パソコンのブラックアウト、起動不能はコイツが原因だった!7年使ったPCを復活させる

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たしかに、少し前から「不調の予兆」はありました。

パソコンを使っていると、突然フリーズして動かなくなることが時々あったのです。

ところが、30秒ほどすると何事もなかったかのように復帰します。

最初のうちは、それほど気にしていませんでした。

ところが最近になって、その頻度がだんだん増えてきました。

このままでは作業中に突然止まってしまうので、思い切って回復ディスクからシステムを復旧してみることにしました。

パソコンの回復処理

ところが、回復作業を始めてしばらくすると、

「回復に失敗しました」

という表示が……。

しかも、そこから抜け出そうとしても、マウスもキーボードも反応しません。

何度再起動しても状況は変わりませんでした。

パソコンが起動しない状態

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最小構成にしても起動しない

そこで、原因を切り分けるために、グラフィックボードやストレージなどを取り外して、できるだけシンプルな「最小構成」にしてみました。

しかし、それでもダメ。

パソコンを最小構成にしてチェック

さらに、マザーボードのボタン電池を外し、CMOSクリアも試してみました。

CMOSクリア

それでも改善しません。

そして、状況はさらに悪化していきます。

とうとうWindowsが起動しないどころか、BIOS画面すら表示されなくなってしまいました。

電源スイッチを押すと、インジケーターは点灯し、ファンも回ります。

しかし、画面には何も表示されず、パソコンが立ち上がる気配がありません。

それを何度か繰り返しているうちに……

とうとう電源すら入らなくなってしまいました。

困った!

7年間使ったメインPC

このパソコンは、7年前にBTOでパーツを選んで組んでもらったものです。

7年間使用したメインパソコン

主な仕様はこんな構成です。

  • CPU:Intel Core i7-9700K
  • マザーボード:ASRock Z390 Phantom Gaming 4
  • メモリ:DDR4-2400 8GB×2
  • グラフィックボード:NVIDIA GeForce GTX 1660 SUPER
  • 電源:玄人志向 750W
  • OS:M.2 SSD
  • HDD:5台、合計約45TB

用途は、写真の補正、動画編集、3D-CADなど。

ゲームはまったくやりませんし、動画編集も4KではなくフルHDが中心なので、これまでこのスペックで特に不満はありませんでした。

何より、HDDを5台搭載しているのがこのパソコンの特徴です。

OS用のSSDと合わせてストレージを6台搭載しているため、電源容量には余裕を持たせて750Wを使っていました。

原因はどこにある?

