「ハーレー降りるの、さみしいね」その一言で、気持ちが揺らいだ

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先日、「48年間乗ってきたバイクを、降りようと思う」という記事をブログに書き、Xにも投稿しました。

思っていた以上にたくさんの方に読んでいただき、たくさんの「いいね」や温かい言葉もいただきました。

自分の中では、かなり気持ちを固めて書いたつもりでした。

ところが……。

その後、昔のツーリング動画や写真を奥さんと一緒に見ながら、いろいろな思い出話をしているうちに、少しずつ気持ちが揺らいできました。

「本当に、もう降りてしまっていいのかな」と。

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「ハーレーとさよならする時、泣いちゃうかもしれない」

昔の動画をテレビに映して、二人で眺めていた時のことです。

奥さんが、ぽつりと、

「ハーレーとさよならする時、泣いちゃうかもしれない……」

と言いました。

その一言が、思いのほか胸に響きました。

考えてみれば、バイクを降りるというのは、私ひとりの問題ではありませんでした。

後ろのタンデムシートに乗って、一緒に走ってくれた奥さんにとっても、ひとつの区切りになることだったんです。

気がつけば、いつも後ろに奥さんがいた

HAWKやXL250、KR250に乗っていた頃は、それほど奥さんと一緒に走ることはありませんでした。

でも、18年前に今のハーレーに乗り始めてからは、ツーリングに出かける時のかなりの割合を奥さんとタンデムで走りました。

同じ道を走って、同じ景色を見て、同じ場所で休憩して、同じものを見て笑った。

そう考えると、奥さんは単なる「後ろに乗っていた人」ではありません。

48年間のバイク人生の中で、一緒に走ってきた大切な仲間だったんだな。

そんなことを、あらためて思いました。

最近は以前ほど一緒に出かける機会も減りましたが、それでも気がつけばタンデムシートには奥さんがいました。

8回の北海道ツーリング

14年前、私が「北海道をバイクで走ってみたい」と思った時、

「北海道ツーリングに行ってくれば」


と背中を押してくれたのも奥さんでした。

それから、二人で北海道を走るようになりました。

気がつけば、北海道ツーリングは8回。


北海道のまっすぐな道を、二人で何度も走り抜けました。

ライダーにとっては、何もないようなまっすぐな道を延々と走ることが、たまらなく気持ちいいものです。

でも、後ろに乗っていた奥さんにしてみれば、
「もっと観光地らしいところに行きたい」
「おいしいものを食べたい」
と思っていたかもしれません。

それでも、何度も付き合ってくれました。

今思えば、本当にありがたいことだったと思います。

ハーレーをカスタムした理由

今のハーレーは、かなり大がかりにカスタムしています。

でも、あらためて考えてみると、その多くは奥さんが後ろで少しでも楽に乗れるようにするためだったのかもしれません。

タンデムシートには低反発クッションを何層にも重ねて、何度も作り直しました。

背もたれとひじ掛けの付いた大きなキングツアーパックも付けました。

足元にはタンデムステップを付け、つかまれるタンデムグリップも取り付けました。

昔は、タンデムで走っている時に会話をするためには、大声を出したり、背中をたたいたりするしかありませんでした。

それが今ではインカムで、走りながらいつでも話ができます。

「次のサービスエリア寄ろうか」

「ちょっと寒くなってきた」

そんな何気ない会話も、今となっては大切な思い出です。

楽しいことばかりではなかった

もちろん、晴れた日の気持ちいいツーリングばかりではありません。

真夏の炎天下を走ったこともありました。

土砂降りの高速道路を、水しぶきを浴びながら走ったこともありました。

大雨の中でテントを張ったこともあります。

今となっては、それさえも二人の思い出になっています。

ハーレーに乗り始めた時や、何かの節目には、革のロングウォレットやメディスンバッグをプレゼントしてくれました。

ハーレーの形をした手作りのケーキを焼いてくれたこともありました。

そんな思い出が、写真や動画の中から次々と出てきました。

「ハーレー降りるの、さみしいね」

そして、テレビに映した昔のツーリング動画を見ながら奥さんが言った、

「ハーレー降りるの、さみしいね……」

という一言。

これは、かなり胸にこたえました。


私は「もう十分走った」と思っていました。

48年間も乗ったのだから、そろそろ降りてもいいだろう。

そう考えていました。

でも、48年間という時間の中には、私だけではなく、奥さんとの思い出もたくさん詰まっていたんです。

