今年の夏に再放送された「北の国から」を初めて観て触発され、始まりの駅である布部駅のジオラマ制作を初めました。
北海道には奥さんとのタンデムツーリングで8回、ほかにも旅行でレンタカーで回ったり仕事で出張に行ったことが何度もありました。
富良野にはラベンダーを観に行ったりホテルに泊まったりしたこともありましたが、メイン道路からすこし入ったところにあるこの布部駅には立ち寄ったことはありませんでした。
1980年代にドラマが放映された際には観ていなかったので、ファンの方のように北の国からに関連した施設に向かうこともありませんでした。
そんな訳でしたので自分で撮影したことはないのでネットに掲載されていた写真を参考に制作することにしました。
布部駅は根室本線の駅で残念ながら2024年に廃線、廃駅になってしまいました。
またドラマが撮影されたのは1981、82年頃だそうで調べていくと現在の駅舎の姿が違っていて当時の駅全体の写真はとても数がすくなかったので一部は想像で作成しました。
■駅 舎
まず制作したのは現在の駅舎の姿です。 こちらの方がデータがいっぱいあったからです。 それを3DのCGでモデリングしてみました。
せっかくなので列車、まっかなキハ40通称タラコもつくってみました。

昔の写真を元に撮影当時のものを再現してみました。
現在との違いは、
・壁が板張りのままで、下部に化粧板
・屋根が溝ではなく瓦葺き
・正面入口に二重扉がない
・駅舎の右側に当時は倉庫と柵があった などです。

このデータを元に最初はキーホルダーをつくってみました。
キーホルダーとして駅舎の長さに収めるためにキハ40は車輌を短くしてあります。

続いてミニサイズのジオラマにしてみます。
今度は古い木造駅舎のイメージで茶色いフィラメントを使います。
倉本聰さんが直筆で書かれた記念碑はシルバーです。


キーホルダーより一回り大きいので全体のイメージがわかりやすくなりました。

いよいよジオラマ作成に着手しました。
サイズはNゲージに合わせて1/150としています。
こちらもまずは現在版でイメージを確認してみます。
窓枠は別パーツで、当時でもアルミサッシはあったのでシルバーです。 扉関係は木製でしたので茶色いままです。

現在版には冬季に備えて二重ドアが設置されています。

ここから北の国からの撮影当時、1980年代のものに変えていきます。
一番大きな違いは、駅の長さです。
現在と違って左側にもう一弾長くなっていました。
とは屋根の瓦模様の再現ですね。
3DのCGで再現しています。

データを元にレンダリングしてみました。

一旦3Dプリンターで印刷してみましたが、サポートの設置や印刷の方向など修正の必要がありそうです。

せっかくなので駅舎の中もつくってみます。
待合室内だけは現在の写真があるのでこれを参考にします。 ホーム側に近い仕切りのある部屋はトイレでしょうか。
事務所内は写真がないのでまったくのイメージです。 なんとなく机と椅子を置いて奥の部屋は駅長室でしょうか。
布部駅は1982年11月に無人駅になりましたが、撮影当時はギリギリ駅員の方が常駐していたようです。

待合室の壁に時刻表や料金表のボードを貼っていきます。

おや、北の国からの放映を紹介するパネルもあるようです。 (反対側には鉄道員(ぽっぽや)のポスターも)

ここでジオラマとして制作するベースを決めます。
実際に走らす鉄道模型ではなくあくまでディスプレイモデルとするので、車輌や線路も3Dプリンターでつくります。
ケースはNのゲージのジオラマでもよく使われるダイソー製のケースです。
以前制作したかに太郎さんのジオラマもこのケースに収めています。
左右はそこそこ幅はありますが、奥行きが狭いので線路と列車を設置したらホームが極細いものしか作れません。
背景には実際の布部駅から少し奥にいったところから実際に見える山々を写したものを使っています。
ジオラマのほかに最初に作ったミニ・ジオラマと木製レーザー刻印のキーホルダーも並べてみました。

