昔のツーリングは今とこんなに違っていた エピソード1

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私がバイクに乗り始めたのは今からおよそ50年前。
それより以前のバイクといえば「かみなり属」「暴走族」「高校生山ない運動」というイメージが台頭していた時代でした。
それでも純粋に「バイク旅」を楽しむライダーも多く、毎月発売されるバイク雑誌には「私のツーリングレポート」が掲載されていていろんな人のツーリングの体験談を何度も何度も読み返した。
 
最初に買ったバイクは原付、HONDAのCB50JX1。
4月に納車になり8月には寝袋をキャリアに載せて旅に出た。
2週間かけて東京から父が単身赴任していた長野、クラブの仲間が合宿していた斑尾とまわり日本海に抜けた。
そこから海岸沿いに野宿しながら北上して青森まで行った。
駅で野宿していた時にはライダーのほかに自転車で旅する人、大きな荷物を背負ったカニ族と一緒になった。
カニ族、もう死後でその意味知らない人多いだろうね。
そのライダーさんから「一緒に北海道に渡らないか?」と誘われた。
翌年には中型免許をとってこんどは三週間かけて関西、四国、九州と回ってきた。
結局バイクで北海道の宗谷岬から鹿児島の佐多岬まで回ったことになった。
 
そんな1970年代のバイク旅と比べると今のツーリングは変わったことがいっぱいある。
おもにデジタルアイテムの進化によるものが多いけど、それ以外にも意識的な点で違ってきているのを感じる。
どちらがいいとは言えないけど、二十歳代の時のバイクでの経験はなにものにも代えがたい私の宝ものになっている。
 
そんな昔と今のツーリングの違いを次のような事を3回かに分けてら書いてみます。
【今】ナビ → 【昔】コンパスと紙の地図
【今】ETC → 【昔】コインクリップ
【今】ハードケース → 【昔】タンクバッグと振り分けバッグ
【今】アクションカメラ → 【昔】フィルムカメラ
【今】キャンプ泊 → 【昔】野宿
【今】ライダーウェア → 【昔】Gジャンに首の赤いバンダナ
【今】Yaeh! → 【昔】ピースサイン
【今】SNS、Youtube、ブログ → 【昔】バイク雑誌の「ツーリングレポート」
【今】ヘルメット必須 → 【昔】ノーヘルOK
 
【今】ナビ → 【昔】コンパスと紙の地図
今はバイクでツーリングに出る時、スマホのナビアプリやナビゲーションを搭載して走ることが多いです。
私もハーレーに乗り出してからはバイク専用ナビやクルマ用ナビを載せています。
現在地がわかるし行き先までのルート、だいたいの到着時刻などがわかって便利になりました。
 
でも昔はそんなものはなくて、バイクのハンドルやヘッドライトに球形のコンパスをくっつけて今進んでいる方向がどっちなのか、北か南か東か西か、それだけわかればよかった。


そしてルートを確認するのは紙の地図帳。 それもツーリングマップルなんてものはないからクルマ用の大きなサイズ。

これを走りながらでも見やすいようにガソリンタンクの上に乗せたコロナのタンクバッグの上のマップケースにいれて見ていた。

当時、ツーリング先で出会うライダーの多くがこのコロナのタンクバッグを愛用していました。
タンクバッグといえばその固定方法は独特でした。
ベースとなる部分に太いゴムベルトをタンクの下に通していましたがそのゴムベルトが古いタイヤをカットしてつくったものでした。
東京から北に行けば東北、北海道、西に行けば名古屋、大阪。 そこから南に下がれば四国、そしてまた西に行って九州。 そんなアバウトな旅がいきあたりばったりで楽しかった。
夕方になる前、暗くなる前に野宿できる場所を探すのですが、四国で山道にはいって今どこを走っているのかここがどこなのかわからない。 バイクのヘッドライトの明かりだけを頼りに山道を登っていった先に明かりが見えたのでそれを目印に進んでいったら電波の中継タワーだったなんていうようなことはしょっちゅうでした。
 
【今】ETC → 【昔】コインクリップ
遠距離や泊りがけのツーリングだと高速道路にお世話になることがあります。
料金所での支払いってバイクにとって、特に初心者ライダーほど苦手に思いますね。
・料金所の手前でバイクを停める
・グローブをはずす
・ポケットから財布を取り出す
・料金を払う
・チケットとおつりをもらう
・それを握ったまま料金所の少し先まですすむ
・財布にしまう
・財布をポケットにしまう
・グローブをはめる
・出発する
これら一連の動作を、後続車に迷惑をかけずにスムーズにおこなうのはベテランでもたいへんでした。
そんな時に役立ったのが「コインケース・コインクリップ」です。

ハンドルのところに取付けて、100円、50円、10円(500円玉は1982年登場なので70年代にはなかった)を仕訳けしていれておけて料金所で必要な分だけ取り出して支払い、チケットは下のクリップに挟んでおけました。

同じものがクルマ用にもありましたがバイクのほうがよりあってよかったというアイテムです。
現在でも高速道路ではない有料道路では現金で払うことがありますがさすがにコレを付けてはいませんね。
 
今は高速道路ではETCでクルマと同じようにスムーズに通過できるようになってすごく便利になったと感じます。
最近では普段でも小銭で支払うことが少なくなりましたので、料金所手前のすいている場所にバイクを停め、1000円札を出して後続車が途切れたころを見計らってすすみ、支払いをすませてから料金所の先に行くということをやっています。
あのコインケース、便利でしたけど休憩などでバイクを降りた時にはいちいち取外して(マグネットでした)持ち歩く必要がありました。
 
【今】ハードケース → 【昔】タンクバッグと振り分けバッグ
先ほども書きましたが、ツーリングの時の荷物を積み込むのにコロナのタンクバッグはライダーにとってド定番のアイテムでした。

上のクリアポケットに地図帳を入れて常に確認できるほか、貴重品を目の届くところに入れておけてバイクを降りてからもかんたんにベースから取外してショルダーできて持ち歩けました。
長期の休みがある季節に出会ったライダーの多くが愛用していました。

 ※一番右のバイク、HAWKが私のでしたがリアに泥除け、マッドフラップを付けていました。
  当時は各バイクメーカーの泥除けが普通に販売されていました。 付けているバイクはあまり多くはなかったですけどね。
コロナのバッグはオリーブグリーンの帆布製とブラックのレザー製がありました。
コレ再販されていて今でも新品が手に入るんですね。
その後、いろいろなメーカーから同様のタンクバッグが発売されました。
カワサキのKRに乗っていた時に買ったタンクバッグを、ドラッグスターに乗り換えた時に使ってみましたがクルーザーのバイクはタンクの上にスピードメーターがついているのでそれが見えないのバッグは姪に譲りました。



 
泊りがけの時のツーリングでは着替えなどの荷物はリアのキャリアかシートにボストンバッグを乗せてその中に入れていました。
防水のバッグがなかったときにはビニールの袋で包んでいたり、野宿する時にタープ代わりに使おうと考えていたバイクカバーでくるんでいた時もありました。
あとはサドルシートに乗せた「サイドバッグ」振分けバッグも定番でした。
「U.S.ARMY」と書かれたものでリアシートの下でベルトで固定していてはずした後は上部がハンドルになって持ち運びできるようになっていました。


70年代後半から80年頃にかけてはリアのサイドボックスにハードボックスを使うことも多くなりましたが、リアのトップボックスでハードタイプを使うのはごく一部の大型バイクだけでした。


 
今回はここまでの三つの観点から今の昔のツーリングの違いを紹介してきました。
この続きはまた後日書いていきます。

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