3Dプリンターで自作したジムニーパーツ、3年使って大丈夫だったので販売してみようかな

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ジムニー・ライフを楽しむためにこれまでいろいろなカスタムをしてきました。

市販のジムニー用パーツを取り付けるだけではなく、せっかく持っている3Dプリンターを使って自分でオリジナルパーツを設計・製作するのも楽しみのひとつです。

機能性を重視したものが多いのですが、見た目をちょっと楽しくするアイテムもいろいろ作っています。

そんな自作パーツの中にはネットで紹介すると「販売してほしい」という声をいただくものもありました。

ただ3Dプリンターで作ったパーツを実際のクルマに取り付ける場合、気になるのが「耐熱性」と「耐候性」です。

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3Dプリンター製ジムニーパーツで気になる夏の高温

クルマの外装や車内に3Dプリンターで作ったパーツを取り付ける場合、雨や湿気も劣化の原因になります。

しかしそれ以上に気になるのが夏の高温です。

3Dプリンターで最も一般的に使われているフィラメントのひとつがPLAですが、PLAは比較的耐熱性が低く高温になる環境では変形する可能性があります。

ABSやPETGなどPLAより耐熱性の高いフィラメントもありますが、素材によって造形の難しさや仕上がり、使用条件なども変わってきます。

特にクルマの場合、炎天下では車内やボディ表面がかなりの高温になります。

そこでこれまで自分のジムニーJB64で実際に使ってきた3Dプリンター製パーツが何度も夏を経験してどうなったのかを確認してみました。

3Dプリンターで自作した「ダミーヒンジ」

自作したジムニーパーツの中でもネットで紹介した際に特に反響が大きかったのがこの「ダミーヒンジ」です。

3Dプリンターで自作したジムニーJB64用ダミーヒンジ

現行型のジムニーJB64を昔のジムニーのようなクラシックな雰囲気に見せるためのアイテムです。

このようなダミーヒンジは市販品もあり実際に取り付けているジムニーを見かけることもありました。

ところが販売されていたタイプの中には厚みのあるものもあり、車体からの張り出しが問題になり車検を通過できないケースがありました。

そこで私はできるだけ薄くなおかつ見た目も自然になるように設計してみました。

試作を何度も繰り返し最終的に本体の厚みを約6.5mmに抑え、取り付け用の強力両面テープやマグネットの厚み(だいたい1ミリ程度)も含めて軽自動車の車幅からはみ出さないように設計しました。

ジムニーJB64用3Dプリント製ダミーヒンジの厚み

昨年秋にも実際に車検を受けましたがこのダミーヒンジを取り付けた状態で問題なく通過しました。

ジムニーJB64に取り付けたダミーヒンジの張り出し具合

正面から見るとボディが斜めになっている形状もありサイドウインカーよりも内側に収まっていることがわかります。

何度も試作して厚みとデザインを調整

このダミーヒンジは、いきなり完成品ができたわけではありません。

3Dプリンターで試作品を何度も製作し実際にジムニーへ合わせながらデザインと厚みのバランス、それにドアの開閉を調整しました。

3Dプリンターで試作したジムニー用ダミーヒンジ

取り付けてみると後付け感がそれほどなく、自然なヒンジのように見えます。

もちろんドアの開閉にもまったく問題ありません。

ジムニーJB64に取り付けた自作ダミーヒンジ

3年以上、炎天下にさらしても変形しなかった

そして今回、販売を考えるようになった大きな理由がこれです。

このダミーヒンジは車外のドア部分に取り付けているため、夏の直射日光を直接受け、さらに熱くなったボディにも接しています。

それでも取り付けてから3年以上が経過しましたが、今のところ目立った変形はありません。

何度も暑い夏を経験していますが実際の使用環境で問題が出なかったというのは自分にとってもかなり大きな確認材料になりました。

以前ネットで紹介したときには、

「市販はしないのですか?」

というお問い合わせをたくさんいただきました。

ただその時点では3Dプリンター製品を販売することに対して耐熱性などに不安があったのでお断りしていました。

しかし3年間実際にジムニーへ取り付けて使用しても問題がなかったので、そろそろ少量ですが販売してみようかなと思っています。

車検については「必ず通る」とは言えません

販売を考えるうえで、もうひとつ気になるのが車検です。

私のジムニーでは実際に車検を通過していますが、だからといって「このパーツを取り付ければ必ず車検に通ります」とは言えません。

車体からの張り出しなどについては規定がありますが、最終的には車両の状態や取り付け状況、検査時の判断などによって異なる場合があります。

そのため、販売する場合も車検の通過を保証するものではないということは明記する必要があると思っています。

問題は販売価格

もうひとつ悩んでいるのが販売価格です。

3Dプリンターで一度に大量生産するような製品ではありません。

一セットずつ時間をかけて3Dプリントしたあと、表面を仕上げてスプレーによるチッピング塗装を施します。

3Dプリントしたジムニー用ダミーヒンジをチッピング塗装

さらに乾燥させたあとダミーボルトの頭部分をルーターで平らに削りガンメタリックで塗装します。

ジムニー用ダミーヒンジのダミーボルトを塗装

このように3Dプリンターから出力して終わりではなく、印刷・後処理・塗装・組み立てという工程があります。

そのため、どうしてもそれなりの価格になってしまいます。

「果たして購入してくれる人がいるのだろうか?」という不安もあります。

もうひとつ人気だった「Aピラー埋め込み風ツイーター」

もうひとつ、ネットで紹介したときに反響が大きかったのが、「Aピラーに取り付ける埋め込み風ツイーターユニット」です。

ジムニーJB64のAピラーに取り付けた3Dプリント製ツイーター

ジムニーJB64・JB74のAピラーの独特な形状に沿うようにアタッチメントを設計し、その上に純正エアコン吹き出し口をイメージしたデザインの開口部を組み合わせています。

