日帰り温泉、しおじの湯とハーレーでぶどう峠超え

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ゴールデンウイーク二日目の土曜日、天気予報では「晴れで雨の心配はなし。山の方も20度を超える気温」との事で最高のツーリング日和となりそう。

前の晩にコース選びに悩みます。
高速道路は昨日の29日の祝日はどこも渋滞だったから今日も同じだろうし、秩父方面は芝桜渋滞が厳しそう。
それでも結局、早めに秩父を抜け志賀坂峠超えで神流川へ抜け、かんなの湯を浴びて帰ってくるコースに決定。

この時期としては早めに出発したつもりでしたが、7時半頃でも国道299号線は流れているもののいつもより車の量は多かったですね。
正丸トンネルの出口近くで停まった時は「もう芝桜渋滞か!?」と驚きましたが、名栗からくる道との合流の信号待ちでした。
8時半頃道の駅あしがくぼで小休止です。 バイクも車も多かったですが、芝桜見学の方はここの道の駅に寄らず、スルーして先を急いでいたようです。
しおじの湯、ぶどう峠超え

さてウチはというと、走っている途中でタンデムシートの妻から、「背もたれ下に追加した腰当てクッションが薄すぎる」との指摘を受け、すぐさまその場で「出張!なんでもカスタマイズ改造」です。
背もたれ下部の詰め物を厚くしてランバーサポートを強化してOKをもらいました。
こういう時、自作でやった場所は、自分でいくらでも加工出来て便利です。 実際にやった作業は、袋の中に温泉で使う様にバッグにいれていた新しいタオルを詰めただけです。
しおじの湯、ぶどう峠超え

ところでこあたりでの写真、晴れてませんね。 天気予報とは違い曇り空、おまけにあまり暖かくなりません。
299号の芝桜渋滞は8時半過ぎで、横瀬の手前から始まっていました。 羊山公園下の坂氷の交差点からは「満車」の札で駐車場には入れなくなっていました。
秩父市街、小鹿野を抜ける頃には少し太陽も顔を出し、気温も15、16度と暖かくなってきました。
ここらへんまで来ると車も少なくなりますが、ツーリングのバイクにはかなりすれ違いました。
しおじの湯、ぶどう峠超え

一気に志賀坂峠まできましたが、ここで合流する、中津峡から八丁峠を越えてくる道は通行止めになっていました。
峠を気持ちよく下って国道299号と中里で国道462号とぶつかり、ここを左折して10時少し前に道の駅上野までやってきました。
しおじの湯、ぶどう峠超え

道の駅スタンプの再収集なので以前もらったスタンプをもう一度押します。
ここの観光案内所でポスターやパンフレットを見ていたら、「しおじの湯」という日帰り温泉が目に止まりました。
今日はかんなの湯に行く予定でしたが、ここから今来た道を戻ってかなりありますし、どうせなら行った事のないお風呂の方がいいかなと妻と話しあい、そちらに行く事にしました。
しおじの湯、ぶどう峠超え

国道299号線から、楢原郵便局のところを左折します。
ここは、1985年8月12日に日航機が墜落した高天原山の尾根(御巣鷹の尾根)につづく道になります。
しおじの湯、ぶどう峠超え

しおじの湯、ぶどう峠超え

10時20分、交差点を曲がるとまもなくしおじの湯に着きます。
しおじの湯、ぶどう峠超え

かなり山奥に入ってきましたので、ここに来る方も地元の方や登山の方が多いようです。
しおじの湯、ぶどう峠超え

しおじの湯、ぶどう峠超え

「しおじの湯」を帰ってきてから調べてみたら、正式名称「浜平温泉 しおじの湯」2006年4月のオープンした弱酸性低張性冷鉱泉の村営の温泉施設のようでした。
料金は平日、土日とも4時間で500円とリーズナブルでした。 施設は内風呂と露天風呂の二つのみ、サウナ等はありません。
しおじの湯、ぶどう峠超え

しおじの湯、ぶどう峠超え

まだ新しい事もあり気持ちのいい施設です。 お客さんは私を含めて5人程度。
露天風呂からの眺めがすばらしいという程ではありませんが、近くの川や森林が眺められ、空中を舞っているトンビ(?)が飛んでいるのが見えるのどかな山奥の風景が広がります。
お湯の温度は42度と適温で、のんびりゆっくり入っていられました。 シャワーとお湯の出が弱いのがちょっぴり残念でした。

ここまでずっと曇り空で志賀坂峠超えも気温15度以下と寒い位でしたので、あたたかいお風呂に入ってのんびり出来ました。
お風呂から出てきたところでお腹も空いていたので、ここの食堂でお昼にする事にしました。
上野村やこのあたりでは「猪豚」が有名ですが、私が頼んだのが「いわな丼」、妻が「マス丼」、どちらも800円でした。
室内の食堂、休憩所もありますが、こんな川に面した半テラスのような絨毯場所もあったのでそちらで待ちました。
夏になればガラスや天蓋を開けて開放的になるようです。
しおじの湯、ぶどう峠超え

どんなどんぶりが出てくるのか、刺身なのか薫製なのかと期待していましたが、出てきたのはコチラ、
しおじの湯、ぶどう峠超え

甘辛いタレで揚げたフライのようなどんぶりでした。 いわなの他に、マイタケや山菜の天ぷらももっていて、かなりおいしいどんぶりで期待以上でした。 みそ汁にも山菜がはいっていてこちらもなかなかのお味、また食べたくなるどんぶりでした。 ついでに「しいたけ入りのフランク(250円)」も頼んじゃいました。
しおじの湯、ぶどう峠超え

大きめのフランクに上野村特産のしいたけを入れたものでおいしかったです。

さて、この「しおじの湯」に対する私のまったくの主観的な評価ですが、
「星、二つです!!」

今回はちょっと曇り空だったのが残念ですが、晴れていればきっとかなりいい気分に浸れそうな温泉です。
場所はちょっと奥まっていますがそれだけに混雑する事もなく露天風呂、内湯ともにお湯も軽く施設もキレイでおすすめです。
食事もまずまずのメニューで、やはりマス丼、イワナ丼は一度食べてみる価値はあると思います。
また行きたいな!と思わせる日帰り風呂でした。

お腹がいっぱいになったところでこの先のルートを妻と相談します。
ここから戻って神流川に沿って走るのも能がないので、せっかくならまだ走った事のない長野県への峠超えをすることにしました。
埼玉県から山梨県へは、雁坂トンネルというルートが出来、かなり便利でいいルートがありますが、埼玉西部から長野県へは「十石峠」と「ぶどう峠」という二つのルートがあります。
しかしどちらも雨で通行止めになったり、狭い道幅や路面の荒れであまりいい道でないという点で有名になっています。
今回は、途中まで来ている事もあり「ぶどう峠(武道峠)」を超える事にしました。

12時、出発の準備をしていると群馬県警のパトカーのおまわりさんが近寄ってきました。
しおじの湯、ぶどう峠超え

『どちらから来たんですか? これからどちらへ?』
「ぶどう峠を越えて長野に行こうと思っています」
『通行は出来ますが今までに通った事はありますか? 道があまりよくないので気を付けていってくださいね。 毎月のように事故がありますので』という、なんともありがたい(?)アドバイスをいただきました。

しばらくは渓流沿いの奥入瀬渓谷風の感じのいいところを走ります。
しおじの湯、ぶどう峠超え

でもすぐにこの道の厳しさを実感します。
車どおしのすれ違いにも困るような1.5車線ほどの狭い道幅、舗装されてるとはいえいたるところでかなり荒れている路面、
しおじの湯、ぶどう峠超え

タイトコーナーの連続や、写真にあるような小刻みなつづら折れの急勾配の山道、
しおじの湯、ぶどう峠超え

こんな倒木があるだけでなく、道の真ん中に落石がある場所、
しおじの湯、ぶどう峠超え

路肩崩落なんかも何カ所かありました。 しかも全体を通じてほとんどの所に、車のタイヤの通る所以外の轍や道の両サイドに砂や砂利が浮いているので、コーナーを抜けるのに緊張します。
しおじの湯、ぶどう峠超え