もう少しだけ、走ってみようか

今、ハーレーはレッカーで運ばれ、ディーラーのところにあります。

整備が終わって戻ってきたら……。

「もう少しだけ、奥さんと一緒に走る時間を作ってみてもいいんじゃないか」

そんな気持ちになってきました。

先日の記事を読んでくださった方には、
「降りるって言っていたのに……」
と思われるかもしれません。

自分でも、ちょっと調子のいい話だなと思っています(笑)。

でも、あの記事を書いた時も、その時の本当の気持ちでした。

そして今、昔の写真や動画を見て、奥さんと話をして変わってきた気持ちも、やっぱり本当の気持ちです。

バイクを降りる時は、いつか必ずやってくると思います。

それが今なのか。

それとも、もう少し先なのか。

今は、まだ決めないことにしました。

もし、もう一度ハーレーにまたがることになったら……。

まずは奥さんを後ろに乗せて、二人でどこかへ走りに行ってみようと思います。

48年間の最後のツーリングになるのか。

それとも、まだしばらく続くのか。

それは、もう少し走ってみてから考えてみようと思います。

先日の記事を読んでくださった皆さん。

そして、たくさんの「いいね」やコメントをくださった皆さん。

気持ちが揺らいでしまって、すみません(笑)。

でも、これも48年間バイクに乗ってきた人間の、今の正直な気持ちです。

もう少しだけ、走ってみようかな。

今は、そんな気持ちです。

バイクで走っている時の、奥さんの笑顔をまた見てみたい。。。

コメント

  1. ひろしさんへ、
    あたたかいコメント、ありがとうございます。
    ライダーに、年数や先輩や後輩はないです。同じバイク好きですね。

    私がハーレーに乗り出したのは50歳の時でしたから、今のひろしさんより少し前ですね。
    その時はバイクを降りることは考えてもいませんでした。
    またこんなに長く、18年も今のバイクに乗り続けることもわかりませんでした。

    うちの奥さんも、昔乗っていたほかのバイクにはあまりタンデムしてくれませんでした。
    ざぶとんシートのHAWKにはたまに乗っていましたが、車高が高くて乗りにくいオフロードのXL250や、前傾姿勢のきついレーサーレプリカのKR250はいやがっていましたね。

    北海道ツーリングや泊りがけはむずかしいかもしれませんが、日帰りで温泉行ったりおいしいものを食べたり、すてきな景色を見るだけでも十分満足できます。

    もう少しだけ、バイクライフを楽しもうと思っています。

     

  2. はじめてコメントします。
    奥様の言葉、主様の気持ち、読んで感動しましたよ。
    私はもう一世代下の年代で途中ブランクありますが
    16才から約35年乗ってます。
    まだ乗れるのですが降りる年齢のことも考えるように
    なりました。
    素敵なご夫婦ですね。
    私のところは夫婦中悪いくないのですが、バイクに全く興味なく
    タンデムしてくれません、、、(泣)
    近場でもいいじゃないですか、気力、体力の続くかぎり奥様と
    乗ってください。
    先輩に生意気なコメント失礼しました。
     

  3. スポーツスターの脚さんへ、
    コメント、ありがとうございます。
    これを書いたのはほんの少し前です。

    48歳ですか、まだまだお若いですよね。
    私が今のハーレーに乗り出したのは50歳の時でした(18年まえです)
    これだけ長く乗ってきたバイクですから、名残惜しい気持ちはいっぱいです。
    もう少し、がんばってみようかなと思い直しています。

     

  4. メカ好きさんは、我が家のタンデムスタイルを導いてくれた師匠なんですから、奥様の寂しい気持ちを考えて、もうちょっと楽しまれてください♪
    応援してます(^^)/
     

  5. たまたま記事が出てきて、これがいつのものかもわかりませんが、いい記事だな〜と思いました
    私は48歳でして、体力的な理由で降りようと思った事はまだありませんが、目が見えて手足が動くうちは乗ると思うんですよねー笑
    どうせ好きだから何かしら買うし、ハーレー以外にオフやスクーターも大好きですし
    まぁ、何が言いたいかというと、ハーレーでロングに行く事がキツくなれば隣県でもいいし、重たいのがキツくなれば250でもカブでもタンデムできるし…重く考えなくてもいいと思うんですよね
    乗りだしたのは自分
    降りるのも自分
    なので、やっぱり名残惜しいなら全然いいんじゃないでしょうか

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