さくらんぼ狩りと絶景日帰り温泉そして吹割の滝タンデムツーリング

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梅雨まっさかり、日々空を見上げては雨の心配をしています。

そんな毎日ですが、ときどき梅雨の晴れ間で晴天になるとうれしいものです。

6月29日の月曜日もそんな天気に恵まれた一日でした。

 

関西、広島出張に行ったかわりに休みの取れた月曜日、予報では湿度も低くからっと晴れた正に梅雨の晴れ間の絶好のツーリング日より。

この時期の楽しみといえばわが家では例年群馬の方にさくらんぼ狩りに出かけます。

さくらんぼといえば、農林水産省が2015年11月に発表した桜桃(おうとう、農林水産省のデータではサクランボはおうとうと呼ばれます)の出荷量は全国で1万7千トンで、そのうちの76%が山形県でダントツの一番、以下北海道8%、山梨県7%と続きます。

群馬県は0.7%で全国8位ですが、わが家から手軽に行けるので群馬方面に出かける事が多いんです。

今回はせっかくの天気なのでさくらんぼ好きの妻とハーレーでタンデムツーリングです。

群馬の中でもさくらんぼ狩りが出来るところは何カ所かありますが、関越道沼田IC近くの原田農園というところが大きなレジャー施設になっていていろんなフルーツ狩りやレストランもあって人気があります。

でもはとバスはじめ多くの観光バスも訪れるので賑わいすぎて平日でも混雑していることがあります。

わが家ではもっと一般的な生産農家さんがやっているさくらんぼ狩りが出来るところということで、あざみ農園さんというところにもう7、8年前から何度も訪れています。

今年もハガキをいただいたのでバイクのナビをセットして自宅を出発します。

最近、ソロツーリングが多かったので妻とのタンデムは2ヶ月半ぶりです。


 

平日の関越道はクルマが多く、バイクは数えるほどしか見かけません。

上里SAで一度休憩のために立ち寄りましたが、観光バスから降りてくる年配の方や修学旅行でしょうか子供達がいっぱいです。


 

群馬に入るころには朝、空にいっぱいあった雲もだいぶ取れてきて、遠くの山々の中にはまだ斜面に雪を残した様子が見えてきます。

今日は気温も23、24度とそんなに高くなくて、夏用のメッシュジャケットの中に長袖シャツを着て丁度いいくらでした。

タンデムカメラマンの妻も絶好調です!


 

昭和ICで降りてナビの誘導に沿って一般道を走っていきます。


 

地方の道は交差点に表示や目印になるところが少ない事もあるので、ナビはとても便利です。


 

目的のあざみ農園の沼田農園に着いたのは、10時少し前でした。


 

私たち以外にはお客さんはいないようです。

最初に入園料の1500円を払い、妻のバッグなどは専用の袋に入れて身軽になってハウスの中に入っていきます。

(ちなみに群馬方面の相場は1500円ですが、山梨方面は2000円のところが多いようです)


 

ツーリング的には快晴の方が楽しいのですが、こうやってビニールハウスの中に入ってさくらんぼ狩りをする時は、暑すぎない曇り空の方がハウス内が暑くならずまたサクランボがぬるくなるとおいしくないので助かります。

農園スタッフの方から「手前の方のハウスはこの土日でお客さんがいっぱい来て少なくなっているけど、隅の方や奥にある第二ハウスの方にはまだまだいっぱい実ってますよ」とアドバイスを受け、奥のハウスに向かいます。


 

ほんとに手前のハウスは下の方はかなり食べ尽くされていて脚立に乗らないと届かないのに比べ、第二ハウスの方は下のほうまでたわわに実っています。


 

同じ木から出来ているサクランボでも甘いのとそうでないのと色々です。

サクランボ狩りは30分1500円ですが、スタッフさんから「時間は気にしないでいいですよ」と言われていましたが、さすがにそんなに食べられるものではないですよね。


 

移動しながらなので15秒に1個のペースで食べてたとして1分間で4個、30分で120個食べたことになります。

さすがにもうしばらくサクランボは食べなくていいです。

ハウスから入り口の方に戻ると、こちらではなめこ汁とお茶が無料で振る舞われます。


 

甘酸っぱいサクランボでお腹いっぱいになったところで、全然別の味なのでするっと入っちゃいます。

ここで休んでいると二組、三組とお客さんがやってきていました。

こちらのあずま園さん、毎年のように来ていたのですが実は来年から経営者が変わってしまうそうです。

気に入っていただけに残念ですね。

 

この後は少し走って眺めのいい日帰り温泉に入ってそこでお昼を食べる予定です。

沼田のこの辺も日帰り温泉はいくつかありますが、私が気に入っているのは道の駅白沢に併設されている眺望のすばらしい「望郷の湯」です。

以前にも訪れてその雄大な景色に大満足した温泉です。

ここからだと10km弱、20分ほどのところです。


 


