北海道ツーリング2012 Vol2~小樽上陸、オロロンライン(前編)

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フェリーは大きな揺れもなく、日本海をゆっくりと進んで行きます。

平均速度37キロ/時と表示されていますので、原付より少し早いくらいの速度ですね。

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船内の見学もひとおおり済んでしまうと、あとは食事をするか映画を観るか、そうでなければベッドで横になっているしかないですね。

これからのツーリングに向けて、たっぷり体力を温存しておきましょう。

前の晩、9時には寝てしまいましたので朝、かなり早く目が覚めてしまいました。

カーテンを開けて外をのぞくと曇り空です。

小樽港に着くのは朝4時半です。

その1時間ほど前には船内アナウンスで、下船についての案内があります。

フェリー港が見えてきました。

2012北海道ツーリング

ウェアを着てブーツを履いて載せる荷物をまとめて部屋で待機します。

個室の鍵は4時少し前にスタッフの方が部屋まで回収に来ます。

クルマは乗船時には運転手と同乗者は別々に船に乗りますが下船時はクルマに乗ったまま降りることが出来ます。

でもバイクの場合はタンデム者は、徒歩のお客さんと一緒に別の下船になります。

今回、タンデムは妻一人だけだったようです。

4時10分頃、車両甲板へ移動が開始されます。

3階の受付の横の通路を通る際に、乗船の時にチェックを受けたバーコードの乗船票を再びスキャンされます。

階段を降りて車両甲板のバイクのところまで行きます。

着岸すると、車両出入り口のゲートが開いて行きます。

2012北海道ツーリング

ライダー達もみんな、これから始まる北海道ツーリングへの期待を前に、あふれる笑顔を抑えきれないようでした。

2012北海道ツーリング

下船を待っている間に話しをした方の中には、北海道に住んでいてバイクに乗って帰ってきたという方もいらっしゃいました。

バイクが一番出口に近かったのですが、実際の下船はクルマ → 自衛隊 → バイクの順番でした。

2012北海道ツーリング

バイクを固定するタイダウンベルトを固定するための太いクサリをまたいで、重たいハーレーをバックで移動させます。

2012北海道ツーリング

 



 

いよいよ北海道の地に、初めて自分のバイクで降り立ちました。

感動の瞬間です。

先に下船していた妻が、降りてくるところをビデオで撮影してくれていました。

いよいよこれから北海道でのツーリングの始まりです。

今日はこの小樽から日本海の海岸線に沿って北上し、道内で人気ナンバーワンと言われるツーリングルート、オロロンラインを通ってノシャップ岬から稚内まで移動します。

Wikipediaによると、
「日本海オロロンライン」は、北海道日本海側・石狩市から天塩郡天塩町までの国道231号・国道232号の愛称である。広義には、国道337号、国道5号、道道106号を含め、小樽市から稚内市をさす。
「オロロン」とは天売島に住むウミガラスの名にちなんだものである。」
とあります。

まだ5時前なので朝食はとっていません。

早朝に小樽に着くライダー達は、早くからやっている小樽市外の「燐友(りんゆう)市場」で海鮮丼等を食べるようです。

さすがにまだお腹はすいていないので、このまま北を目指します。

(これが、あとでなかなか食事が出来るところが見つからず厳しい結果になるのですが、この時はそんな事はちっともわかりませんでした)

この北海道ツーリングのルートを計画していた当初は、高速に乗って移動することも考えていたのですが、北海道の一般道では大都市や市街地を除き、時速60キロでの移動も可能という事がわかり、下道でも十分早く目的地に着ける事がわかりました。

時速60km/hというのは移動距離が計算しやすくて「1キロが1分」とわかりやすくて便利です。

例えば目的地まで10キロあれば10分で行ける事になります。

実際には郊外だとそれよりも早い速度で流れていることも普通です。

この時期の小樽の日の出の時刻は4時少し過ぎなので、すでに空は薄明るくなっています。

2012北海道ツーリング

まだ朝早いので走っているのはトラックが多かったですね。

中には一緒のフェリーで乗ってきた車両もあるようです。

北海道のクルマの特徴として(ここ小樽の一部のトラック、営業車だけかもしれませんが)、信号で停まる時必ず停止線より前に停まり、前方の信号が青になる前に見込み発進している方が多かったですね。

