日曜日、天気予報では夕方から多少天気が崩れそうですがまずまずの行楽日和になりそうとの事。
この時期、山の上では紅葉が始まっていますがさすがに混雑しているかもしれないので今回はパス。
前回行くのを止めた茨城方面にリベンジツーリングです。
ところで皆さんは「茨城」と聞いて、どういうツーリングルートや観光地をイメージしますか。
県民の方には申し訳ないですが、私の(偏った?)イメージでは「偕楽園」「袋田の滝」「大洗」「霞ヶ浦」そして「納豆」でしょうか。
ガイドブックの中にも『茨城というと観光名所が少ないと思われるでしょうけど。。。』とあったり表紙に書かれたようにやたらと「日本一」を自慢しているようです。
今回、あまり知らない「茨城初心者」の私が行き先に選んだのは、日本一の高さを誇る「牛久大仏」と日本で二番目に広いメジャーな「霞ヶ浦」に向かいます。
1ヶ月半ぶりのタンデムツーリングで出発しましたが、今年の秋は短くてすでに冬支度に近い装備です。
春秋用のウェアの下にインナーを着込んでちょうどいいくらいです。
高速道路での100km走行では風が寒いくらいです。
関越道から東京外環道を経由して常磐自動車道に入ります。
この時点では雲が多いものの青空も見えています。
それにしても今日はやけにタンデムのバイクを見掛けます。
いつもより多いようです。
守谷SAで休憩しましたが、ここもバイクがいっぱいです。
(あとで知ったのですが、ツインリンクもてぎでMotoGP?日本グランプリが開催されていたんですね)
進むにつれて雲が増えてくるのが気になります。
高速道路を降りたところで、すでに遠くに牛久大仏の姿が見えています。
ナビに従って狭い道を進んでいくといきなり大仏の前に出ました。
牛久浄苑の駐車場に入ります。
この牛久大仏は台座と蓮座まで含めた高さは120m、大仏だけでも100mあるそうです。
自由の女神が40m(ウルトラマンと同じ)、大きさそうに見えた奈良の大仏が正座した高さが14.9mですから、何と牛久大仏の左手の上に乗ってしまうそうです。
お土産物屋さんが並んだアーケードを進むと、ここから先に進むのは有料になります。
園内だけだと500円、大仏の胎内にまで入るセット券は800円(JAF会員は700円)です。
せっかくここまで来たので内部にも入ってみましょう。
入ってすぐのところに1/1000サイズの頭部の大仏がありますが、それでも大きいです。
門を入った所から撮った写真ですが、大仏近くの人との大きさの差でどんなに大きいかわかるでしょう。
門のところに「ここで振り返ると釈迦弥陀二尊が拝めます」とあります。
実際に振り返ると。。。上のガラスに写っていました。
前の庭園にはコスモスが咲いています。
有料で摘み取りをやっていたのでだいぶ減ってしまったのでしょうか。
だいぶ近づいてきました。
真下まで来ました。
圧倒的な迫力です。
先日大阪の万博公園で見た太陽の塔が70mでしたのでそれより大きいのです。
内部に入る入り口は、後ろ側にあります。
入るにはまず靴を脱いで持って入るのですが、バイク用ブーツは脱いだり履いたりが面倒だし、持って歩くのも重くてかさばります。
来ているのは年配やご高齢の方が多いですが、若い人やアジア系の旅行者も見掛けます。
まずは一階の部屋の中に入り、ここが1分間暗転して解説の声が流れます。
ディズニーランドのシンデレラ城かホーンテッドマンション?
