正12角形の独特な建物とその周りを再現した「かに太郎プラモデル」
改良を加え日々進化しています。
最初の構想では、かに太郎のキーホルダーのデータを活かして分割してベースにのせた上で周りに柵やテラス席を設けるものでした。
サイズは屋根の直径が3.5cmなのでだいたい1/370くらいになるでしょう。
とりあえず第一試作段階で3Dプリンターで出力したものがコチラです。
プラモデルというからには箱と組立説明書が必要でしょうということでこれも試作してみました。
3Dプリンターで作業するお仕事も増えてきたので新しい機械、CREALITY Ender-3 V3 KE を導入。
この機械は今までのより高速で印刷できてしかもキレイ!
それでも建物とベースのある白いパーツだけでも印刷に3時間近くかかるんですよね。
この段階でかに太郎さんのサイトを運営されているご長男さんから提案、「色を塗らないでも完成できるカラーバージョンがあるといいですね」
なるほど。
私のイメージのプラモデルといえば60年以上昔からのもので、自分で塗装するのも楽しみのひとつ。 と思っていましたが塗らずに完成できた方が作る方の敷居も低くなりますね。
ということで屋根や柵など赤や茶色のフィラメントを購入して4色に分けて出力すれば、多色成形のできあがり。
うんうんだいぶ今風のプラモデルらしくなってきましたね。
今度もモデルではかにゲートありの昔のバージョンと、ゲートのない今の形状の好きな方を選んで組み立てることができます。
そして組立ててしまえばあまりわからなくなってしまう細かい部分にこだわり。
建物入口の電気の器具や入口からではほとんど見えない店内パーツ。
そしてXに掲載した際に話しの流れで改良することになった、かにゲートの爪と足の立体化。
今まで作画してきたCGは直線が多かったのですがこういう三次元曲面で構成するための勉強を始めました。
そしてできたのがこちら。
あまりわからないかもしれませんがそれまでの平面的なかにの爪や足がすこしだけ筋肉隆々っぽくなったかな。
さあこれで一応いいかな、というところでクライアントさんからのご提案。
「かにのゲートをお店にパチンとはめ込めるようにすると組立てがカンタンになりますね」
またまた「なるほど!」
そういえば今どきのプラモデルはガンプラだけでなくパチンとはめるだけで接着剤を使わずに完成させるスナップオン式のものが多く出回っていますね。
ということで早速設計のやり直しです。
3Dプリンターの出力方式上、かにの方にピンを付けることはできないので屋根の2個所にピンを追加、それに合わせる位置のかにの方には穴を開けて差し込めるように工夫しました。
でもそれならほかのパーツも同様にスナップオン式にしてしまおうと、建物に付ける煙突とベースに立てる柵もピンと穴を追加して差し込めるように改良しました。
これでとうとう「多色成形」「スナップオン式組立て」のいまどきのプラモデルに近づきました。
とカンタンに書いてきましたが、実はけっこう試作を繰り返してきたのでこんなにいっぱいかにさんが増えてしまいました。
それでは早速組立ててみます。
これを動画で紹介しています。
組立てて完成したジオラマです。
実際には北海道の空と海を撮影した写真の背景を付属させていますので一緒に飾ると雰囲気が楽しめます。





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