2012北海道ツーリング

気温は14度くらいで上着の下はインナーを着ていましたが足元はジーンズだけでは寒かったので、途中で止まってレインウェアのズボンをはきました。

2012北海道ツーリング

いきなりこんな牧草ロールが目に飛び込んできました。

2012北海道ツーリング

これを見ると「あぁ、北海道に来たんだなぁ!」という気にさせてくれます。

雲が多いものの、青空も広がってきました。

2012北海道ツーリング

湾に向かって下っていくこんな風景の中を走っています。

2012北海道ツーリング

小樽を出てしばらくは海岸線の道にあるトンネルをいっぱい抜けて行きます。

2012北海道ツーリング

2012北海道ツーリング

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2012北海道ツーリング

2012北海道ツーリング

このルートでは、何箇所かで道路工事をやっていて片側交互通行になっている場所も多かったですね。

2012北海道ツーリング

そんな片側通行のひとつのトンネルを抜けたすぐ先の山肌に、滝が流れているのを見つけてそこの駐車場に立ち寄ってみることにしました。

2012北海道ツーリング

ここはガイドブックにも載っている「雄冬岬の白銀の滝」です。

2012北海道ツーリング

この国道が出来る前は岸壁から流れ落ちていた滝は直接海に注がれていたそうです。

2012北海道ツーリング

もう7時になっていましたのでお腹もすいてきていたのですが、小樽フェリー港からここまで食事が出来るような食堂は、店の数も少ないしあってもまだ営業しておらず見つからないまま来てしまいました。

早く朝食を食べたいと思った方は、やはり小樽の燐友食堂に行かれた方がいいですよ。

仕方なく持ってきたおやつをポリポリしていたのはナイショです(笑;

2012北海道ツーリング

このあたりまで来ると、雲もだいぶ少なくなり青空が広がってきました。

これならオロロンラインを走っていても気持ちが良さそうで期待がもてますね。

2012北海道ツーリング

海に出ている小船から身を乗り出して箱メガネとモリでなにやら取っています。

ウニかアワビでしょうか。

2012北海道ツーリング

相変わらずトンネルが続きます。

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北海道の道はトラックや冬の雪のせいか荒れている箇所も多く、トンネルの中でカーブしながら荒れた路面で、ほとんどが濡れていますので走行には注意が必要です。

食事処がみつからないまま、ちょっとだけルートを逸れて「黄金岬」に向かいました。

ここは日本海に沈む夕日をバックに見るとすばらしいようですが、朝の9時という時間だと普通の岬です。

夕日をバックにしたらさぞステキな写真が撮れたでしょうね。

2012北海道ツーリング

ここから今走ってきた道を振り返ると、高台の上に風力発電の風車が見えます。

2012北海道ツーリング

北海道ではこのあとも風車をいっぱい見かけました。

それは取りも直さずこの土地が日本海から吹きつける風が強い事を表しています。

この岬から海岸へ降りることが出来ます。

2012北海道ツーリング

先へ進むと北海道警察の海上警備艇が停まっていました。

2012北海道ツーリング

それにしてもキレイな海と、

2012北海道ツーリング

ステキな道が続きます。

このあたりはまだトラックや営業車の通行量がそこそこあります。

2012北海道ツーリング

またまた風力発電の風車です。

だんだん珍しくなくなってきました。

こんなにいっぱいあると、この先のオトンルイ風力発電所までワクワク感がキープ出来るか心配になってきました(笑;

2012北海道ツーリング

他の車も一般道における高速車の法定速度60km/hを10km/h以上超える速度で流れています。

こんな時は出来るだけ先頭を走らず、地元のクルマの後ろに付いていこうと思うのですが、中には80~90km/hでかっ飛んで行く車両もあって追随するのは困難でした。

結局、法定速度+アルファ程度のマイペースで流して、後は集落や市街地に入って制限速度が下がっているところをチェックしたり、ハーレーに取り付けたレーダーを気にしながら走っていました。

2012北海道ツーリング

今回の北海道ツーリングにあたって、いろんな方からのアドバイスやネット情報から、レーダーでの取り締まりやパトカー、白バイでの違反取締りについて忠告をいただいていました。

