ジムニーのフューエルリッドオープナーを自作した

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ジムニーJB64Wの定番カスタムに、フューエルリッドのオープンレバーに被せるカバーがあります。

ジムニーのリッドオープナーは運転席右下の足元にあり、つまんで持ち上げるのを補助するパーツです。
ネットでも何種類か販売されていますが、かんたんな構造なので3Dプリンターで自作することにしました。。。。
※基本的には、こしやま様が販売されているものを参考にさせていただきました。
と書いておきながら、実際にはけっこう苦労しました。
 
CGデータ自体は難しいものではないので実物のレバーフックのサイズを測ってそれを元に作成しました。


色は目立つようにオレンジにして、フューエルマークも付けるつもりです。

構造的に横にして印刷した方がいいかなと思ってまずはこの向きで印刷してみました。

でも表面の仕上がり(積層痕)がきれいに出ないので、横向きにしてもこのくらいのオーバーハングなら一箇所だけ薄いプレートを追加すればサポート無しで印刷できるだろうと判断。

それで印刷したのがこちらです。

フューエルマークは白くしたいので別のフィラメントで作成しました。

接着はいつものようにアクリサンデーです。

これで完成です。

取付けてみてリッドを持ち上げるのがラクになりました。
動作も問題なくフロアマットとの干渉やクルマの乗り降りで足に引っかかることもありませんでした。

で、これでいいかなと思いましたが、
このパーツとサイドシルとの間に隙間があるのでここをもう少し狭くしておいた方が、より邪魔にならないと思い上の部分を曲げることにしました。

設計段階から上の部分を少し曲げたものを描いて印刷してみました。
ただこの形状だと、印刷のときに横向きでも上向きでも表面があまりキレイに仕上がりません。
そこで前につくったのと同様に一旦まっすぐなものを印刷したあとで曲げることにしました。
先ほどできたまっすぐな完成版を曲げてもよかったのですが、どうせならつまむ部分などのエッジを落としてなめらかなカーブにしたものに設計し直しました。

これの上の部分の根本だけ、ヒートガンの先を絞って熱を加えて柔らかくして曲げました。

下の写真は左から、まっすぐなモノ、曲げて設計したモノ、まっすぐのモノを熱で曲げたモノです。

まんなかの設計段階から曲げたものは表面に積層痕が目立つので気に入りません。
右のものが完成版です。

上からみたところでこれだけ角度が違うので、取付けたあとでサイドシルに近くなりました。

上の写真で左右に並べて比較したものでみるとよくわかります。
 
とここまでサラッと描いてきましたが、実はかなり試作を繰り返して納得のいく形状、取付けを試行錯誤しました。
最初のシルバーで印刷していたころはレバーの形状にうまく入らなかったり、印刷面がキレイでなかったりと苦労しました。
特に穴のサイズではきつすぎれば入らないし、ゆるすぎればすぐに外れてしまいます。 コンマミリ以下で作図しなおしたりヤスリで削ったりしながら繰り返しました。
一つのものを3Dプリンターで印刷するのに40分弱かかるので、10個で7時間ほど掛かっています。
フィラメントも一つ4m弱ですのでこれも40m近く使っています。
まあここまでしなくてもよかったのでしょうけど、せっかく作るなら納得できるものにしたかったのです。

最終的に取付けたところです。
見た目もキレイにできたと思います。

開けるのがラクになって満足です。

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