さて、伊豆お泊りツーリング二日目の朝、6時に目を覚ましてベランダから外に出てみると、まだ陽が上っていないようでうっすら明るいだけのようでした。
今日も雲ひとつない快晴になりそうで、相変わらず部屋の正面に富士山がどーんと鎮座しています。
ベランダに出て寒さに耐えながらしばらく見ていると少しずつ明るくなってきました。
このホテルから見える風景を説明した俯瞰図です。
ここでビデオでも朝日に輝く富士山を撮ってみて、ソフトで倍速に変換してみました。
マッターホルンの朝焼けのように、陽の当たっているところとそうでない所がくっきり境が見えるのではなく、全体がぼーっと明るくなっていきました。
どうしてこういう違いが出るんでしょうね。
朝食の後、ホテルの周りを散策してみました。
まだかなり寒いですが、陽のあたる所はすこしぬくもりを感じます。
ただここでちょっと”ウーーーン”な思いをしました。
ここのホテルには愛犬と一緒に泊まれる別のホテル棟があるようですが、その中の何人かの飼い主がノーリード(引き綱なし)で散歩させていた事です。
もちろん、別にドッグランのスペースも用意されていますし、ホテルの利用案内にも、「引き綱を必ず着けてください」の注意書きがあるにもかかわらず、です。
ご本人とワンちゃんは気分がいいのでしょうけど、犬が嫌いな人や苦手な人もいるという意識がまったくないんでしょうね。
お陰で残念ながら、ホテルの前で写真を撮ることが出来ませんでした。
まあ、旅先でそんな人達のために嫌な思いをするのもアレなんでこっちから退散します。
9時過ぎ、仕度を整え出発します。
あまり早いと道路の凍結が気になりますので、気温が上がってからの出発です。
バイクを保管してもらった場所に歩いていく途中で見かけた、広い屋外駐車場に停まっていたスクーターを見ると、シールドやボディなど、夜露でびっしょり濡れていました。
やっぱり屋根付きの場所に置かせてもらえてラッキーでした。
今日はこれから、私の好きな山道スカイラインの走りづくしです。
まずは伊豆スカイラインの天城高原ICから冷川に向かいます。
この有料道路は、昨年平成21年11月1日から来年平成23年3月31日までの1年5ヶ月間、通常560円の二輪自動車料金が、上限200円で通行可能になっています。
今やっている社会実験は伊豆地域の観光振興と国道135号の交通円滑化を目的として実施されているそうですが、バイクだけでなく自動車(通常960円)や大型自動車(3,870円)もバイクと同じ200円というはちょっと微妙な満足感ですね。
それでも安いに越した事はないのですが、この全長40.6kmの完全舗装、信号なし、風光明媚なワインディングロードは二輪車の重傷事故が多発していて、幾度か「バイク通行禁止」の噂が出ているところです。
料金の支払い方法ですが、有料道路に入る時(私達は天城高原IC)に、どこまで行くかを告げて料金を先に払います。
ETCカードでの支払いは出来ず、使えるのは現金のみです。
私達は当然、最終の熱海峠ICまでで、200円を払いチケットをもらいます。
このチケットは熱海峠を出る時に必要になりますので無くさないようにします。
確かに走ってみると、富士山や相模湾等を望みながら高速コーナリングが可能で、ついつい飛ばしたくなる気持ちもわかります。
でもコーナーが連続するという事はそれだけブラインドも多い訳で、対向車が見えないイエローラインを超えていくのはかなり危険です。
今回も、はみ出しこそないものの中央ラインギリギリではしってくるバイクに何度かひやりとさせられました。
こういう状況で自動車が怖い思いをすると、バイクの締め出しも可能性がないとはいえないですね。
高速でコーナーを抜けてくるバイクの方は気持ちがいいのでしょうけど、他人から見ると怖いですね。
こういうコースですから、SSバイクが多く、ハーレーやスクーター、ましてやタンデムのライダーというのは多くは見かけませんでした。
私達はのんびりペースでしたので、バックミラーに追いついてくるバイクが見えると、道路の左端に寄ってウインカーを付けて後続のバイクを先に行かせていました。
実際にはバイクだけでなくかっとんで来る自動車にも道を譲ってました。
走りだしてまもなく、巣雲山園地で停まりました。
ここからも富士山や相模湾が一望出来ます。
次に停まったのが、レストハウス スカイポート亀石。
ここには大勢のライダー達が停まっていました。
トイレ休憩の後、売店に寄ってちょっとおもしろいモノを買ってみました。(その話題はまた後日)
池の向駐車場では、富士山をバックにバイクに跨った写真を妻に撮ってもらいました。
滝知山駐車場というのも、相模湾、熱海市内、房総半島を望む駐車場として有名ですが、同じような景色ばかりになりそうなので、パスしました。
あっという間に熱海峠までの40kmを走りきってしまいました。