ジムニーJB64用Aピラーツイーターのデザイン

アタッチメント部分は純正Aピラーの色に近いグレーにし、金色の帯と黒いルーバー風のデザインを組み合わせました。

ジムニー用Aピラーツイーターの塗装

3DスキャナーでAピラーの形状を再現

ここでも3Dプリンターの強みが活かされています。

3Dスキャナーを使ってAピラーの立体的な形状を読み取り、その底面のカーブをできるだけ忠実に再現しました。

さらに取り付け用のネジ穴も設計に組み込み、Aピラーとの隙間ができるだけ少なくなるようにしています。

3Dスキャナーで再現したジムニーAピラーの形状

もともとこのアタッチメントに小型のツイーターユニットがちょうど収まるように設計しています。

ジムニー用3Dプリント製Aピラーツイーター

使用しているツイーターは高級なオーディオ用ユニットではありません。

そのため音質にこだわるオーディオマニアの方にはおすすめできませんが、「とりあえず前方から高音が聞こえるようにしたい」という目的なら十分実用になると思います。

取り付けはAピラーにネジ止め

取り付けには純正Aピラーに穴を開けます。

2か所をビスで固定し、大きな穴はツイーター本体と配線を通すためのものです。

ジムニーAピラーへのツイーター取り付け方法

実際に取り付ける前と後で、音をアナライザーで比較してみました。

取り付け後は高音域がはっきり強調されていることがわかります。

ジムニーのツイーター取り付け前後の音域比較

ジムニーは純正状態では左右のドア下部にスピーカーがあるためどうしても音がこもったように感じることがあります。

簡単なツイーターでもAピラー付近から高音が聞こえるようになるだけで音の印象はかなり変わります。

こちらも夏の高温が気になる

ただし、こちらも販売するとなると気になるのが耐熱性です。

夏の車内はかなりの高温になります。 特にAピラー周辺はダッシュボードと同様に強い日差しを受ける場所です。

実際に使用してみたところ、これまでの夏でも変形したり樹脂が目立って柔らかくなったりすることはありませんでした。

とはいえ使用環境によって温度条件は変わりますので、販売する場合にはこの点も十分考慮したいと思っています。

そしてこちらもやはり問題になるのが販売価格です。

ほかにも3Dプリンターでジムニー用パーツを自作しています

今回紹介した2つ以外にも、これまでジムニーを個人的に楽しむために、3Dプリンターでいろいろなパーツを設計・製作してきました。

太めのタンブラーにも対応したドリンクホルダー

ジムニーは運転席・助手席ともにドリンクを置く場所がそれほど多くありません。

そこでシフトレバー手前に取り付ける市販品を購入しました。

しかしもっと太めのタンブラーを置けるものが欲しいという妻からの要望があり、それなら自分で作ってしまおうということで3Dプリンターで製作しました。

ジムニー用3Dプリント製ドリンクホルダー

ダミーボルト

こちらはダミーボルトの頭部分です。

フューエルリッドカバーや、

ジムニーのフューエルリッドカバーに取り付けたダミーボルト

リアゲートのヒンジカバーなどに取り付けています。

ジムニーのリアゲートヒンジカバーに取り付けたダミーボルト

昔の「4×4 MAGAZINE」などを立体化

昔流行した「4×4 MAGAZINE」のステッカーや、アメリカのカスタムカーショップのエンブレムなどを立体的なパーツにしたものもあります。

ジムニー用に3Dプリンターで製作した立体エンブレム

ただしこうしたものには著作権や商標権などの問題があります。

そのためこれらはあくまでも自分で楽しむために製作したもので、販売する予定はありません。

フロントグリルの180度カメラ用カバー

こちらはフロントグリルに取り付けた180度カメラ用のカバーです。

ジムニーのフロントグリルに取り付けた3Dプリント製カメラカバー

3Dプリンターで作ったジムニーパーツを販売してみようか

これまで紹介したパーツは、基本的に「自分のジムニーをもっと楽しみたい」というところから作り始めたものです。

設計して、3Dプリンターで試作品を作り、実際に取り付けてみる。

問題があればまた設計を変更して、もう一度プリントする。

そんなことを繰り返しているうちに、気がつけばかなりの数のジムニー用オリジナルパーツができました。

そして、ネットで紹介するたびに「これ欲しい」「販売してほしい」という声をいただくようになりました。

これまでは耐熱性などに不安があったため販売を考えていませんでしたが、少なくとも今回紹介したダミーヒンジについては、3年以上、実際のジムニーで夏の暑さや直射日光を経験しても大きな変形がなかったことを確認できました。

そこで、仕上がりや耐久性、そして価格に納得していただける方がいるのであれば、まずは少量生産で販売してみようかなと思っています。

3Dプリンターで一個ずつ製作するため、大量生産された市販品のような価格にはできません。

それでも、既製品にはない「自分で設計して、自分のジムニーで実際に使ってみたパーツ」に興味を持ってくれる方がいればうれしいですね。

まずは、今回紹介したダミーヒンジとAピラー用ツイーターユニットから販売を検討してみたいと思います。

もし「このパーツなら欲しい」という方がいれば、今後、販売方法や価格なども含めて検討していきたいと思います。

3Dプリンターでジムニーのパーツを自作する。

これもジムニーの楽しみ方のひとつではないでしょうか。

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