今月になって、7年前にBTOで購入したデスクトップパソコンの不調が続いていました。
最初のトラブルは、パソコンが起動できなくなったことです。
こちらは長年使ってきた電源ユニットが原因とわかり、同じ仕様の新しい電源に交換したことで、無事に起動できるようになりました。
「これで一安心」と思っていたのですが、今度は別の問題が発生しました。
- 動画のエンコード中に突然パソコンが落ちる
- パソコンが落ちる原因をAIに相談してみた
- CPUの温度を測定してみる
- CPU温度が90℃を超えていた
- 7年間使ったCPUクーラーを交換することに
- 新しいCPUクーラーを選ぶ
- Thermalright Royal Knight 120 SE
- 箱を開けて中身を確認
- まずは古いCPUクーラーを取り外す
- CPUクーラーを固定していたパーツを外す
- 新しいCPUクーラーを取り付ける
- CPUグリスを塗る
- 6本のヒートパイプを持つ新しいCPUクーラー
- ヒートシンクを取り付ける
- 2基のファンを取り付ける
- 取り付け完了
- CPU温度は110℃超えから49℃へ
- パソコンが突然落ちる症状も解決
- 今回のトラブルで分かったこと
動画のエンコード中に突然パソコンが落ちる
動画のハードウェアエンコードなど、CPUに負荷のかかる作業をしていると、しばらくして突然パソコンの電源が落ちるのです。
特にエラーメッセージが表示されるわけでもなく、前触れもなく電源が切れてしまいます。
しばらくしてから電源を入れ直すと、普通に起動して、そのまま作業を続けることができます。
ところが、少し長い時間作業を続けると、また同じように突然電源が落ちます。
これは何か原因があるはずです。
パソコンが落ちる原因をAIに相談してみた
そこで、パソコンの不調についてネットのAIに相談してみました。
すると、原因として考えられるものの一つに「CPUの熱暴走」があり、まずCPUの温度を確認してみるように言われました。
そういえば、これまでCPUの温度を詳しく確認したことはありませんでした。
そこで、パソコンの健康状態を確認するためのフリーソフトを探し、いくつかインストールしてみました。
CPUの温度を測定してみる
今回使ったのは次の3つです。
- Speccy
- HWMonitor_x64
- Core Temp
「Core Temp」はCPUの情報と温度を確認することに特化しています。
一方、「HWMonitor_x64」と「Speccy」はCPUだけでなく、マザーボード、グラフィックボード、ストレージなど、パソコン内部のさまざまな情報を確認できます。
その中でも私が特に気に入ったのが「Speccy」です。
温度の変化をグラフで確認できるので、負荷をかけたときに温度がどのように上昇するのかが分かりやすいのです。
CPU温度が90℃を超えていた
実際に「タスクマネージャー」の「パフォーマンス」でCPUの負荷が100%になるような作業を行い、温度を確認してみました。

すると、CPUの温度が90℃を超えているではありませんか。
さらに別の作業では、最大で110℃を超える場面もありました。
グラフを見ても、CPUの負荷が100%近くになると、温度が一気に上昇していることが分かります。
私のパソコンに搭載されているCPUは、Intel Core i7-9700Kです。
Intelの仕様では、このCPUのTjunctionは100℃です。今回測定した温度は、それに達する、あるいは超える状態でした。
これなら、負荷の高い作業を続けているときにパソコンの電源が突然落ちるという症状にも納得できます。
7年間使ったCPUクーラーを交換することに
もともとBTOパソコンを購入したときから使っていたCPUクーラーは、ヒートパイプが3本付いたタイプでした。

AIに相談すると、CPUとクーラーの間にあるグリスが経年劣化し、熱伝導が悪くなっている可能性があるので、まずグリスを塗り直してみてはどうか、というアドバイスがありました。
確かにグリスの塗り直しだけでも改善する可能性はあります。
しかし、考えてみればこのCPUクーラー自体も7年間使い続けています。
そこで今回は、グリスだけを塗り直すのではなく、CPUクーラーそのものを新しい高性能なものに交換することにしました。
最近はCPUクーラーも比較的手頃な価格で購入できます。
それなら、グリスだけを交換するよりも、これから先も長く使える新しいCPUクーラーに交換したほうがよいと考えました。
新しいCPUクーラーを選ぶ
新しいCPUクーラーについてもAIに相談しました。
条件として指定したのは次の4点です。
- 現在のCPU、マザーボードに対応していること
- 今まで使っていたものより冷却性能が高いこと
- 価格は5,000円程度まで
- マザーボード、メモリ、パソコンケースと干渉しないサイズであること
特にサイズについては、現在使っているパソコン内部の写真を撮影してAIに見せ、メモリやケースとの干渉についても確認しました。
何度か相談した結果、選んだのがこちらです。
Thermalright Royal Knight 120 SE

Thermalright Royal Knight 120 SE CPUクーラーです。

主な仕様は次のとおりです。
- デュアルタワー型ヒートシンク
- デュアルPWMファン
- 6本のヒートパイプ
- 高さ155mm
メーカー仕様では、LGA115X、LGA1200、LGA1700、LGA1851などに対応しており、LGA1151のCore i7-9700Kにも使用できます。高さは155mm、ヒートパイプは6本です。
私のマザーボードのCPUソケットはLGA1151です。
箱を開けて中身を確認
茶色い箱を開けると、6本のヒートパイプを中心に、その両側に2つのヒートシンクと2基のファンが入っていました。
2基のファンは同じ120mmサイズですが、厚さが異なります。