結論から言ってしまうと、ツーリング後半の土日も含め、全行程でレーダーによる取締りは一箇所も見かけませんでした。

パトカーを見たのはほんの数台、白バイにいたっては一度も見ませんでした。

たまたま運がよかったのか、私が走った道でやっていなかったのかはわかりませんですが、いずれにしろ走行速度もそれほど飛ばす事はなかったので大丈夫だったと思います。

レーダーが壊れていたのかとも思いましたが、帰りに新潟に戻ってからの関越道では、取り締まり機や覆面パトカーにはちゃんと反応していました。

8時40分になって、ようやく道の駅「おびら鰊(ニシン)番屋」に到着しました。

北海道に来て初めての道の駅です。

2012北海道ツーリング

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と、それより先にまずは腹ごしらえです。

ここで妻は生ウニ丼(本日2,000円)、私は昆布〆ヒラメ丼(1,000円)です。

2012北海道ツーリング

朝からがっつり系のようですが、それだけお腹がすいていたという事です。

ウニは写真では少ないように見えますが二段に重なっていたそうです。

お腹が満たされたところで、ようやく道の駅のスタンプを押したり、周りの施設を見学する余裕が出来ました。

昭和30年代頃まで鰊漁で栄えた北海道の栄華を伝える重要文化財、旧花田家番屋が敷地内にあります。

2012北海道ツーリング

海岸に降りて日本海の海を感じます。

2012北海道ツーリング

半円の「トワイライトアーチ」は夕陽をイメージしたものだとか。

その根元近くにあるのはの探検家で浮世絵師の松浦武四郎像で、「北海道」という地名の名付け親だそうです。

2012北海道ツーリング

食事も済んだので再びのんびり走り出します。

2012北海道ツーリング

このあと少し進んだ先の苫前町にある、郷土資料館を目指します。

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10時開館ですが、10分前に行ったところ受付のおばちゃんが入れてくれました。

(※ この方は話し好きで気さくな方だと、ほかの方のブログでも有名になっていた方でした。)

北海道ツーリングを計画してから初めて知ったのですが、大正4年12月にここから内陸に入った地区で「三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん)」というのがあったそうです。

冬眠しなかった羆(ヒグマ)が数度にわたり民家、村人を遅い、7名が死亡、3名が重傷となった日本国内で最も大きな獣害事件だそうです。

2012北海道ツーリング

ここにはその当時の様子を再現した展示や、この地域の古民具が展示されています。

2012北海道ツーリング

かなり長い時間、この施設の中をじっくり見学していました。

その後、少し北にある道の駅「風Wとままえ」で再びスタンプゲットです。

この道の駅の名前、読めますか?

「ふワットとままえ」というそうです。

国内最大級の風車群がありこの風力発電がまちのシンボルとなっていることから、「ふわっと=風W(Wは電力のワットより)」と命名されたそうです。

2012北海道ツーリング

施設内には温泉施設のほかにも、湾を眺めながらのんびり浸かれる足湯もありました。

2012北海道ツーリング

ここで一休みしている時にほんの少しだけポツリときました。

スマートフォンの雨雲レーダーで確認してみると、雨雲は来ていないようなのでそのままレインウェアを着ずにスタートしました。

こういう情報がリアルタイムで得られるのって、昔のツーリングでは想像すら出来ませんでした。

結果的にこの後、雨が落ちてくる事はありませんでした。

2012北海道ツーリング

走っていると甘エビ丼で有名な「北のにしん屋さん」が見えてきました。

ここまでくれば新鮮な海鮮関係が食べられますが、小樽を出てからここまではガマン出来ませんね。

それに私、実はエビアレルギーなのであまり食べられません。

2012北海道ツーリング

本州でのツーリングでもそうですが、道の駅があるとついつい寄ってしまいスタンプを押してきます。

ここは道の駅「ほっと・はぼろ」です。

天然温泉やバラ園、北海道海鳥センターなどがあるそうです。

2012北海道ツーリング

天気もだいぶ回復してきました。

オロロンラインも北にあがってくるとクルマの数も減ってきます。

2012北海道ツーリング

星が見える「岬台公園」にある道の駅「☆ロマン街道しょさんべつ」です。

2012北海道ツーリング

広い芝生のキャンプ場にテントがいく張りもありました。

2012北海道ツーリング

ここから見る夕日や、星を眺めながらキャンプするのもすてきですね。

2012北海道ツーリング

駐車場でソフトクリームを舐めながら休んでいると、クルマとハーレーで旅をしているご夫婦がいました。

犬と一緒に旅を続け、ご主人と奥さまが交代でスポスタとクルマを乗り換えているそうです。

こういうスタイルもアリなんですね。

オロロンラインもだいぶ佳境に入ってきました。

信号や標識、ガードレールも減ってきていい感じです。

2012北海道ツーリング

空が青いだけでまわりの風景が全然違います。

2012北海道ツーリング

次の道の駅は、小高い丘の上にレストランがある道の駅「富士見」です。

2012北海道ツーリング

富士見といってももちろん見えるのは「富士山」ではなく、利尻富士のことです。

でもバイクを停めたところからは利尻どころか海も見えません。

2012北海道ツーリング

2012北海道ツーリング

牧草ロールには、出来立ての「生」のままのものや、

2012北海道ツーリング

黒や白のビニールを被ったものがあります。

これはゼブラ模様の変わったタイプです。

2012北海道ツーリング

北海道ツーリングの特徴の一つに、ライダー同士の挨拶があります。

昔は本州のツーリングでもあれだけ盛んに行われていたのに、今ではすっかり廃れてしまったピースサインが、ここ北海道ではまだまだ「生きている」のです。

ピース大好き人間の私としてはうれしい限りです。

今はピースではなく、ヤエー(Yaei)と言われる事がおおいようですが、昔のライダーの私にはやっぱりピースサインと言う響きが好きです。

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交わされるのもピースサインは1/3以下で、ほとんど手を挙げての挨拶か会釈が多いですね。

ウチの場合はタンデムで妻も手を振るので、返答率もほぼ100%と高いようです。

特にオロロンラインやエサヌカ線では、みんな満面の笑みで(たぶん私も)、ピースをしています。

それにこれはバイク同士だけに限らず、自転車でツーリングをしている人にも手を挙げて挨拶をするのが普通のようです。

すれ違う時はもちろんですが、坂道を一生懸命漕いで登っていく自転車乗りには「ガンバレ!」という気持ちを込めて手を挙げます。

追い越した後で、ミラーに写る後方の自転車からも手を挙げて挨拶を返されているのを見るとうれしくなります。

この後、天塩(てしお)から先のオロロンラインが、一番の見どころ、走りどころになります。

2012北海道ツーリング

オトンルイの大風車群もこの先ですね。

2012北海道ツーリング

その記事はまた次回に。。。。

  (引っ張りますよぅ。。。ハハハ)

 

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コメント

  1. 仙人 さん へ、
    妻からは「観光が少なくて楽しくない」
    との意見もありますが、
    今回はライダーの立場として、
    「走って楽しい北海道のルート」というテーマでした。
    クルマとバイクで走る、
    いろんな面でメリットがありそうですね。

    susa さん へ、
    34年前、学生だった時に果たせなかった夢を
    54歳の今、実現出来ました。
    そんな長い間の夢、あってもいいですよね。
    susaさんの行動力なら、北海道日帰りでも。。。
    さすがにそれは無理かぁ!;

  2. 何か、青春だな~良いですね^^
    僕も北海道の地に足を踏み入れる日が来るのかな~

    先日4回目の「和歌ツー」から帰って来ました!
    今度の目標は、ハーレーにダイビングギアを積んで
    伊豆半島にダイビングに行く事です。

    ハーレーに乗って楽しみが増しました^^

  3. 走る事が本当に楽しくなるところのようですね~
    車とハーレーでワンコも一緒に旅してるというご夫婦☆素敵すぎる
    そんなのもありだなぁ
    ご夫婦タンデムで、そろってピースサインを飛ばすメカ好きさんご夫婦も最高♪
    すれ違ってみたい~

  4. かえる十兵衛 さん へ、
    北海道上陸から、もう一週間経ってしまいました。
    ブログの中ではやと小樽、そして憧れのオロロンラインです。
    フェリーのタラップは、相当デコボコしているのと、
    一部に縄(フェルト?)のようなところもあり、
    400kgを超えるハーレーだと、
    雨の日だとかなり緊張しそうです。

    naka さん へ、
    初めてのマイハーレーでの北海道上陸は
    妻がビデオで撮影してくれました。
    今回は曇り空や霧が多かったですが、
    それでも青空も望めたツーリングとなりました。
    すれ違いのピースサインは、
    やはりライダーが増える8月の方が多そうだし、
    盛り上がりそうです。

    DON さん へ、
    知った道ばかりでしょうけど、
    こうして見るのもいいものでしょう。
    私もかつてレンタカーで走った事のあるルートも
    通りましたけど、バイクとクルマでは視点も開放感もまるで違い、
    別の道のように感じました。

  5. どの道も知った道ではありますが、紹介されている内容を拝見すると、嬉しいですね!
    それに懐かしさも感じます。
    この道は・・・とか、この道も走ったんだ!とか。
    きっとご自身で残されたこのブログを見返して、また北海道に来たいと思っていただけたら嬉しいですね!次回も期待しています。

  6. おはようございます。
    上陸編見させてもらいました。
    自己車両での北海道ツーリングは別格でしょう。
    私も一緒に走らせてもらってます、空気も新鮮で青空の下
    まっすぐな道を快走し記念写真を撮ってすれ違うバイカーとピース
    嬉しくなっちゃいますね。
    続き楽しみにしてますよ。

  7. メカ好きおじさんこんにちは
    ついに北海道上陸ですね!フェリーからのタラップは本当に滑りやすそうで、動画を見ていて僕が緊張してしまいました。
    道中の写真や動画もいっぱいで自分がツーリングしている気分です。
    ああ~僕も走りたい~(^^)
    続編を楽しみにしております!!

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