さて、今回のブラックアウトの原因は何なのか。

7年間使ったパソコンですから、いよいよ寿命が来て、新しいパソコンを買わなければならないのでしょうか。

それとも、故障したパーツを交換するだけで復活できるのでしょうか。

ここから、パソコン復活に向けた原因究明が始まりました。

幸い、メインPC以外にもサーバー機を除いて4台のパソコンがあります。

それらを使ってネットで情報を調べながら、一つずつ原因を切り分けていきます。

候補として考えたのは、

  • マザーボード
  • CPU
  • メモリ
  • 電源

このあたりです。

7年間という使用期間を考えると、まず疑ったのが電源ユニットでした。

そして、以前から起きていた「突然フリーズして、30秒ほどすると復帰する」という症状も気になります。

もちろん、これだけで電源が原因と断定することはできません。

しかし、電源に何らかの問題があり、パソコンが正常に動作しなくなっている可能性は十分に考えられます。

そこで今回は、

「まず電源を交換してみよう」

と決めました。

新しい750W電源を購入

交換用の電源を購入

選んだ条件は、これまでと同じ750W。

仮に電源を交換して直らず、新しいパソコンを購入することになったとしても、交換した電源は今後の予備として使えます。

いろいろなメーカーや価格帯の製品がありますが、今回もこれまで使っていた玄人志向を選びました。

新しい750W電源

なんといっても、7年間使えたという実績があります。

価格と性能のバランスを考えて、今回も同じメーカーにしました。

動かなくなったケースファンも交換

そして、パソコン内部を点検していると、もう一つ気になるところを発見。

ケース前面に取り付けている12cmファン2基のうち、1基が回っていません。

動かなくなったケースファン

これもHDDを5台搭載しているこのパソコンには重要な部分なので、電源と一緒に新しいファンを注文しました。

そして届いたのがこちら。

届いた交換用電源とケースファン

電源は前に使っていたものと同じ750Wですが、ケーブルなどに少し違いがありました。

電源ケーブルの確認

ケース前面のカバーを外して、動かなくなったファンを交換します。

ケースファンを交換

ケース右側のケーブル類も整理しながら、各コネクタを確認していきます。

すると……

外れていたコネクタ

なんと、一本のコネクタが外れかけているのを発見。

これもしっかり接続しておきました。

HDD 5台をどう冷やす?

ところで、このパソコンにはHDDが5台も入っています。

5台のHDDを搭載したパソコン

そのうち2台はケース下部に収納。

残りの3台は、本来なら上部に取り付ける場所があります。

しかし、そこにはブルーレイディスクドライブなど、別のパーツがすでに入っています。

また、HDDを密集させると熱がこもりやすくなります。

そこで私は、ケース下部に少し隙間を空けてHDDを重ねて設置し、前面からファンで風を送る方法にしていました。

HDDの冷却ファン

ただ、以前から気になっていたのが、このHDD同士の隙間の狭さです。

今回の修理を機会に、ここも少し改良することにしました。

アングル材を曲げてステーを作り、HDD同士の隙間を広げます。

HDDの隙間を広げるためのステー

これなら空気が通りやすくなり、熱もこもりにくくなるはずです。

ケースに収めるとこんな感じ。

冷却ファンを取り付けたパソコン内部

前面に2基、CPUファン、背面に1基。

合計4基のファンでケース内にしっかり空気を流します。

メモリも増設することに

さらに、作業の途中でメモリを1枚壊してしまうというアクシデントもありました。

これまで動画編集では8GB×2枚、合計16GBで使っていましたが、これを機会に32GBのDDR4メモリを購入することに。

購入した32GBメモリ

それにしても、メモリもずいぶん高くなりましたね。

最終的には32GB+8GBの2枚構成で、合計40GBになりました。

32GBと8GBのメモリを搭載

容量としては16GBから40GBに増えたので、動画編集など複数の処理をするときには余裕ができそうです。

ただし、異なる容量・速度のメモリを組み合わせているため、メモリの動作は遅いほうの規格に合わせられます。

今回は「とにかく使える状態に戻す」ことを優先しました。

ところが、ここからが大変だった

電源を交換し、ファンも交換。

これでようやく復活……と思ったのですが、実はここからが大変でした。

最初に行った回復処理に失敗したため、Windows 11も正常に起動できない状態になっていました。

そこでM.2 SSDにWindows 11をクリーンインストールしようとしたのですが、なぜかインストールが進みません。

そこで、使っていなかった500GBのSSDを急きょ接続。

まずこちらにWindows 11をインストールして起動できる状態にしました。

そのうえでM.2 SSDをコマンド操作で初期化し、まっさらな状態にしてから、改めてM.2 SSDへWindows 11をクリーンインストール。

Windows 11をクリーンインストール

そして、ようやく復活!

ここから、以前使っていたソフトを一つずつ再インストール。

各ソフトのユーザー登録や設定などもやり直して、ようやく普段の作業環境が戻ってきました。

いやあ……。

今回は本当に大変でした。

突然のブラックアウトから始まり、回復処理の失敗、BIOSすら表示されない状態、最小構成でのチェック、CMOSクリア、電源交換、ファン交換、メモリ交換、そして最後はWindows 11のクリーンインストール。

かなり遠回りしましたが、結果的には電源交換をきっかけに、7年間使ってきたPCを復活させることができました。

今回の一件であらためて感じたのは、

「パソコンは壊れてから慌てるのではなく、調子がおかしいと感じた時点で原因を探ることが大切」

ということ。

特に今回のような「突然フリーズして、しばらくすると復帰する」という症状は、完全に動かなくなる前に何らかの原因を調べておけば、もう少し楽に復旧できたかもしれません。

7年間使ったメインPC。

まだまだ、このパソコンには頑張ってもらうことにします。

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