その後で前方の扉が開き内部を二階まで歩いて上がります。
途中にあるのは足の指の実物大の模型です。
エレベーターで一気に五階まで上がります。
ここは大仏の胸のあたりになります。
外から見た写真で、胸に三つの縦長のスリットがある場所です。
ここから周囲の風景を眺める事が出来ます。
この三つの窓、どこから見ても同じ景色が見えるそうです。
筑波山や霞ヶ浦はもとより、天気が良ければ富士山やスカイツリーも見えるようです。
あいにくこの日はどんより曇っていて見えませんでした。
階段を降りて行きます。
三階には永代供養の戒名を収めた360度の天井から床までの壁面いっぱいの3000体の金色に輝く胎内仏が並べられていたり、写経をする部屋、売店などがあります。
一角に変わったモノが置いてありました。
金箔とスプレー糊です。
300円を払いこれを持って表に出て、牛久大仏の蓮座のところに金箔を貼れるようです。
外から大仏を眺めた際に、蓮座の極一部にしか金箔が貼られていなかったので何故かなと不思議でしたが、その謎が解けました。
ブーツだったので履くのが面倒でやらずに帰って来てしまいましたが、「あの時やればよかったね」と妻と残念がっています。
外に出て、入り口外のアーケードのお土産屋さんを見て歩きます。
さすが筑波山麓、ガマの油を売っていました。
この後、最初の予定では科学万博関連の施設を見て回る予定でしたが、天気が悪くなってきたようで、ポツリとあたるものがありました。
予定を切り上げて移動します。
霞ヶ浦に向かいます。
ここは霞ヶ浦総合公園に立つ風車です。
このオランダ型風車は、土浦市市制施行50周年を記念して建てられたもので、電気を動力としており、高さ25m、羽根の長さ直径20m、内部には360度見渡すことができる展望台があるそうです。
さてそろそろお腹が空いてきたので、近くにあった「霞ヶ関名産」のノボリの出ていた井嶋屋さんというお店に入りました。
ここは霞ヶ浦で撮れたわかさぎやシラウオの佃煮等を扱っているお店です。
妻が食事が出来ますかと訊ねたところ、鰻の蒲焼きだけやっているそうです。
法事等で使われる事が多いのでしょうか、奥の座敷に案内されました。
妻は蒲焼き重、私は初めての白焼き定食を頼みました。
どちらも国産鰻との事でしたが、以前は霞ヶ浦産を出していたようです。
しかし今年5月、茨城県霞ヶ浦の鰻から国の基準値を超える放射性セシウムが検出されたためここで捕れる天然ウナギなどの出荷停止にしたそうです。
それで霞ヶ浦産ではなく、国産鰻や魚を使った蒲焼きや佃煮を提供しているようです。
でも白焼きも蒲焼きも、油がのって身がふっくらしてとてもおいしかったですよ。
この座敷にはテーブルが何席かありましたが、時間が早かったせいもあるのか他にお客さんも来なくて二人だけでのんびり食事がいただけました。
一緒に出て来たわかさぎの甘露煮がおいしかったのでお土産に買い求めましたが、「試食用に」と同じくらい入った佃煮もいただきました。
この後、霞ヶ浦を知るのに一番いい方法として、湖上の観光船に乗りました。
霞ヶ浦は平均水深が4、5mと浅く平坦なため底引き網の漁が行われていましたが、明治時代にこれを風力を利用して網を引っ張る帆引き漁法にと変わりました。
現在はその漁法は行われていませんが、「観光帆引き船」として春から秋に掛けて一日一度船が出ているそうです。
その船と併走して見る事が出来る観光船が13時半に出航します。
でもまだ1時間以上あるし天気も段々悪くなってくるようなので、これを待たずに一つ前の12時半に出港する船に乗る事にしました。
先ほどの井嶋屋さんから10分も掛からず到着しました。
霞ヶ浦の観光船は、ラクスマリーナの「ホワイトアイリス号(86人乗り)」の双胴船と、高速観光遊覧船「ジェットホイルつくば号(110人乗り)」 があります。
ジェットホイルつくば号は40分1680円、ホワイトアイリス号は30分1500円で、どちらも船長の生ガイドによる解説がウリだそうです。
私達が乗ったのは、近くの方にあった「ジェットホイルつくば号」です。
駐車場にはバイクやトライクが停めてあってチケットを購入するおじさんがいました。
12時25分出港となっていましたが、なんでも大人4人以上でないと船を出さないそうです。
行った時にはバイクの先客は大人3人と子供1人だったのですが、私達が行ったので大人5人になりかろうじて出港可能となりました。
結果的には後からまた二人来ましたが、出港出来てよかったよと感謝されました。
観光船は高速船となるのだけあって高速走行時は船首が浮き上がってかなり早くなります。
ジェットボートほどではないですが、かなりの速度(巡航27ノットで高速時は35ノット)です。
船着き場ではアナウンスで「西ドイツのメルセデスベンツ社のエンジンを積んだ。。。」と言っていました。
まだ東西ドイツが統合される前に吹き込んだのでしょうかね(笑;
どんよりとした曇り空だったのが残念でしたね。
出来れば晴れ渡った青空の下でこの高速船に乗れれば、もっと気持ちよかったでしょうね。
