香水瓶ウォークマンNW-E405のバッテリーを交換しました(動画あり)

記事内容とは関係なく広告が表示されます。

奥さんが気に入っているメディアプレーヤーは、20年近く前の2005年にプレゼントしたソニーのウォークマン、NW-E405です。
今の機種と違ってブルートゥースはないので有線のイヤフォンやヘッドホンでしか聴けないのですが、クリアのケースの収まっ秀逸なデザインは香水瓶とかくすり瓶とか言われ、2005年のグッドデザイン賞を受賞しました。
また当時はipodより音がいいと評判になっていました。


 
そんなウォークマンですが、20年近く前の機種なので音楽機能はしっかりしていますがバッテリーがだいぶ弱っています。
ソニーでも純正バッテリーはないし、互換バッテリーも見つからなかったのでなんとか使えそうなリチウムイオン・ポリマーバッテリーを探して交換しました。
同タイプのNW-E405/E407やNW-E505/E507も同様に交換可能かと思います。 もしこれを参考にされる方は自己責任でトライしてみてください。
 
動画でも作業手順を紹介していますが、バッテリーや工具はこちらのブログで紹介しています。


それでは交換手順の紹介です。
バッテリーを取り出すためにケースを分解します。
底にあるグレイのカバーをめくると充電や音楽転送用のコネクタの横に、2本の小さなビスが見えます。

このビスをプラスドライバーではずします。
小さなネジにはちょうどいいサイズの精密ドライバーが必要です。



ネジが取れたら透明ケースをはずすのですが、かなり年数が経っているのでなかなかずれてくれません。
時計の裏蓋はずし用の工具、こじ開けを隙間にはさんで慎重にすきまを広げます。
この工具はひとつ持っているといろんなところで役立ちます。


クリアカバーがはずれましたが、一緒にメニューとディスプレイの銀色の小さなボタンも取れてしまいました。
これはあとで補修します。


内側の赤いカバーを外すのですがこれもしっかりついているのでこじ開けをスライドさせてはずします。

クリアカバー、赤いカバーと底のグレイのカバーが本体・基盤から取れました。

本体から基盤とバッテリーをはずします。
バッテリーは本体底に両面テープで固定されていますので、こじ開けを差し込んでテープを剥がして浮かせます。

本体からはずれたらバッテリーのコネクターをはずします。
コネクターとコードは外から見えないように黒いテープで隠されているのでこれをはがします。
再利用するので破かないように慎重にはがします。

コネクタは非常に小さく、指でつまんでは外せなかったので尖ったもので少しずつ押し出してはずしました。

これでようやくバッテリーを取り出せました。
ソニー製の純正のようです。

交換用のバッテリーを用意しました。
同じ3.7Vで、サイズを測って探したのですが同じものがなく似たようなサイズのもので妥協しました。
でも容量は330mAhから450mAhへと大きくなったので稼働時間も長くなるでしょうか。
大きさを比べると幅はほぼ同じで長さは短いです。

でも厚みが0.5mmほど厚くなっているのではたしてうまく収まるか心配です。

それ以上に問題なのが、接続端子の大きさ、形が違っていることでこのままでは接続できません。

純正バッテリーのコネクター端子を利用しようかと思いましたが、はずれなかったのとケーブルが太いので入りそうにありませんでした。
こうなるとケーブルを切断してはんだ付けでつなぎ直すしかありません。

バッテリーのケーブルを切断する時は、『必ず、2本一緒にカットしてはいけません。 ショートしてバッテリーがたいへん危険なことになりますので、赤い線、黒い線と別々にカットしてください』

はんだ付けする時は、できればバッテリー側のケーブルには金属製のクリップを軽くはさんで熱が直接バッテリーに伝わらないようにします。
繋いだ部分には細い熱収縮チューブを被せ絶縁を完璧にやっておきます。

この段階で基盤に接続して動作確認をしておきます。
新しいバッテリーでちゃんと動作できていました。

基盤とバッテリーを本体に収めます。

この段階ではずれてしまった小さい銀色のボタンを直しておきます。
両面テープで付いていたようですがすでに粘着力はなくなっていましたので、両面テープを小さく切って貼り付けておきます。

コネクターを接続してケースを被せる前にホコリと指紋を拭いておいてから元通りに組立てます。

これでまたこの「香水瓶」ウォークマンは美しい音楽を聴かせてくれるでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました