免許をとって最初に乗ったクルマはフォルクスワーゲン、ビートルです。
昔から乗りたいクルマが3つあって「ジープ」「シボレー・コルベット・スティングレィ・スポーツクーペ」そして「黄色いワーゲン」でした。
ジープは乗れませんでしたが、初代、三代目とパジェロ、さらにパジェロ・イオ、今はジムニーに乗っています。
結局コルベットには乗れませんでしたが、黄色いワーゲンだけは40年前に願いが叶いました。
そんなワーゲン・ビートルのあるあるです。
・ハンドルから水が吹き出す
・クラッチワイヤーが切れる
・マフラーが落ちる
・ガソリンスタンで整備スタッフがバッテリーの場所がわからない
今回はその「ハンドルから水が吹き出す」を解説します。
実は私、それを2回体験しました。
まだ結婚前、デートに出かけようと駐車場でビートルに乗り込んだ時、いきなりハンドルの根本から水はシャーっと吹き出し、私もシートも水浸しになりました。
おかげでデートにはかなり遅れるは、彼女(今の奥さんです)にはあきれられるわで散々でした。
さて、なぜビートルのハンドルから水が吹き出したか、実はそれはただの水ではなく「ウインドウウォッシャー液」でした。
今のクルマのウインドウウォッシャーは、エンジンルームにタンクがあり電動ポンプでチューブを通してフロントウインドウに噴射するようになっています。
ところがビートルにはウインドウウォッシャー用の電動ポンプがありません。
どうやっているかというと、フロントのトランクに置いてあるスペアタイヤの空気圧を、通常より高めに入れておいてそのバルブにチューブを接続してこれをタイヤの中央の中に設置したウインドウウォッシャー液のタンクに接続しています(赤い矢印線です)。
そして車内までこのゴムチューブを引っ張ってきて(青い線)ハンドルの根本に接続しておきます。
ハンドルのところにあるウインドウウォッシャーレバーを操作すると、もう一本のフロントウインドウの噴射口に伸びるゴムチューブ(黄色い線)とつながって、スペアタイヤの空気圧によってウインドウ液が噴射して窓ガラスを濡らすという訳です。
このシステムのいいところは、仮にスペアタイヤの空気が減ってしまいいざという時にタイヤ交換ができなくならないようチェック機能があるということです。
その反面、長く使っていると当時のゴムチューブの品質があまりよくなくて、ホースにひびがはいってしまいタイヤの空気圧に耐えきれずハンドルから水を吹き出してしまうという訳です。
修理は方法はこのゴムチューブを交換するだけですがなんとも困ったものでした。
今では信じられないようなトラブルですが、当時のビートル仲間の中には同じ体験をしたものが何人かいました。
でもそれでもあのフォルムのかわいさ、黄色いスタイルが大好きでした。
まだ若かったカップル(死語?)には車内のあの狭さもよかったのです。
私のビートルにはクーラー(エアコンではありません)やカーステレオを取付けてよくデートに出かけたものです。
リアシートのシェルフはビートルミニカーの展示場と化していました。
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