白い箱の中には、CPUソケットに合わせて使う固定用パーツ、スペーサー、ファン固定用ワイヤー、電源分岐ケーブルなどが入っています。

まずは古いCPUクーラーを取り外す
それでは、今付いているCPUクーラーを取り外します。
BTOパソコンなので、購入時のパーツ取り付けは自分で行っていませんが、パソコンを長年使ってきたので、だいたいの構造は分かります。
CPUクーラーを固定しているレバーを押し下げ、固定用フックからファンを外します。

取り外したCPUクーラーの裏側です。
写真を撮る前に拭き取ってありますが、CPUとクーラーの間に使われていたグリスは、かなり硬くなっていました。

CPUクーラーを固定していたパーツを外す
これまで使っていたCPUクーラーは、この丸いリング状のパーツでマザーボードに固定されていました。

マザーボードの裏側を見ると、このようになっています。

リングを外すには、四隅にある黒いピンを抜き、マザーボードに固定されている透明なパーツを取り外します。


これでCPUがむき出しになりました。

新しいCPUクーラーを取り付ける
ここから新しいCPUクーラーを取り付けていきます。
まず、付属のX字型のバックプレートをマザーボードの裏側から当て、固定用のピンを表側に出します。
このパーツは、使用するCPUソケットに合わせて先端の位置を調整できるようになっています。

次に、LGA1151に合うスペーサーを取り付け、その上から金属プレートをビスで固定します。

上下2本の金具を取り付けました。
片側の穴が長穴になっているため、少し歪んで取り付いているようにも見えますが、これで問題ありませんでした。

CPUグリスを塗る
CPUグリスは、CPUクーラーに付属していたものを使用しました。

昔は、グリスを塗ったあとにスプーンのようなもので伸ばしたり、何か所かに分けて塗ったりする方法もありました。
今回は、CPUの中央に適量のグリスを載せ、クーラーを上から密着させて広げる方法にしました。

6本のヒートパイプを持つ新しいCPUクーラー
こちらが取り付ける新しいCPUクーラーの裏側です。

きれいな鏡面仕上げになっています。
ヒートパイプは、今まで使っていたCPUクーラーの3本から6本に倍増しました。
また、メモリ側と干渉しにくいようにヒートシンクがセットバックされた構造になっています。
この段階では、まだファンを取り付けません。
先ほど取り付けた金具のネジに合わせてCPUクーラーを置き、上からプラスドライバーで固定します。

ファンを先に取り付けてしまうと、固定用のネジを締めるときにドライバーが入らなくなるためです。
クーラーを適切に固定すると、CPUグリスも広がり、CPUとクーラーの接触面が密着します。
ヒートシンクを取り付ける
ヒートシンクを取り付けた状態です。

CPUの位置から少しメモリと反対側にずれていることが分かります。
ヒートシンクの厚さも場所によって異なり、メモリとの干渉を避けるように設計されています。
2基のファンを取り付ける
続いて2基の冷却ファンを取り付けます。
付属の金属ワイヤーをファンの四隅の穴に差し込み、反対側をヒートシンクのフィンの隙間に引っ掛けるだけです。

2基のファンのケーブルは、付属のY字型分岐ケーブルを介して、マザーボードのCPUファン端子に接続します。
取り付け完了
無事に取り付けることができました。

メモリを一番左のスロットに取り付けた状態でも、CPUクーラーと干渉することはありませんでした。
これで交換作業は完了です。

CPU温度は110℃超えから49℃へ
そして、いよいよ交換の効果を確認します。
これまでと同じようにCPUに100%近い負荷をかけて、CPU温度を確認してみました。

結果は49℃。
負荷をかけても、CPU温度は最大でも50℃以下に収まりました。
交換前は90℃を超え、別の作業では110℃を超えることもあったので、まさに劇的な変化です。
パソコンが突然落ちる症状も解決
その後、動画のエンコードなどCPUに大きな負荷がかかる作業を行ったり、複数の作業を同時に行ったりして様子を見ました。
CPUの温度は大幅に低下し、これまでのように突然パソコンの電源が落ちる症状も発生しなくなりました。
今回のトラブルでは、最初の「電源が入らない」という症状は電源ユニットの交換で解決しました。
そして、その後に発生した「負荷をかけると突然電源が落ちる」という症状は、CPU温度を測定したことで原因を絞り込むことができ、CPUクーラーを交換することで解決しました。
7年間使ったパソコンでも、原因を一つずつ確認していけば、まだまだ使い続けることができそうです。
今回のトラブルで分かったこと
- 負荷をかけると突然パソコンの電源が落ちる場合は、CPUなどの温度を確認する
- CPU温度はフリーソフトでも簡単に確認できる
- 長年使ったCPUクーラーやグリスは冷却性能に影響する可能性がある
- CPUクーラーを交換する場合は、CPUソケットだけでなくケースやメモリとの干渉も確認する
- 今回の環境では、CPUクーラー交換後にCPU温度が90℃超から50℃以下まで大きく低下した
今回のパソコン不調は、最初の「電源ユニット」に続いて、今度は「CPUの冷却」という別の問題でした。
パソコンが突然落ちる原因はいろいろ考えられますが、負荷をかけたときに症状が出る場合は、まず温度を確認してみるのも一つの方法だと思います。





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