さて、3Dプリンターで印刷した駅舎ですが、ジオラマとしては本来塗装してリアリティを求めるべきでしょう。
私の作風としてはあえて塗装せず、3Dプリンターでつくったことを強調したいと思っています。
でも古い雰囲気だけは表現したいのでタミヤのウエザリングマスターを使って経年劣化と汚れを再現します。

途中までウエザリングを施したところです。
上がプリントしたままなのでプラ製感満載ですが、ウエザリングをするとツヤが落ち着いてなんとなく古めかしい雰囲気になってきました。

この段階で何度か印刷してベースやその他のストラクチャーや小物、松の木なども取り付けて完成したものと思っていました。
ところが実は間違っていることが判明しました。
ここまではドラマの第1話で最初に列車から降りてホームに降り立ち、駅舎から出てくる風景と、第8話の草太兄ちゃんが戻って来ない雪子姉ちゃんを迎えに待合室にいるシーンの映像を元に撮影当時の情報としていました。
実は再放送の時に第2話と3話の録画を失敗して観ていませんでした。
第3話では純と雪子姉ちゃんが東京に戻るために布部駅からキハ40に乗ってそれを大滝秀治さん演じる従兄弟の北村清吉が駅舎のホーム側から見送り、さらに追いかけてきてバイクで転倒するそうた兄ちゃんと駅舎を列車から観ているシーンがありました。
これを観ると、駅正面からわからなかった左側とホーム側の屋根と形状が今と大きく違っているのがわかりました。
ついでなので清吉さんが見送る駅舎出口の置いてあったはしごやゲートも追加しました。

右側が最初に完成させた駅舎で左側のが新たに作り直したものです。
屋根と駅舎の形状を変えて壁面に化粧板も追加しました。

屋根の膨らみが当時はなかったようで出入り口が観にくくなったので傾斜を急にして少し短くしてあります。
柱の駅名表示も一本だけにしました。

こちらからの向きだと屋根と駅舎の違いがよくわかります。

屋根が二段になっていたため、駅舎内のスペースも変わったのそれも作り直しです。
待合室のベンチも1台ではなく向かい合わせに2台あったようです。
見送りの草太兄ちゃんも少しホーム寄りに出てきました。

■列車、キハ40
続いては黒岩一家が乗ってきた列車、キハ40の制作過程です。
実はジオラマを1/150サイズに決めたのでキハ40もNゲージの市販モデルを使おうかと思いました。
でもそれだと列車だけやたらとリアルで、3Dプリンターでデフォルメして作った駅舎とバランスが取れないと思い、これも3Dプリンターで一から設計しました(決して購入するのがもったいないとか、費用がないとかではないです。。。いえいえホントに。。)
キハ40は最初のキーホルダーやミニ・ジオラマ用に短縮したものもモデリングしていましたが当然正しいサイズのものもつくってありました。
床下機器はあまり見えないのでかなり簡略化してあります。

キハ40は車体の赤と屋根、床下のシルバーの2色で成形してあります。
レールも3Dプリンター製です。

床下機器はすこしデティールを追加しました。
幅の狭いホームに並べておくとそれらしく見えます。
ホームから降りてくる階段が特徴ですね。


駅舎とホーム、キハ40、線路と並ぶとだいぶジオラマ感がでてきます。
この写真の駅舎はまだ初期の段階のもので、柱の駅名表示も当時とは異なる現在版のものです。

最終段階に近づいてきたのでキハ40も細部を作り直しました。
車内もほとんど見えなくなってしまいますがそれでも直立背もたれのシートの設置は必須でしょう。

車輌内部と駅舎内は屋根がつくとどちらもほとんど見えなくなりますが自己満足ですね。

キハ40とホームにウエザリングを施しましたのでだいぶ雰囲気がよくなりました。

第1回のドラマをよく観てみると、最初にホームに入線してくるキハ40は2輛編成でどちらもタラコカラーですが、ドアが開いて降りてきた車輌の連結されているもう一輛はカラーリングが違っています。
そしてその後で走り去るキハ40はまた2輛ともタラコのようでした。
場面ごとに編成が違ったもので撮影したようです。
※ep2~線路とホームと、小物~に続きます。
布部駅 北の国から ジオラマ制作日記ep01~駅舎と列車をつくる~
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