IC-7300の非常通信モードは強力だった

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アマチュア無線のメインで使っているリグは、UHFはアイコムのIC-705でHFから50MHzは同じくIC-7300です。

IC-705はHFにも出られますが最大10W送信までとなります。

まあ、10W送信でもコンデションがよければこんなL型ホイップアンテナでも南極の昭和基地との交信も可能でしたけど。

短波帯に出る時はアンテナチューナーのAH-705を使えば、SWRを下げて交信できます。

IC-705はバッテリーも内蔵しているので出力は5Wまでと制限はありますがそのまま移動運用も可能で、AH-705の方は乾電池で稼働できるので、モービルホイップやワイヤーアンテナでHFから430まで出られるのが便利です。

一方、短波帯の方はIC-7300の方で運用しています。

自宅での固定運用メインなので電源は32Aのものを使っています。

アンテナは自宅2階から上げていますが、以前はHV7CXを使っていましたがいくら調整してもSWRが下がらず、今はUHV-10を使っています。 このアンテナだけで3.5MHzから50MHzまで交信できます。

でもさすがに短縮型なので調整範囲は狭く、交信可能周波数帯全体はカバーできません。
SWRでもかなり高くなってしまうこともあります。

ネットでそこそこの評価のあったオートアンテナチューナーのATU-100を購入して試してみましたが、まったく使い物にならず不要になってしまいました。

一応、IC-7300にもアンテナチューナーが内蔵されているのですがそれでもなかなか調整しきれない状態でした。
まあ、アンテナチューナーでチューニングした状態は、完璧なものではなく、本来は「アンテナ」「ケーブル」「リグ本体」でチューニングさせておくのが大切なのはわかった上で、それでも少しでもSWRを低くしたいと思っています。
そこでアイコムのサービスの方にメールで問い合わせをしたところ、まずはアンテナ自体でできるだけSWRを落としておいた上で、調整する方法を教えてくれました。

まず、今まではアンテナの調整はアンテナアナライザーを使っていましたが、今回はIC-7300自体のSWRを目安としてUHV-10アンテナのエレメントの長さを調整しました。

そしてアイコムさんが教えてくれたのが「非常通信モードを使う」というものでした。

このモードは通常のアンテナチューニングより広い範囲でアンテナのマッチングを取ってくれるそうです。
そうは言ってもあまりにSWRがずれていてはチューニングできないので、やはりアンテナ単体でのSWRを落とす設定をしっかりやる必要があります。
また「非常通信」という名称から、通常時に使ってもいいのか、あるいはこのモードのままずっと使っていて問題ないのかも確認しましたが、問題ないそうでした。

「設定」から「その他」「非常通信」「チューナー」とすすみ、チェックを入れたら「<<再起動してセット>>」をタップ、再起動すると「非常通信モード チューナー」に入れます。


これで内部アンテナチューナーでチューニングするとSWRをしっかり下げてくれます。

IC-7300のSWR状態をチェックしたところです。
3.5MHzではさすがにこのアンテナでは調整幅はかなり狭いですがそれでも運用したい周波数のSWRは1.0まで下がっています。

メインで運用している7MHzの状態です
3.5MHzほどではないですが調整できている範囲は狭いです。

それでも運用した周波数の近辺はしっかり下がっています。

18<Hz帯は希望周波数うの前後でじほぼ2.0でフラットですがまあこれなら運用可能でしょう。

21MHz帯はかなり優秀です。

28MHz帯は1.3以下に収まっています。

50MHz帯はもともと小範囲にアンテナがチューニングされていたので全帯域で低くなっています。

私はIC-7300の設定を、「設定」「その他」「チューナー」では下記のようにしています。
PTTを押した時には自動でチューニングがされますが、メモリーがセットされていれば以前チューニングされた状態を覚えているので無駄なチューニングをすることなく、あるいはチューニング時間を短縮して運用できます。

また「マイクキーカスタマイズ」では「DN」ボタンに「TUNER」を設定していますので、本体のボタンを操作しなくてもチューニングできます。

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