信州のヴィーナスライン、北関東の志賀草津道路、そしてこの伊豆スカイライン、いずれも天気のいい時にバイクで走って楽しくなるルートです。
それだけにいつまでもここを走れるように、事故を無くして行きたいですね。
奥多摩周遊道路のように走れなくなっては元も子もありません(奥多摩は一方通行のみ可ですけど)
この後は芦ノ湖スカイラインを目指して、県道20号線を北上します。
一般道になってすぐのところに箱根 十国峠レストハウスがあります。
ここにはレストランや売店だけでなく、伊豆箱根鉄道グループが運営する十国峠ケーブルカーがあり山頂まで行くことが出来ます。
料金は片道210円、往復420円です。
当然往復で買いましたが、結果的には下りの時にはチケットを見せる必要はなく、これだと片道運賃でも乗れちゃうのでは?と思ってしまいました。
山頂までの所要時間は約3分短い距離ですが、単線で途中対抗車両とのすれ違いもあり、結構楽しめます。
たまたま登りの時に先頭の席が空いていたので、ちゃっかり二人で座ってしまいました。
ケーブルに引っ張られていく車両やすれ違いも見えて子供のように楽しんじゃいました。
頂上についたところで周囲をぐるっと一回りしてみます。
天気はいいのですが、ちょっと霞んでいて東京や千葉方面は見えませんでした。
もし天気が良ければ建設中の東京スカイツリーも見えるとか。
「十国峠」の看板の前は、記念撮影の順番待ちで混雑していました。
走ってきた伊豆スカイラインでは、パラグライダーをやっている所を通りましたが、ここから見るといっぱい浮かんでいます。
↓ 写真の下の方に白く点々と見える数十個の点の一つ一つがパラグライダーです。
何十機飛んでいるんでしょう。
ケーブルカーでの帰りも駿河湾と富士山を眺めながらのんびりです。
この後は一般道(県道20号)を流して、箱根峠まで行きます。
ここで右に曲がると、湯河原パークウェイや、少し先からはTOYO TIREターンパイクにつながっています。
私達はこのまままっすぐ、山伏峠、湖尻峠を越えて芦ノ湖スカイライン、箱根スカイラインと連続して通っていきます。
最後に長尾峠で箱根スカイラインが終了し、そこからはまた一般道(県道401号)で東名高速道路の御殿場ICに接続しています。
伊豆スカイラインにはなかったのですが、こちらでは山の日陰で路面の所々が黒々して、白い霜がおりています。
最初、凍結防止剤かなとも思ったのですが、道端の雑草の上にも白く霜がありましたので違いがわかりました。
こういうのを見ると自然とペースダウンしてしまいます。
コーナーを抜けた先に、こんな凍結路面があると怖いですね。
自分が滑るだけでなく、対向車がバランスを崩してこちらの来るのも避けなければなりません。
当初の計画ルートでは、行きは東名高速-沼津ICで伊豆入り、帰りは須走ICから東富士五湖道路-河口湖-大月JCT経由で中央高速で帰ろうかと思っていましたが、行きの様子から東名もそれほど混んでいないと考え、帰りも御殿場ICから東名高速に乗ってしまいました。
そろそろお昼時なので、行きと同じく改装直後の足柄SA(上り車線)に入ってみました。
駐車場で見かけたバイクです。
きれいなカラーリングですね。
でもそれ以上に気を引かれたのは、私のシートバッグと色違いのお揃いです。
あまり見かける事が少ないので気になりました。
そしてこちらはゴールドウイングのトライクです。
シートの毛皮もすごいですが、リアシートの肘掛けは手作りなんでしょうか。 「ウチのにも付けたいね」と妻と話し合いました。
ここで軽めのお昼にしました。
私は駿河変わりしらす丼、妻はしぞ~かおでん定食です。
そして食後は、お約束のソフトクリームです。
今回のツーリングでは、前日の虹の郷で食べたバラソフトに続き、2回目です。
こっちは濃厚な牛乳の味、昨日のはかなりバラの味(?)がしていました。
途中、厚木ICより先で、バイクと自動車の事故で2kmほど渋滞していました。
すり抜けによる接触事故のようでした。
私はまだ2時過ぎだったのでこの程度の渋滞で済みましたが、もう少し遅くなっていると十数kmまで渋滞が伸びていて、さらにもう1件事故があったようです。
余裕をもって早めに帰路についてよかったです。
最後に港北PAで休憩です。
冬のツーリングは陽が落ちるのが早く、気温も下がってきますので早めに帰ります。
家に着いたのは4時半過ぎになっていました。
一旦、妻と荷物を自宅に降ろした後、私は近所の用事を済ませ、ガソリンを入れて帰宅です。
二日間で総走行距離420kmほどのツーリングでした。
泊まりのツーリングはこの冬、これが最後でしょう。
天気と素晴らしい景色、ルートを楽しめた伊豆お泊りツーリングでした。—–
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