今年夏の北海道ツーリングでは1週間で2,500kmほどの走行距離になりそうです。
首都圏とは違って北海道では出先で車両のトラブルがあるとハーレーのディーラーやバイク修理をしてくれるお店が近くにあることは期待出来ません。
そうなると自分である程度かんたんな修理が出来るようになっているのは当然ですが、それ以前にトラブルになりそうな箇所をあらかじめて潰しておく必要があります。
まずはスパークプラグのチェックをしました。
最近、ツーリングに出かける前の朝の始動時にセルを回した際にちょっと息つきするような感じがありました。
エンジンがちゃんと回る三つの要素「いい燃料」「いい圧縮」「いい火花」の火花を飛ばすのがスパークプラグですね。
前回交換したのは3年半前の2017年12月にエンジン始動不良だった時です。
走行距離では約1万kmほどです。
納車時にもらったハーレーのマニュアルには「12ヶ月(8,000km)毎に点検し、必要ならば取り替えます」とありました。
ソフテイルでは一般的に2年毎の交換が推奨されています。
それでは交換方法です。
ヘリテイジ(ソフテイル)のプラグは車体左側に二本あります。
空冷Vツインですから前後に並んでわかりやすいです。
最初に、エンジン熱を足に当たらないようするために取り付けた遮熱板があってやりにくい後方エンジンの方から作業しました。
プラグキャップを手でまっすぐ引き抜いて外します。
勢いあまって他のところに手をぶつけないように気を付けます(経験者は語る)
プラグを外す前に取付部の周囲のゴミを払っておきます。
歯ブラシでプラグ周囲のホコリや土汚れなどを取り除きます。
それからカメラのレンズのゴミを吹き飛ばすブロアーを使ってゴミを除きます。
外したプラグキャップの中を綿棒を使って掃除します。
結構汚れていました。
綿棒の糸くずを残さないようにこの中もブロアーを使って吹き飛ばします。
プラグサイズにあったプラグレンチを使って外します。
プラグが緩んだらあとは手で回して外します。
交換するスパークプラグです。
ハーレーの純正プラグは「6R12」という型番です。
互換品や高級品もありますが色々試した結果や他のオーナーの意見でもやはり純正プラグが始動性やトルク感、耐久性などで一番いいようなのでこれを使っています。
7年ほど前にはイリジウムのプラグを使ったこともありましたが、始動性が悪くエンジンがなかなかかからなかったり低速トルクがスカスカになるなど問題が多発しましたのですぐに純正品に戻しました。
一般的には高性能なイリジウムの方がエンジン性能が上がると思うのですが、どうも私のハーレーとは相性が良くないようです。
新しく取り付けるプラグのギャップをチェックします。
新品であってもギャップが正しくない場合がありますので必ずチェックが必要です。
6R12プラグのハーレーの推奨ギャップは「0.97から1.09mm」です。
前のプラグとギャップを確認しながら焼け具合をチェックしました。
インジェクションシステムのTCエンジンでは先端部が白っぽくなりプラグ本体が黒っぽく焼けるのが良しとされていますので問題は無いようです。
このままもう少し使えるかもしれませんが、3年半使ってきたので念の為交換します。
このプラグは予備としてバイクに載せて携行していてもいいですが、新品プラグを予備用にサドルバッグに入れてあるのでこのプラグは不要になりました。
新しいプラグはエンジンのネジ山を壊さないようにする為まずは手で差し込み軽く回るまで行います。
取り付ける前に固着防止用のスレッドコンパウンドを塗ってもいいのですが、今までの経験では塗っても塗らなくても効果はあまりないようでした。
最後の締めはガスケットをつぶすようにしてレンチで締めます。
トルクレンチを使って適正トルクの16から24N・mで締めて作業完了です。
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