ハーレー車検前の整備でブレーキスイッチ交換

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先日、ハーレーのディーラーから電話が掛かってきました。

すっかり忘れていましたが今月中に車検点検が必要でした。

私のハーレーは2008年式FLSTCヘリテイジ・ソフテイル・クラシックです。

もう15年になるんですね。

今までのバイクの中では一番長く乗っている愛車です。

早速ディーラーに行って打ち合わせと予約をしてきました。

車検前に自分で出来るところは点検していますが、その時にフロントブレーキレバーを引いた時にストップランプが点灯していないのに気が付きました。

リアのブレーキペダルを踏んだ時はちゃんと点灯しています。

こういう場合はほぼ100%ブレーキレバー根本にあるスイッチが壊れているのが原因です。

実はフロントブレーキスイッチの交換はこれが初めてではなく過去に何度か行っています。

ディーラーに依頼するとパーツ代も高価で万単位の出費になります。

すぐに自宅にストックしてあったブレーキスイッチに交換します。


交換作業を始める前にまずはバッテリーからターミナルを外します。

マイナスを先に外しそれからプラス側のケーブルを外します。

次に重要なのがブレーキレバーの根本のところにボール紙をはさんでレバーが引かれた状態にしておくことです。

このハーレーのブレーキスイッチのシステムは特殊で、走行中レバーは離している状態では図の右側のようにスイッチが常に押された状態で、握った時にスイッチが開放されて出っ張っているのです。

ということはレバーを通常位置で分解、組み立てを行うとスイッチを押し付けることになるので正常パーツに交換して組み付ける際にスイッチをまた壊してしまうというトラブルでは多いそうです。

レバーの根本にダンボール等をはさんでおくことでレバーがスイッチを押し付けることを防いでくれます。

もう一つ分解前にやっておくことはケーブルの遊びを最大限ゆるめることです。

グリップからケーブルを外す際に緩めておかないと取り外せません。

ここまで出来たらいよいよスイッチボックスを分解します。

最初にブレーキレバーとシリンダーのある部分のネジ(TX27)をゆるめます、外さなくても大丈夫です。

次にスイッチボックスの上下のネジ(TX25)を外して上下に分解します。

そして二本の引き側、押し側の二本のケーブルをグリップから外すのですが先端にある金色のタイコを無くさないように注意します。

コレ結構はずれやすいので落として転がり見つかりにくいことがあります。

スイッチボックスが分解できたら「必ず」写真を撮ってケーブルの取り回しがどうなっているか記録しておきます。

自分で分解した人のほとんどが最後にスイッチボックスを組み立てる際にケーブルの納め方がわからずうまく閉められなくなります。

スイッチを取り出すには押さえている金具を留めているビスをはずします。

これが今までのスイッチです。

配線のハンダ付けのところにかぶせてあった熱収縮チューブは取り除いてあります。

見た目は壊れているように見えませんが、たぶん内部の接点端子のところのプラが溶けて接触不良になっているはずです。

右側が外したモノで左側が交換する新品です。

古い方はテスターで動作確認しましたが導通が無くやはり内部で破損していました。

古い方と同じ長さにケーブルをカットして銅線をむき出しにしてハンダメッキしておきます。

熱収縮チューブをかぶせてスイッチボックス内の配線にハンダ付けします。

熱収縮チューブはハンダゴテであぶって密着させます。

スイッチをボックスに納めたら付属している金属パーツをはさみいれて突起部分がボックス外側にしっかり出るようにします。

ここでもう一つアドバイスです。

スイッチを押さえる金属パーツの赤丸の部分ですが絶縁用にガムテープを貼っておきます。

このパーツでスイッチを固定するのですがその時にスイッチのケーブル(オレンジ色)を傷つけてしまいショートしてヒューズが飛んでしまうのを防ぐためです。

ここまで出来たらグリップにケーブルを差し込み(ダルマを忘れずに)、スイッチボックスを元に組み付け最後にグリップの遊びをケーブルアジャスターで調整します。

イグニッションをオンにしてブレーキレバーを握ってストップランプがちゃんと点灯するか確認します。

最後にバッテリーからケーブルを外しておいたのでメーター内の時計が0:00に戻っているので時刻合わせをします。

この年式のハーレーは時計表示にしてからメーターノブを長押し、短押しを繰り返して現在時刻に設定します。


さて車検整備の前にエアアクリーナーの汚れ具合もチェックします。

クリーナーボックス内のほこりを吹き飛ばします。

フィルターは昨年交換したのでこの程度の汚れならまあまあでしょう。

ブリーザーチューブも交換してあるので亀裂もなく大丈夫そうです。

フィルター内部からエアを吹き付けて目詰まりを取っておきます。

リアブレーキパッドの残りをチェックします。

サドルバッグを外しブレーキキャリパーのボルトをゆるめます。

パッドの残りをノギスで測ると一番薄いところで2.6mm、厚いところでは3.7mmありました。

これなら車検も問題ないでしょう。

ブレーキパッドを元のように組み付けます。

銀色のジャバラホースは自作したリアブレーキディスクを冷却するための強制空気取り入れ用です。

大きなサドルバッグのあるハーレーではリアディスクの放熱が十分ではなく熱でディスクが変形してしまい交換してもらいました。

こんな手作りのエアインテークですが走行して温度を計測したところ10度の冷却効果が得られましたのでそれ以来ずっと装着しています。

さて来週はいよいよハーレーの車検に出してきます。

たぶん15、16万円くらいになりそうです。

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