ここの道の最高標高は1500m近くあるのでまで雪も溶けずに残っています。
しおじの湯、ぶどう峠超え

事故の跡を物語るガードレールのキズもかなりいっぱいあって生々しいですね。
しおじの湯、ぶどう峠超え

こららの悪路要素がいくつも重なっていますので、重たいハーレーしかも二人乗りでこんな所を走る物好きは多くはないでしょうね。 かなーり緊張しながら走り、肩から背中からモモまで疲れました。
それでも何台かバイクともすれ違いました。
こういう道で走っていると、お互い共通の意識が芽生えるのでしょうか、ピースサインを送ると大多数の方が返してくれました。 でもみんなピース(チョキ)ではなく、パーかお辞儀でしたね。
すれ違ったバイクも中排気量のものが多く、間違ってもハーレーや二人乗りは一台もいませんでしたね(笑;
「酷道」というほどではないでしょうけど、リッター以下のクネクネ道好きの方なら好きかもしれませんが、タンデムハーレーにお勧めするルートではないですね。

しおじの湯を出てから30分、12時半頃ようやくぶどう峠に到着しました。
しおじの湯、ぶどう峠超え

ここの少し手前には「←上野村 佐久市→、前方御巣鷹山」と書かれた案内板とほこらが祀ってありました。
しおじの湯、ぶどう峠超え

バイクも2台ほど停まっていました。
しおじの湯、ぶどう峠超え

何枚か写真を撮った後、峠を下っていきます。
ここから先は長野県側になります。

ところがこれまでの道と大違い!!
砂利も路面の荒れも無く、道幅も広め、とっても走りやすいのです。 他の道でもそうでしたが、長野県の道路の整備状態と群馬や他のところとはまったく違います。

すいすい気持ちよく走れてしまいました。
しおじの湯、ぶどう峠超え

このあたりではまだ桜の花が満開でした。
しおじの湯、ぶどう峠超え

30分ほどで小海駅まで来てしまいました。
しおじの湯、ぶどう峠超え

さてここから北と南、どちらに行くか? 南へ行けば清里方面に抜けられます。
まだ時間は早いのですが、どうも天気がすっきりしません。
それに5月になればブルスカでまたコチラの方にも来るので、今回は北の上信越道で帰るルートを選びました。
佐久市に向かって国道141号線を走っていたところ、見慣れない「中部横断自動車道」という案内板がありました。 地図やナビにも載っていません。
でもこれを経由して上信越道に乗れそうですし、なにより「無料」らしいのでそちらに向かっていきます。
これも帰ってから調べてみたら、「中部横断自動車道」とは静岡県静岡市清水区から長野県小諸市に至る総延長 約132kmの高速道路で、今回乗った佐久南ICから佐久小諸JCTの間は今年の3月26日に開通したばかりのようでした。
しおじの湯、ぶどう峠超え

この写真のとおり、空はどんよりというより雨雲です。 そしてとうとうぽつりぽつりと大きな雨粒が落ちてきました。
その後、上信越道に乗ってからは雨も強くなり、とうとうレインウェアを着るほどになりました。
結局、関越自動に乗る前の甘楽PAまで、雨に降られてしまいました。
しかも気温は11度とかなり寒かったです。
天気予報にはだまされました。
最近、どうもこういうパターンが多いですね。

しかし関越道に乗ってからは日差しも出て暖かくなりました。
もっとも渋滞も始まっていて、のろのろ運転が10キロ、20キロと続いていました。
今回は、きもちのいい「しおじの湯」という日帰り温泉、なかなか厳しかった「ぶどう峠超え」、開通間もない「中部横断自動車道」、ゴールデンウイk-クお約束の「渋滞内走行」という盛りだくさんのツーリングとなりました。

全行程320km、9時間ほどのツーリングでした。

コメント

  1. yama さんへ、
    中央道も流れていたんですね。
    yamaさんも「テキトー派」ですか!
    もっと綿密に計画を立ててるのかと思ってました。
    使っているのは携帯だったんですね。
    私もまだスマートフォンでなく、携帯なんですが、
    これでネットに接続する事はあまりしません。
    もっと使いこなした方がいいですね。

