私が初めてフェリーを利用して北海道へタンデムツーリングに行ったのは、2012年のことです。
北海道ツーリングに行くことが決まって、楽しみな気持ちが膨らむ一方で、出発前からちょっと気になっていたことがありました。
「ところで、バイクってどうやってフェリーに乗るんだ?」
それまでバイクで乗ったことのあるフェリーといえば、30年以上も昔、中型バイクで関西から四国や九州へ渡ったときの近距離フェリーくらい。
北海道へ向かうような大型フェリーにバイクを積み込むのは初めてでした。
そこで出発前には、インターネットで実際にフェリーに乗った方のブログや書き込みを探したり、YouTubeの動画を何度も見たりして、かなり予習しました。
このブログをご覧になっている方の中にも、当時の私と同じように、
「初めて大型フェリーにバイクで乗るけど、いったいどうすればいいの?」
と不安に思っている方がいるかもしれません。
そこで今回は、私が実際に経験した新潟港~小樽港のフェリー乗船・下船の様子を紹介します。
写真だけでなく動画もたくさん掲載していますので、これから北海道ツーリングを計画している方は、ぜひ参考にしてください。
※この記事について
この記事は2012~2016年当時の乗船体験をもとにしています。現在は船舶や運航時刻、乗船方法などが変更されている可能性がありますので、実際に利用する際は最新の情報をご確認ください。
■ 新潟フェリーターミナルへ
私が利用したのは、新潟から小樽へ向かう新日本海フェリーです。
新日本海フェリーには、このほかにも舞鶴~北海道などの航路がありますが、今回は私が実際に利用した新潟~小樽航路で、バイクの乗船から下船までを紹介します。
自宅から関越道をひた走り、新潟市内へ。
そして「フェリーのりば 入口」の看板が見えてくると……
「いよいよ北海道だ!」
と、だんだん気持ちが高まってきます。

北海道ツーリング、新潟港フェリー乗り場(2012年)
北海道ツーリング2016、新潟フェリーターミナルに到着(2016年)
乗船前にガソリンを満タンに
ちなみに、北海道へ到着するのは早朝4時半。
到着後すぐに走り始めようと思っても、ガソリンスタンドはまだ営業前ということが多いので、私は乗船前に新潟市内のガソリンスタンドで満タンにしておきます。
北海道に着いて、さあ走ろう!というときに、いきなりガソリンスタンド探し……というのは避けたいですからね。
フェリーターミナルに到着したら
フェリーターミナルに着くと、バイク、乗用車、トラックなど、それぞれ待機する場所が分かれています。
新潟港や小樽港では、乗船するスロープのすぐ脇にバイクの待機スペースがあります。
そこにバイクを停めて、乗船の順番を待ちます。

新潟ではこれまで3回ほど利用しましたが、バイクを並べる順番は、手前からのときもあれば奥からのときもあり、どうやら毎回決まっているわけではないようです。

こちらは小樽フェリーターミナルの様子。
新潟港とよく似ていますが、こちらで待っているライダーたちは、楽しかった北海道ツーリングを終え、「北の大地とも、もうお別れか……」と、名残惜しそうに見えてしまいます。
■ 乗船時間が近づいてきた!
私が利用した当時は、新造船への切り替えなどで出港時間が変わった時期もありました。
乗船できるのは、たいていバイクが最初です。
出港のおよそ1時間前になると、係員から案内があり、バイクにまたがって待機します。
そして、いよいよバイクが一列に並び始めると……
もうワクワクです!

新日本海フェリーでは、バイクはこのスロープを上って、船内へ入っていきます。


ただし、ここで一つ注意したいことがあります。
乗船待ちの時間、意外と長いんです。
しかも、待っている間に天気が急変することもあります。

まさかの豪雨!レインウェアを着る暇もない
実際、2016年の新潟港では、それまで雨などまったく降っていなかったのに、20分ほどバイクにまたがったまま待っている間に、突然の豪雨になりました。
ところが、バイクにまたがって列に並んでいる状態なので、レインウェアを取り出して着ることもできません。
その結果……。
ジャケットもジーンズも、さらにその中の下着までびしょ濡れ。
しかもブーツの中まで、ぐっしょりです。
そして、ようやく乗船すると……
ライダー全員、先を争うように船内の乾燥機へダッシュ!(笑)
これも今となっては、北海道ツーリングの忘れられない思い出です。
天気が怪しい日は、乗船待ちの段階でレインウェアを着ておくのも一つの方法ですね。
■ 新潟港から、いよいよフェリー乗船!
さあ、いよいよ乗船です。
北海道ツーリング、新潟港からの乗船の様子はこちら。
北海道ツーリング、新潟港フェリー乗船(2012年)
北海道ツーリング、新潟フェリーターミナル豪雨の中で乗船(2016年)
滑りやすいメッシュ状の鉄板スロープや、濡れている船内の床で転倒しないように注意しながら、係員の誘導に従ってバイクを進めます。
船内のどこにバイクを停めるの?
バイクを停める場所は、そのときによって違います。
船尾の場合もあれば、右舷や左舷の壁面に沿って停める場合もあります。

バイクの下に注目!太い金属のクサリがあります
ここで、初めて乗る方が「おっ?」と思うかもしれないものがあります。
バイクを停める場所の下に、太い金属製のクサリがあるんです。
このクサリをまたぐようにして、バイクを所定の位置まで進めます。

フェリーによって方法は違うようですが、私が利用した新日本海フェリーでは、係員から「ギアはローに入れて、ハンドルロックをしてください」と指示されました。
実は、このクサリが下船時に曲者です
乗船するときはバイクを前へ進めるので、それほど問題ありません。
ところが、下船するときは逆です。
バイクを取り回して、後ろへ引かなければなりません。
長期ツーリングともなると荷物満載。私のような重量級バイクでは、荷物を含めると400kgを超えることもあります。
そんなバイクを、このクサリを乗り越えさせながら後ろへ引くのは、なかなかの重労働です。
「これはちょっと一人では厳しいな……」
そんなときは無理をせず、近くのライダーに声を掛けましょう。
「すみません、ちょっと手伝ってもらえますか?」
とお願いすれば、バイク乗りの皆さんは本当に親切に手伝ってくれます。
こういうときのライダー同士の助け合いも、ツーリングのいいところですね。
バイクを停めたら、スタッフがしっかり固定
バイクを所定の場所に停めると、すぐにスタッフがやってきます。
シートに毛布を掛け、タイダウンベルトでバイクをしっかり固定してくれます。

これで愛車は、しばらく船内で「お留守番」です。
■ バイクの荷物はどうする?
新日本海フェリーでは、車両甲板の壁面に網棚があり、ヘルメットや荷物を置いておくことができます。

リアボックスやサイドボックスなど、バイクにしっかり固定されているものはそのままで構いませんが、キャリアにロープやネットで固定しているバッグなどは、バイクから降ろして船内へ持ち込む必要があります。

