ北海道と分かれる時が近づいていきました。
バイクの後ろに横付けされている大きな新日本海フェリーに乗れば、今まで数々の素晴らしい景観を見せてくれた北の大地と離れていきます。
ツーリングの間中、この瞬間が来なければと思う事もしばしばありましたがでもいっぱいの思い出を胸に出発します。
さらにこれから乗るフェリーでは、この旅最後の素敵なコトが待っているはずです。
そうなんです、それも今回の北海道ツーリングの大きな楽しみ、特に妻にとっては最大の(?)お楽しみです。
これが帰りのフェリーのチケットです。
詳細については次回、北海道ツーリングレポートの最終回編に書く事にします。

※ 本日の走行距離・時間 : 453km 7時間2分
北海道初日の490kmに続いて今日も450km越えでした。
高速を使っても釧路から小樽までは結構ありますね。
東名高速だと東京から京都までが約450kmです。
北海道は地図で見ると本州と縮尺が違うのでつい錯覚してしまいますね。
コメント
高速道路の一車線40km/h走行には参りました。
どうしようもなくイライラが募るばかりでした。
二車線になったとたん、しびれを切らしたポルシェと
地元ナンバーのBMW軍団は、
制限速度をはるかに越えて飛んでいきましたね。
おやおや!なんでしょうねー(^O^)
天候もまぁまぁで良かったです。釧路から小樽までは時間的には高速を利用すれば比較的楽な時間ですが、やはり
迷惑な車がいましたか(-.-;)バックミラーを見ないドライバーがいるんです。
いつもサイドミラーもバックミラーも取ってしまえ!と独り言を言っています。