かに太郎プラモデルのジオラマカスタムの手順を紹介(動画あり)

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北海道白老町竹浦の「かに太郎」プラモデルのジオラマをカスタムしたので、その方法を紹介します。
動画でも紹介していますのでそちらと合わせてご覧ください。
 ※Youtubu動画です。


もともとこのプラモですは4色のパーツで出来ているのでそのまま組み立てた状態でも飾れますが、塗装して小物を追加するだけでよりリアルに仕上がります
今回は、ジオラマ制作のワンポイントアドバイスも載せています。
まずは完成した作品をご覧ください。


入口のかにのゲートを外した状態でも飾っておけます。

このブログと動画で紹介しているカスタムの手順は次のとおりです。
01 パチ組み完成品
02 ベースサイズ変更
03 ベース塗装
04 ベースに砂利と緑
05 ベースに水溶きボンドで固定
06 ベースに土と車道のスミ入れ
07 窓にスミ入れ
08 屋根塗装
09 かに塗装とシール貼り
10 柵と木材塗装
11 テラスセット塗装
12 お重に黒入れ
13 かにめし立体化
14 小物類塗装
15 看板制作
16 パーツ配置
ジオラマづくりをやったことのない方でもわかるようにしたつもりです。
 
飾っておくのに、ホコリがつかないように、また壊れないようにするために百均で見つけたこちらのケースに収納しようと思いました。

でも少しだけ大きくてはいらなかったので、ベースの周囲をすこしだけカットしました。

最初にベースとなる土台を塗装します。
塗装する時は、部品を両面テープで割り箸に貼っておくとやりやすくなります。

使うのはプラモデル用の塗料タミヤカラーです。
ニオイも少なく水で薄めたり筆洗いできるのでオススメです。
色は薄いグレーにします。 調合して塗ってみて濃いようだったらさらにホワイトを足して薄めの色にします。
この時のポイントは、単色のグレーで塗らずに、あえて少し濃いところ、白っぽいところをつくってリアルに見えるようします。
実際の道路なども色のムラがけっこうありますよね。

コバの部分もちゃんと塗っておきます。

塗装が十分乾いたら地面に砂利と緑を追加します。
砂利は模型店で手にはいるジオラマ用の細かい砂です。 緑のパウダーも同じくジオラマ用です。
作業する前にコピー用紙を四つ折りにして、下に敷いておきます。

ベースに建物をおいてみて砂利をまかないところを鉛筆で印をつけておきます

ベースの砂利にした場所に木工ボンドを塗ります。 先端が細くなっている方がやりやすいです。

ボンドの上にパラパラと砂利をまいていきます。

巻き終えたら上から軽く押さえます。

逆さまにして余分な砂利を落とします。

下に強いてある紙を折って、残った砂利は袋に戻して次回また使います。
次に緑のパウダーで草を表現します。
建物の周囲や草が生えているところを考えながらボンドを塗ります。

細かいところは、爪楊枝にボンドを取って塗っていきます。

すこしづつパウダーを撒いて上からおさえます。

逆さまにして余分なパウダーを落とします。
よけいに付いているところは爪楊枝で削って落とします。

しばらくおいて乾かします。
このままだと少しさわっただけで砂利や緑のパウダーが落ちてしまいます。
しっかり定着させるために上からボンドを塗ります。
ボンドは乾くと透明になるのでめだたなくなります。
ボンドのままではうまく塗れないので水で溶いて使います。
これを「水溶きボンド」といいます。
木工ボンドをお皿に取りその2倍程度の水を加えてよく練ります。
さらにここに台所用の中性洗剤を加えます。

ボンドを水で溶いただけでは、表面張力によって砂利やパウダーに上で水玉になってしまいます。
中性洗剤を加えると表面張力が弱まってスーッと広く浸透していきます。
洗剤はそのまま出すと大量に出てしまいますので一旦紙の上などに出して一滴だけ加えます。
出来た水溶きボンドをスポイトに入れ、砂利とパウダーの1センチくらい上からそっと垂らします
するとスーッと流れるように広がっていきます。

水溶きボンドがはみ出したところや気泡が出来てしまったところはティッシュで拭き取っておきます。

ぜんぶのところに垂らしたら、このまま一晩くらい置いて完全に乾かします。

水溶きボンドが乾いたところのフチのまわりは他と比べると少し光って見えます。
これを消すためと車道の縁石のところリアルに見せるために土の色を塗っていきます。
薄い黄土色の塗料にホワイトを混ぜたものを面相筆で塗ります。
草の生えている緑のフチや、縁石の境目などには乾いた土が溜まっているのでコレを表現していきます。