 

道の駅白沢は片側一車線の国道120号線から少し入って奥まったところにあります。


 

片品川の河岸段丘を眼下に望む場所に温泉を作るためにこんな場所になったのでしょうか。

日帰り温泉施設「望郷の湯」は木造のモダンな外観とおしゃれな内装、そしてなんといっても正面に赤城山を西に子持山を望む開放感たっぷりの露天風呂が特徴の施設です。

オープンしてからだいぶ経つようですがリニューアルしているのかきれいで清潔感のあるお風呂です。


 

露天風呂からの眺望の良さのほかに、露天にも6台くらいの洗い場があり、日差しを浴びながら体を洗うのもいいもんです。


 

このお風呂にはぜひ、快晴の時にこそ行っていただきたいものです。

男女入れ替え制のようですが、今回も横に広がった眺望のいいお風呂は男性用のようで、女性風呂は目隠しがある分-多少残念な景色になっているそうです。

露天にはほかにも丸いジャグジー風呂やウッドデッキに椅子に座ってほてった体をほどよく風にまかせる場所もあります。

もちろん内風呂の方からも雄大な景色は見えますし、こちらにもちゃんと洗い場もあります。

あまりの景色の良さに、何度も露天風呂に入ったり出たり、サウナに入って汗をかいたのでもう一度外の洗い場で体を洗い直したのはご愛敬です。

結局1時間ちょっと入っていました。

その後で食事処に向かいます。


 

階段を降りていって先にあるここも、眺望のすばらしい広々としたスペースです。


 

このあたり、国道120号線沿いは昨年1月から「上州沼田とんかつ街道」として各店舗が力を入れているようです。

でも今回は地の食材をふんだん使った「河岸段丘御膳(かがんだんきゅうごぜん)」を注文しました。

奥利根もち豚の冷しゃぶサラダ、赤城鶏の一口カツ、地元産大白天大豆で作られたザル豆腐、地元野菜の揚げびたし、大鱒のお刺身などいろいろ楽しめてしかもかなり満腹になって1280円はオススメです。


 

お腹がいっぱいになった後は併設の農産物直売所をのぞいてみたり、


 


 

「あいちゃんのうん○」じゃないですよ!


 

敷地内の高台に上がってみました。


 

 

この後道の駅川場田園プラザに行って、特選ハムなどを買うつもりでクーラーバッグにハードタイプの保冷剤を凍らせて持ってきていました(さすがハーレー、こんなものまで入っちゃいます)。


 

でもこの道の駅白沢で買い物をしちゃったので、混んでいそうな田園プラザはパスすることにしました。

そのかわりこのまま国道120号線をまっすぐ行ったところにある「吹割の滝」を見学することにしました。

道の駅白沢から道の駅川場田園プラザまでは4km、10分ほど、吹割の滝までは11km、15分くらいです。


 

吹割の滝を以前訪れたのはもう17年以上前でしょうか。

その時は2月で雪が降った後の凍った坂道を、滝のところまで降りていくのがとても怖かったことを覚えています。

吹割の滝に向かう途中にあるくねくねと曲がりくねった箇所があるのですが、ここは2013年11月に椎坂バイパスのトンネルが開通していて、10分近くも所要時間が短縮されていました。

前方に見えるのは鉄橋の上を渡るバス? と思ったら橋の覆いでした。


 

 

2時20分頃、吹割の滝に着きました。


 

ところでココは全国でも有数の「看板は無料、実質有料」などのいわゆる観光地値段の駐車場で有名なところです。

「無料」「無料駐車場」「滝に一番近い」などの看板が出ているものの、戻ってきたら土産店で1000円以上の商品を買わないとダメだと言われる事が多いそうです。

実際、沼田市自体が市のホームページで「「吹割の滝」周辺駐車場の利用にあたって(ご注意)」を掲げているほどです。

こんな状態を市の観光課が長年指導改善してこないのが不思議です。

今回、バイクを停めたところはどうやら閉店したお土産屋さんの駐車場だったところのようで代金を取られることはありませんでしたが、ここもいつもそうなのかわかりません。

それなら最初から「バイク100円、200円」などの有料駐車場に停めるか、少し離れていますが千歳橋・吹割大橋手前の無料の市営駐車場、NPO法人が運営する「滝の駅・吹割」などが安心ですね。

これからバイクやクルマでここを訪れる方は十分ご注意ください。

 

バイクを停めてから身軽な格好になって滝入り口の看板に沿って坂道を降りていきます。


 

前回来た時は冬季、雪でしたのでお店はなかったのですが今回はいろんな変わったお店が坂の横で営業していました。


 

その後に続く下っていく階段もかなり急でした。


 


 

すぐに滝が見えてきました。


 

「鱒飛の滝」です。

白線とロープが張られていて川の流れには近づけないようになっていました。

遊歩道が整備されているのでこれに沿って進みます。

川の流れや滝だけでなく、対岸の岩もかなり見応えがありました。


 