水深が浅い霞ヶ浦では、夏の高温でアオコが大量発生するのですがそれがようやく落ち着いたとのアナウンスがありましたが、先日乗った日本海フェリーのコバルトブルーの濃い水の色とは比べてしまうのは酷ですね。
ここからでも牛久大仏が遠くに眺める事が出来ます。
陸自土浦駐屯地にある予科練記念館「雄翔館」の解説は重かったですね。
土浦駐屯地では開設60周年記念行事が行われていたので、船からも戦車が走っているのが見えました。
船の中で、周囲の風景や建物、簡単な歴史などわかりやすい解説を聞きながら、空いていたので右の座席、左の座席、外の景色と、ウロウロしながらあっと言う間の40分でした。
岸壁に戻ってバイクで出発準備をしていた時には、ポツリポツリと来始めました。
まだレインウェアを着るほどではないですが、スマホで雲量レーダーを見てみると、帰りの柏方面も雨がパラついているようです。
まだ時間は早いですが、帰る事にします。
桜土浦から常磐自動車道に乗ります。
乗ってすぐの谷田部東PAで、念のためレインウェアを着る事にします。
多くのライダーが休憩していましたが、みんなスマホを見たりしてこの先の雨の情報を確認しているようでした。
結局、外環道、関越道と自宅近くまで本格的な降り方にはならないまでも、ポツポツ状態が断続的に続き、レインウェアを着ていたのは正解でした。
今日は、夕方から雨のはずだったので、多くのライダーがツーリングに出かけたようですが、茨城南部・千葉・東京東部・神奈川と、関東の南東部は昼前後から雨がらみだったようです。
予定より早くツーリングから帰ってきましたが、ちょっと疲れてしまい夕方、ソファでごろ寝してしまいました。
普通のライダーにとってツーリングの楽しみは、
・走っていて楽しい景色の中を気持ち良く流す
・峠のクネクネ道のワインディングを楽しむ
・気の合った仲間と一緒に走る
・おいしいモノを食べに行く
だと思います。
でもライダーでないタンデマーの妻と一緒の事が多いわが家のツーリングでは、ただ走り続けるだけでは、ライダー(私)は楽しくても、タンデマー(妻)は飽きてしまいますね。
そんな時には、観光メイン例えば今回のように日本一の大仏を見にいったり、観光船に乗ったり、あるいはおいしいモノをゆったりと食べるのがいいようです。
観光ツーリングもわがやには似合っていそうです。
※ 走行ルートを記録するなら「GPSロガー」がお勧めです。
※ バイクでの走行動画なら「GoPro HD HERO」がお勧めです
※ 友人通しやタンデムでの会話なら高音質の「SENAインカム」がお勧めです
コメント
茨城県の観光ランキング
「観光ランキング【日本】」です。日本各地の観光スポットをランキング形式で紹介しています。観光地に旅行や日帰りで行かれる前の事前計画にご利用ください。ご迷惑…
すなこ。 さん へ
あの大仏に二度も行かれたんですね。
奈良の大仏などのように、囲いも屋根もないし、
まわりにも高い建物や樹木もないので、
ひときわ目立ちますね。
私も今度の日曜日は、
いつもの温泉ツーリングの予定です。
どもどもです(^^)
牛久大仏、meも2度体験したことありますが、
ほんとにめっちゃデカくてビックリしちゃいますよね(@0@)
霞ヶ浦の鰻から、放射性セシウムが検出されたんですね。
いつの日か、食べることが出来るようになればイイですね(^^)
ここ最近の土日は、天気が変わりやすく、
出かけるのに悩んでしまいます。。
meは明日、久々のタンデムツ~に行く予定ですが…
寒そうなので、完全装備になりそうです(^^;)
ウシ子 さん へ、
「目指せ、る○ぶ越えの情報量!」なんてね(笑;
ガイドブック見ても、牛久大仏で靴を脱ぐとか、
金箔貼りがるとかは載っていませんね。
あと、駐車場の情報はあっても、
バイクで行った時のバイク置き場や駐輪場も記載したいですね。
霞ヶ浦の観光船はかなり前からあるみたいですね。
ウナギ、おいしいのに残念ですね。
そろそろどこかで遭遇する日も近そうですね。
メカ好きおじさんが記事を書くと、そのまま、「る〇ぶ」とかに採用されそうなくらい
詳しくわかりやすいレポですね~
霞ケ浦に遊覧船なんてあるんですね、知らなかった(^_^;)
いつも寄るのは「道の駅たまつくり」ばかりで、霞ケ浦総合公園には行ったことがないんですよね。
ウナギ屋さんもあるんですね~
でも残念! ウシ子はウナギがダメなんです(>_
DON さん へ、
妻は自分でバイクを運転する事には
それほど興味は感じていないようです。
でもタンデムシートに乗って、一緒にいろんなところへ行って、
見て、感じて、楽しむのは好きなようです。
コーナーを駆け抜ける快感や、
ハーレーのサウンドも気に入ってるようです。
でもずっと走りっぱなしなのはちょっと。。。?
というところでしょうか。
なるほど・・・
自分が操る楽しさはやはり伝わらないでしょうかねー。いやきっと感じていると思います。
女房を一度だけタンデムさせた時がありましたが、同じようにコーナーで少し身体を傾けたり、荷物になりきったりと色々挑戦していました。
きっと奥様もバイクに乗る楽しさやハーレーの鼓動感には満足されていると思います。