さらに薄墨でスミ入れします。
縁石どおしの境目や表面の凹凸をハッキリ目立たせます。
ブラックにホワイトをまぜたものに水を多めに足してシャバシャバにしたものを筆で流し込むようにしていきます。

屋根は最初から赤いパーツで出来ていますがさらにリアルにするために赤く塗ります。
フチの部分もしっかり赤くしておきます。

昔のかに太郎の特徴ともいうべき、かにのゲートを仕上げます。
色は赤にブラックを少し加えた黒っぽい赤にします。
塗る前に甲羅の部分にヤスリをかけて、表面積層痕のザラザラをたいらにしておきます

かにの裏側もしっかり塗装しておきます。
塗装が乾いたらパソコンでつくった「かに太郎」の文字をプリンターで印刷したものを貼ります

甲羅のフチ全体には夜になると明かりが灯るライトが埋め込まれていたので、これを表現します。
ゴールドの塗料を使いますが塗るのは筆ではなく爪楊枝を使用します。
先端にほんの少し塗料を漬け、ほんの小さな点として甲羅の上に置いていきます。

お店の窓にスミ入れをします。
本当は窓と窓枠を塗装したいのですが、小さくて難しいので窓の中、部屋が見えるところを黒く表現します。

さきほど使った薄墨で窓一つ一つに塗料を流して埋めていきます。 丁寧に真っ黒にならず場所ごとにムラがあってもいいと思います。
隣との境になる柵とストーブの薪として使用している廃材を塗装します。
柵はブラウンにホワイトを混ぜて、海風で傷んでしまった木材を表現しています。
これも同じ色で塗ると単調になってしまうので多少濃淡を付けたり、白い部分をつけておきます。

かに太郎のお店の特徴にもなっている木材ですが、これもいろいろな廃材の寄せ集めですのでいろんな色に塗り分けておきます。

海辺に面したところにソファとテーブルのテラス席があります。
これも実際のソファのように座面や背もたれを白くしたりヘッドの部分を薄い緑にするなどの塗装を施します。

かにめしが入っているお重は、もともとは黒かったものが使用しているうちにジの赤い色がみえてしまったようです。
そこで赤いパーツのところどころに黒い部分を塗っていきます。
細い面相筆で塗ってもいいのですが塗料を吸い込みやすいので、爪楊枝を使って細い線を引くようにして色をつけます。

次にお重に入れるかにめしをつくります。
プラモデルのキットでは、だれでもかにめしふうにつくれるようにシールが入っていますが、せっかくなのでここはかにや椎茸、紅生姜などを立体で表現してから塗装します。
その方法ですが使うのは接着剤とプラバンです。
かにめしのベースの部分に接着剤を点々とつけてご飯のでこぼこを表現します。
接着剤をそのままつけると大きすぎるので、一旦紙などに出してから爪楊枝の先でちょんちょんと点を打っていきます。

上の具材は、プラバンをかなり細く切ってそれを散らします。 切り口は一定方向にまっすぐではなくいろいろな角度、細さでつくった方がリアルになります。

小物類を塗っていきます。
プラバンやプラ棒で作ったプラケースは青、ビールケースは黄色に塗装します。
もう一回り大きなブロックをつくり、トロ箱にしますがそれは白いままで、そこにパソコンでつくった「毛ガニ」の文字やかにのイラスト、またビールケースにはメーカーロゴを貼っていきます。
かにめしは、薄い黄土色でタケノコを、オレンジでかにを、一番上の紅生姜は赤く塗ります。
プラバンで作った箸袋には、首のところに赤いラインを入れ下のところには細い油性マジックでぐにゃぐにゃと書いて文字にみせます。
煙突や建物入口のアルミドア枠はシルバーで塗ります。

看板もシールと台が用意されていますが、実際の看板はシールの左半分なのでそこの部分だけ利用します。
台もブロック条のものではなく、板を二枚V字型にしたものにするため、プラバンを使って作成します。

すべてのパーツができあがりましたので、組み合わせていきます。

かに太郎ジオラマ・カスタムの完成です。

ケースに入れて飾ればいつまでもかに太郎さんのお店を眺めることができます。

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