8月ももうすぐ終わり。
夏といえば、ライダーにとって「聖地」ともいえる北海道ツーリングの季節です。
9月になっても高地に雪が降らなければ、まだまだ北海道を走ることができます。
ところが最近、ネットを見ていると「北海道を訪れるライダーが減った」という話を目にすることがあります。
なぜなのでしょうか?
ライダーの高齢化、若いライダーの減少、そして最近ではクマの出没を心配する声もあります。
もちろん、理由は一つではないでしょう。
でも、私が一番大きいと思うのが……
北海道ツーリング、とにかくお金がかかる!
そう、物価や交通費の値上がりです。
そこで、自分たちの北海道ツーリングを振り返って、2012年に初めて北海道を走ったときと、現在の費用を比較してみました。
すると、かなり驚く結果になりました。
北海道ツーリング1回の費用
2012年:約26万8,000円
↓
2026年:約35万8,000円
約9万円、33%アップ!
もちろん、これは私たち夫婦のツーリングスタイルでの比較です。
ソロライダーやキャンプ派なら、もっと安く行くこともできます。
それでも、北海道ツーリングに必要な基本的な費用がこれだけ上がっていることは、現在のライダーにとって決して小さな問題ではないと思います。
私が初めて北海道を走ったのは2012年
私が初めてバイクで北海道を走ったのは14年前の2012年。
そして最後に北海道へ行ったのは2024年です。
これまで8回北海道をツーリングしました。
季節は最後の1回だけ6月中旬で、それ以外はすべて7月上旬。
7月上旬を選んでいたのは、北海道の陽気が良く、まだそれほど混雑していないこと。そして、フェリーやホテルも夏休みのピークより少し安いからです。
私たちの北海道ツーリングはこんなスタイル
私たちは「高齢夫婦のハーレー二人旅」です。
若いライダーのようにテントを積んでキャンプ……というスタイルではありません。
基本的には、こんな旅です。
- ハーレーに妻を乗せてタンデム

- 新潟から新日本海フェリーで小樽へ

2012年に初めて北海道へ渡ったときは、フェリーに積み込まれるバイクもこんな感じでした。

- フェリーは往復デラックスAの個室
- 旅行期間は5泊6日または6泊7日
- 北海道で3泊または4泊
- 宿泊は毎回ホテル
- 北海道での走行距離は約2,500km
- ガソリンはハイオク


つまり、決して「格安北海道ツーリング」ではありません。
むしろ、フェリーは個室、北海道ではホテル泊という、私たちにとっては少し贅沢な旅です。
そのため、単純な「北海道ツーリングの平均費用」として比較することはできません。
ただ、同じような旅をした場合、14年間でどれくらい値上がりしたのかを見るには、ちょうどいい比較になると思います。
比較したのは、この5つ

今回比較したのは、主に次の費用です。
- フェリー代
- ガソリン代
- ホテル代
- 食事代など
- 全体の概算費用
一番大きく上がったのはフェリー代
まず、北海道ツーリングで避けて通れないのがフェリー代。
これがかなり大きく上がっています。
しかも、単純な運賃の値上げだけではありません。
昔は往復割引が20%オフだったものが、現在は10%オフ。
さらに、以前あった60歳以上のシニア向け割引がなくなったなど、割引制度そのものも縮小しています。

私たちの場合、往復デラックスAの個室を利用するので、この差はかなり大きく感じます。
ガソリン代も確実に高くなった
次はガソリン。
北海道では約2,500km走るので、ハーレーにとってガソリン代も無視できません。
しかも私たちはハイオクです。
2012年当時と比べると、1リットルあたりの価格も大きく上昇。

1回のツーリングで考えると数千円の差でも、他の値上がりと合わさると効いてきます。
ホテル代もじわじわ効いてくる
私たちはキャンプではなく、北海道では毎回ホテルに泊まります。
以前から何度か同じホテルを利用していますが、同じようなレベルの部屋を予約しても、特に都市部では料金が高くなったと感じます。

1泊だけなら「ちょっと高くなったかな」で済みます。
でも、3泊、4泊となると、その差は無視できません。
そして食事代

北海道ツーリングの楽しみの一つが食事。
海鮮、ラーメン、ジンギスカンなど、北海道にはおいしいものがたくさんあります。
ところが、外食費もかなり高くなりました。
そこで、簡単に済ませるときにはセイコーマートのお世話になることも。
北海道ツーリングでは、セコマが本当にありがたい存在です。
14年前と今を比べると……
| 2012年 | 2026年 | 差額 | アップ率 | |
|---|---|---|---|---|
| フェリー往復代 デラックスA個室 |
10万円 往復20%OFF |
14万円 往復10%OFF |
+4万円 | +40% |
| ガソリン代 ハイオク |
150円/L 約1万8,000円 |
180円/L 約2万3,000円 |
+5,000円 | +27% |
| ホテル代 中レベル・3泊 |
7万円 | 9万5,000円 | +2万5,000円 | +35% |
| 食事ほか | 8万円 | 10万円 | +2万円 | +25% |
| 合計 | 26万8,000円 | 35万8,000円 | +9万円 | +33% |
約27万円だった北海道ツーリングが、約36万円に
こうして数字にしてみると、かなりはっきりします。
2012年:約26万8,000円
だったものが、
2026年:約35万8,000円。
その差は約9万円。
率にすると、約33%の値上がりです。

年金暮らしになった今、この9万円は大きい
2012年当時は、まだ現役で働いていました。
だから、27万円近くかかっても「北海道へ行くためなら、それくらいは仕方ない」と思っていました。
ところが今は年金暮らし。
夏の一大イベントとはいえ、1回の北海道ツーリングに36万円。
これは正直、かなり厳しい金額です。
もちろん、ソロライダーならもっと安くできます。
ホテルではなくライダーハウスを利用したり、キャンプをしたり、自炊したりすれば、かなり費用を抑えられるでしょう。
それでも、フェリー代とガソリン代という「北海道へ行くための基本料金」が上がっていることは変わりません。
北海道ツーリングが「高嶺の花」になった理由
北海道をバイクで走る。
これは今でも、多くのライダーにとって憧れだと思います。
どこまでも続く道。
広大な大地。
本州ではなかなか味わえない景色。
そして、バイクで走るからこそ感じられる北海道の空気。
私自身、14年前に初めて北海道を走ったときの感動は今でも覚えています。
だからこそ、「北海道にライダーが減った」という話を聞くと少し寂しく感じます。
ライダーの高齢化や若者のバイク離れ、クマの問題など、いろいろな理由があるでしょう。
でも今回、14年前と現在の費用を実際に比べてみて思ったのは……
「北海道ツーリング、やっぱり高くなったなぁ……」
ということです。
昔なら27万円で行けた旅が、今では36万円。
約9万円の差。
この9万円をどう感じるかは、人それぞれだと思います。
でも、北海道ツーリングを夢見る若いライダーにとっても、年金生活になった私たちのようなライダーにとっても、決して小さな金額ではありません。
北海道が「いつか行ってみたい場所」ではなく、「行きたいけれど、ちょっと高い場所」になってしまったのだとしたら……。
ライダーが減った理由の一つとして、こうした「ツーリング費用の上昇」も、やはり無視できないのではないでしょうか。
それでも私は、機会があればまた北海道をバイクで走ってみたいと思っています。
北海道は、やっぱりライダーの聖地ですから。
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