数日前に買ったばかりのブラザー、スキャンカットSDX85を使って、レザークラフトでつくるミニ・ライダース用の革をカットしてみました。 はたしてうまくできるでしょうか。
※今回の作業はYoutubeにもアップしていますのでぜひご覧ください。
今回つくるのはこのミニ・ライダースです。
ずいぶん前から制作して完成品を販売したり、ワークショップの開催もしていました。
これに必要な革のパーツは4点です。それほど複雑ではないし直線ばかりですが細かいのでちょっとだけ手間がかかります。
いままでは厚紙でつくった型紙を革にのせ銀ペンやくじりでなぞってからカッターでカットしてました。
これが機械で自動てカットできたらどんなに便利でしょう。
それでは実際にスキャンカットで革をカットしてみます。
うまくできるかな
最初にスキャンカットに読み込ませるデータを作成します。
型紙データはありますが、スキャンカットでカットする時には面を塗りつぶしたり線の太さをいろいろ変えたりと工夫が必要です。 イラストレーターなどで作成していきます。
できた画像データをスキャンカットのフリーソフト、Brother CanvasWorkspaceに読み込みます。
「編集エリアに画像を貼り付ける」のチェックをはずし、「色の数」を2に設定、「色ごとに領域をトレース」してすべてのパーツをちゃんとカットできるか確認します。
OKを押して編集画像を拡大して線や丸のカットライン漏れがないか、二度切りになっていないかを確認します。
問題がなければ、FCMファイルのエクスポートします。 USBメモリ、無線LAN、パソコンとケーブル接続の3種類から選びます。
いよいよここからはスキャンカットでの作業です。
使ったのはブラザー、スキャンカットSDX85です。
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付属してきたカッティングマットは数回つかっただけで粘着力が弱くなってゴミが残ってしまいます。
そこでネットで紹介されていた方法、転写シートを上に貼っています。 粘着が弱くなったり汚れたらこの転写シートだけを張り替えていきます。
転写シートの保護しを剥がした上に、カットした革をのせていきます
今回つかった革は、0.8ミリ厚のシープゴートです。
革はつるつるした銀面を下にして、ざらざらの床面を上にします。
空気が入らないようにまた全体がむらなく密着するように押し付けます。
カッティングマットをスキャンカットに挿入します。
本体のタッチ画面から「カット」を選択してスタートボタンを押します。
設定は初期値のままいじらず、AUTOにしています。
カットしていってます。 ベルトを通す溝やカシメを通す穴を先にあけているようです。
カットが終了しました。
かかった時間は3分33秒ほどでした。 早い!
同じ型紙を、革に写してカッターで切ってポンチで穴を開けると20分から30分近くかかるのを考えると脅威的です。
カッティングマットを排出して、余白部分を取り除いていきます。 気持ちいいくらいにスパッと切れています。
転写シートが新しいので、粘着力が強くてしっかり貼り付いています。
型紙どおりに切り抜けているようです。
ポケットになるパーツの、カシメ用の穴もうまくいきました。
最後に本体をはずしますが、やぶかないように慎重にはがしていきます。
完璧です。
ベルト用の溝、腕のところの切込みがしっかり抜けていますし切り口もきれいです。
革をカットする方法として、スキャンカットのほかに、レーザーカットする方法もありますが、断面のコバが焦げてしまったり熱で変形するデメリットがあります。
一度革をカットした後のカッティングマットには、カットした後の革のゴミは転写シートに残っていましたので取り除いておきます。
指やピンセットでつまんでもしっかり貼り付いていてなかなか取れないので、カッターの刃を寝かせて差し込んで取っていきます。
使い終わったカッティングマットはにゴミを取り除いてから剥離しと最初についてきた透明フィルムをかぶせて、袋に入れて保管しておきます。
今回はカットしやすい革だったからうまくいったのかもしれませんが、いろんな革を試してみたいですね。
このスキャンカットをつかえば、同じ型紙のものを大量に、しかも短時間でカットできるので、キットを販売するとか、組み立てて製品にするときに大活躍してくれるでしょう
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