荷物を降ろし終わったら、船内中央にある入口から階段を上って受付へ向かいます。

ところが、この階段が結構狭い。
荷物いっぱいのバッグにウェア、ヘルメットまで持っているライダーにとっては、なかなか大変です。
慣れているライダーは、大きめの薄手のバッグを用意して、荷物をまとめて放り込み、それを背負っていきます。
忘れ物には要注意!
そして、これは本当に重要です。
一旦フェリーが出港すると、乗船中は車両甲板へ降りることができません。
つまり、部屋に入ってから、
「あっ、スマホをバイクに置いてきた!」
となっても、もう手遅れ。
バイクから離れる前に、必要なものを全部持ったか必ず確認しましょう。
■ フェリーの中では、のんびり船旅
バイクを無事に固定して荷物も運び終えたら、ここからはちょっと一息。
あとは船に身を任せて、北海道までの船旅を楽しみます。
北海道ツーリング、揺れる新日本海フェリーの様子(2016年)
北海道ツーリング、新日本海フェリーで航行中(2016年)
船内で食事をしたり、デッキに出て海を眺めたり。
そして、すれ違う船との間で聞こえる霧笛。
すれ違う新日本海フェリーの霧笛の交換(2013年)
こうして船の中で過ごしていると、バイクで走っているときとはまったく違う旅の時間を楽しめます。
■ いよいよ小樽港!北海道が見えてきた
長い船旅も終わり、いよいよ小樽港に入港します。
北海道ツーリング2013、小樽港入港(2013年)
港に到着する15分ほど前になると、車両甲板へ降りるようアナウンスがあります。
ここで部屋を出る前に、忘れ物がないか最後のチェック。
荷物をすべて持って、バイクのところへ向かいます。
タンデムの場合、同乗者はライダーとは別に歩いて下船します。
バイクに荷物を載せて……でも、まだ出られない(笑)
バイクに荷物を載せ、ジャケットを着て、ヘルメットをかぶり、手袋をします。
準備完了!
……と思ったら、
実は、まだまだ下船は先です(笑)。
たいていの場合、トラックや乗用車が先に下船し、それがすべて終わってから、最後にバイクの番になります。
「早く北海道の道路を走りたい!」
と気持ちははやりますが、ここはじっと待ちます。
北海道ツーリング、小樽港フェリー下船(2012年)
北海道ツーリング2013、新日本海フェリーから小樽に下船(2013年)
■ そして、いよいよ北の大地へ!
長い船旅を終えて、ついにバイクが船の外へ。
新潟から小樽までフェリーで運ばれてきた愛車にまたがり、北海道の地面にタイヤを着けた瞬間は、何度経験しても格別です。
「北海道に来たぞ!」
という実感が一気に湧いてきます。
ここから始まるのが、北海道ツーリングです。
広い道路、まっすぐな道、そしてどこまでも続く北海道の大地。
さあ、どこへ走りに行こうか!
■ 新潟港での下船
北海道からの帰りは、小樽港から乗船して新潟港へ。
基本的な流れは、行きの乗船・下船と同じです。
北海道ツーリング、新潟フェリー下船(2012年)
ただ、北海道へ向かうときと帰ってきたときでは、気持ちがまったく違います。
行きは「これから北海道だ!」というワクワク感。
帰りは「北海道、楽しかったな……」という、ちょっと寂しい気持ち。
それでも、新潟港に降り立つと、
「また北海道へ行こう」
と思ってしまうんですよね。
■ 帰りの小樽フェリーターミナルへ
帰りの小樽港からの乗船も動画で紹介します。
小樽フェリーターミナルへ
北海道ツーリング、小樽フェリー乗り場へ(2012年)
小樽港から乗船
北海道ツーリング、小樽フェリー乗船(2012年)
新日本海フェリー小樽港乗船(ライダー視点)(2013年)
新日本海フェリー小樽港乗船(ターミナルから撮影)(2013年)
■ 初めての大型フェリーでも、心配しなくて大丈夫!
初めて北海道へフェリーで行ったときは、私も「どうやって乗るんだろう?」とかなり心配しました。
でも、実際に乗ってみれば、係員の方がその都度誘導してくれるので、基本的には指示に従っていけば大丈夫です。
むしろ、フェリーターミナルに到着して、北海道を目指すたくさんのライダーを見た瞬間から、旅の楽しさが始まります。
そして船が北海道へ向けて出港すると、
「いよいよ北海道だ!」
という気持ちがどんどん大きくなっていきます。
フェリーは単なる「北海道へ移動するための乗り物」ではありません。
北海道ツーリングは、フェリーに乗った瞬間から始まっている。
私はそう思っています。
これから初めてバイクで北海道へ行く方も、ぜひフェリーへの乗船から楽しんでみてください。
そして小樽港に降り立ったら、思いっきり北海道を走りましょう!
コメント
榛名赤城山 さんへ、
お久しぶりです。
お元気でしたか。
私のサイトもいつもご覧いただきしかも参考にしていただき
ウレシイ限りです。
五年連続北海道ツーリングですか。
しかも14日二週間とはうらやましいですね。
我が家では6年間で四回目+1回の飛行機&レンタカーです。
あざれあの処女航海に乗船できるなんてラッキーです、
というかその日を選ばれたんでしょうね。
しかも帰りは同じく姉妹新造船のらべんだあですか。
ウチは行き帰りともあざれあになりそうです。
セローは北海道を満喫するにはちょうどいいバイクでしょうね。
オンオフともの満足出来る走りが楽しめそうです。
お互い、楽しい北海道ツーリングが出来るといいですね。
またコメント待ってます。
こんばんは!お久しぶりです。何もコメントをしてなくて
すみませんが、メカ好きさんこのサイトは見ています!
いつも、楽しくそして勉強をさせてもらってます。
そして、今年も、北海道に行きます!!五年連続です。
期間は、6/28~7/9です。なんとか仕事のやりくりをして、
この日6/28とこの日7/9を決めました!
ハーレーのディーラーからの北海道ツーリングの誘いもありましたが
仕事の都合となんといっても、このメカ好きさんのサイトを見たからです!
6月28日は、新日本海フェリーの新造船「あざれあ」の処女航海!の日ですね!
7月9日も、新造船「らべんだあ」に乗船できる日!ですね。
メカ好きさんの情報で知りました。これはなんとかしないと!
早速仕事等の調整、なんとかOKです。どの様にフェリーが変化したのか、とても興味深いです。
また、今年は、ハーレーではなく、弟の所有したヤマハのセローで行きます!
ハーレーでの快適な道ではなく、ちょっと林道も走って見たくなりましたので・・・・
また、キャンプ道具を積んで、豪華?ホテルや旅館ではなく、自然の中で
寝ます。今年、68歳、新たな青春の旅立です・・・
セローに載せるナビも、メカ好きさん紹介のパナソニックゴリラナビ。
レーダー探知機(北海道、これが必要)も新たに購入した。そして、両者をつなぐインカムにも
SR10を追加購入。メカ好きさんのブログ、とても参考になります。
また、お寄りします。
お互い思い出に残る、北海道ツーリングにしましょう!
ziromei さんへ、
初めて北海道ツーリングに行くときは
私もかなり不安でした。
そんな時、ネットの情報や動画での紹介が
とっても役に立ちました。
昔はバイク雑誌に掲載されたツーレポくらいしか
情報がなかったですが、便利な時代になりました。
今年も初めて都道されるツアラーの方の
参考になればいいなと思っています。
ziromeiさんも北海道ツーリングが決まって良かったですね。
お互い、安全運転で気持ちのいいツーリングが出来ることを願っています、
いよいよ北海道ツーも秒読みですね。
おいらも、昨年初めての北海道ツーを経験しましたが、フェリーのチケット取から乗船など、メカ好きさんの動画が大変役に立ちましたよ。
多少の不安もありましたが、現地に着くと、あ、メカ好きさんの動画のとこだとホッとして走れました。
今年は、GOGO割引適応になりましたので、往復割引なども使って少しは安くなりそうです。
七月末にぐるりと堪能する予定です。
メカ好きさんもお天気続きな北海道になると良いですね。
気を付けて楽しんできてください