 

だいぶ進んだところに大きな岩をゆるやかに登っていくところに出ました。


 

ここが吹割の滝です。


 

川の幅は30m、ここにつながる奇岩が1.5kmに渡って続き、水の流れが大きな岩を割くように流れ込み、そこから吹き上がる水しぶきから「吹き割れ」と名が付けられたそうです。

その姿から「東洋のナイアガラ」と呼ばれたり、昔から「吹割の滝の滝壺は龍宮に通じている」と言われてきました。

ネットやパンフレットの写真で見る様子より水の量が少ないようです。

本来ならここから先、右手の遊歩道を通って奥に見える橋の方まで行けるのですが、4日前の2015年6月25日に落石があったそうで一部通行止めになり、周遊出来なくなっていました。


 

帰りも急な階段と坂道を登って国道まで戻ってきました。

このまま帰ってもいいのですが、案内図を見てみるとぐるっと回った対岸の上の方からも滝の様子が見られるようです。


 

妻と相談して、せっかく来たので行ってみることにしました。


 

先ほどの滝入り口から国道を少し戻り、「吹割渓谷 遊歩道」の看板のところから脇に入る山道を登っていきます。


 

けっこうな階段が続いたあと、登り坂、また階段と普段運動不足の体には過酷な道が続きました。


 

道の途中には「熊の出没が目撃されています。 この鐘を鳴らしてください」とあり、鐘や金属パイプ、それに打つハンマーなどが何カ所かつり下げられていました。

行けども行けども右手奥、下の方には川がながれているのでしょうけど全く見えません。

その間も登り坂が続き、妻と「もうここまでで引き返そうか」「でもせっかく来たからもう少し行ってみよう」と励ましあってなんとかくじけずに進みました。

国道から山道に入って歩き始めて8分ほどで「第三観瀑台」に到着しました。


 

木々の間から鱒飛の滝が見えてきました。


 

歩いてきたのが報われた気がします。

ここまで歩いてきてかなり足にこたえてきた答えてきました。

一応滝が見えたのでここで戻るかあるいは先に進むか悩んだ末に先に行くことにしました。

そこからさらに歩くこと5分、ようやく一番の見どころ「吹割の滝」を上から眺めることが出来る第一観瀑台に着きました。


 


 

手前の岩の上に小さく人が見えるところがさっき行ってきたところです。


 

後は緩やかな山道を下っていくだけです。

滝の詩を詠んだ石碑が並んでいます。


 

ここは以前売店だったのでしょうか、今は廃墟と化しています。


 

広場に出たあと、吹割橋を渡るとそこには浮島観音を奉った観音堂があります。


 


 


 

そしてももう一度浮島橋を渡ると、さきほど吹割の滝のすぐそばで見えていた橋がコレです。


 

遠くに吹割の滝を眺めている人たちが見えます。


 

そして最後に階段を登るとようやく国道120号線に出てきました。


 

第一観瀑台からは20分弱でした。

対岸の遊歩道を一周するのに要した時間は、37分ほどでした。

 

バイクを停めたところまで国道沿いを戻って帰り支度をします。


 

たまたま私がバイクを停めたところには誰も来なかったので駐車場代は「実質無料」ですみました、ホっ!

帰りは沼田ICから関越道に乗ります。


 

高速乗ってすぐ、赤城SAに入ります。

さすがに吹割の滝で1時間10分以上歩き続けたので、座って休みたくなりました。

それにライダーお約束がまだ達成出来ていません!?

妻はモカラテソフト、私はマンゴーアップルソフトでミッションクリアです。


 


 

帰りの高速も渋滞なく順調に流れていました。


 


 

 

自宅に着いたのは7時前でしたが、この時期はまだまだ陽が出ているので明るいです。

久しぶりのタンデムツーリングでしたが、さくらんぼ狩りをして、絶景のお風呂に入り、おいしいものを食べ、そして名瀑を見学してとずいぶん中身の濃いツーリングになりました。

でもさすがにちょっと疲れたので、バイクを軽く掃除したあとソファでガーガーいびきかいて寝ていたと、後で妻から聞きましたさ(笑;

 

コメント

  1. don さんへ、
    タンデムツーリングは久しぶりでした。
    高速が長くてちょっと疲れたようですが、
    それでもイベントあって楽しめたようです。

    ウチのツーリングは真夏でも真冬でもやってますよ。
    せっかくお風呂入っても、
    夏はまた汗かいちゃうし、冬は湯冷めしちゃいそうですけど
    わかっててもやめられませんね(笑;

  2. ご夫婦でのツーリンでいつも拝見するお風呂!
    羨ましいです!(^^)!
    北海道は真夏でも風呂上がりで走ろうものなら速攻で風邪をひいてしまいそうです。
    しかし、キャンプの時など温泉で身体を温めてみたいものです(^^)v

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