  2. 中央道は相模湖ICまで渋滞表示が出てましたけど、足を着く事なく流れていました。
    私もツーリングの際のコース決めは、テキトーが基本です。
    でも空が怪しいとはきは、携帯でウエザーニュースの雨雲はチェックしています。
    まぁ、この前も『それ』で濡れなかった訳で・・・はい。

  3. yama さんへ、
    お久しぶりです!
    あれあれまた同じようなところに行っていたんですね。
    いつも秩父、群馬方面を走っていると、
    知らず知らず、yamaさんのバイクがいないかな?
    なんて探していたりします。
    行きの中央は渋滞してたんじゃないですか。
    うちも、小海に降りてきたところで
    北に行こうか南に行こうか迷ったんですが、
    選んだ方角が失敗でした。
    yamaさんはネットで雨雲予報とかチェックされたんでしょうか。
    私も文明の利器を使えばよかったんですが、
    ツーリングの際のコース決めは、
    ついつい山勘でテキトーに決めています。

  4. どうも。
    30日ぶどう峠を越えたんですかぁ・・・
    いいでしょ、あそこ(笑)
    好きですねぇ、くねくね(笑)

    またもう少しでニアミスでしたよ。
    30日は(記事には書いていませんが)中央道で清里方面へ。
    実際には韮崎で降りてから、フラフラ遊んでたので清里に着いたのは1時過ぎてましたけど。。。
    清里の後予定では、南相木からぶどう峠を越えて戻るつもりでしたが、北の空が怪しく・・・
    南は大丈夫そうだったので、急遽ルート変更し塩山~柳沢峠を越えて来ました。
    判断が正解だったのか、雨・・・ 降られませんでしたよ。 えへへへ。

  5. ウシ子 さんへ、
    この「ぶどう峠」ともうひとつ北の「十石峠」越えのルートは、
    狭い山道好きにはたまらないようですが、
    路面も悪くタイトコーナーなので
    ハーレーのようなクルーザーには向きません。
    記事の最後に付けてる地図でも
    左上の「+」マークをクリックすると拡大したり、
    ドラッグで動かしたり、右上の「地形」図や「航空写真」も見られますよ。
    ウチら夫婦は、タンデムでこういう狭い山道ばかり走っているので、
    ちょっとやそっとの道では驚きませんよ(笑;
    ここの温泉、雰囲気がとってもいい感じでした。
    ただちょっと遠いのが難点で、湯冷めしそうです。

    おくさん さんへ、
    べっ、別にヤマシイ事なんか、無いですから、、
    違反なんてしてませんから、
    ちゃんと二人でエアバッグジャケット着てますから、
    おまわりさんだって怖くないですよ。。。アセアセ;;
    あの道を考えたら、ハーレーの二人乗りなら
    やっぱり声を掛けたくなると思いますよ。

  6. おまわりさんはバイクみんなに注意してるんでしょうかね?
    ありがたいけど、寄ってこられると、変にどきどきして、
    挙動不審になりそう(^^;)

  7. またまた凄いルートを走られてますね~
    思わず地図で辿っちゃいましたよ!
    ぶどう峠付近はお巡りさんも注意されるくらいな険しい所だったようで、
    メカ好きおじさんと奥様はチャレンジャーですね!
    山奥の温泉、良い感じですね(^_-)-☆

  8. イサカ さんへ、
    スミマセン、ブログの日付間違えてました。
    走ってきたのは「4月30日の土曜日」でした。
    記事の方は直しておきました。
    と言うことは、同じ日にあしがくぼに行っていたんですね。
    でもまたすれ違いだったようですね。
    ぶどう峠、砂砂利であれた路面で、
    二人乗車で500kgのバイクでは走りたくないですね。

  9. こんばんは。

    日曜日に乗られたんですね。
    私は土曜日に「道の駅あしがくぼ」に行ってました。
    またまたすれ違いでしたね。

    確か以前このコース走ったことがありますが、砂が浮いていて怖い思いをしたような記憶があります。

    @イサカ

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